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公務員試験

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大学受験までの蓄積が基礎能力試験の大きなアドバンテージになる

O.Mさん
中央大学 法学部 2年
最終合格:国家総合職 教養区分
課外活動:サークル・部活動

プロフィール

受講講座:国家総合職コース、国家総合職ゼミ
課外活動:
バドミントンサークル・国際政治を学ぶ学生団体

 

 

目次

・公務員試験を目指したきっかけ

・対策スタートのタイミング

・伊藤塾を選んだ理由

・伊藤塾のここが良かった!

・私がとった勉強法

・普段の生活と試験対策の両立について

・民間企業の就職活動について

・最後に

 

 

公務員試験を目指したきっかけ

 

私が公務員を意識した最初のきっかけは、大学入学前の3月ごろ、大学が公務員に力を入れているという話を聞いた時だったと思います。

大学入学後は、学生団体に所属し、公務員を志望する学生が多い環境に身を置かれるなかで、夏休み前には完全に公務員を目指そうと腹をくくり、申し込みを済ませました。大学の生協で割安に申し込みをしたものの、決して小さい額ではなく、かつ親の顔に泥を塗るわけにはいかないと感じ、身が引き締まる思いになりました。

 

対策スタートのタイミング

 

大学1年の夏に申し込みは済ませたものの、免許合宿や海外でのバカンス等なかなか勉強に身をいれることができず、伊藤塾のゼミが始まる9月頃から一応取り組もうとしたと思います。その後は10月中頃になると春休みの短期海外研修の準備が忙しくなり、あまり取り組めず、2月ぐらいまではテキストに指一本触れていなかったと思います。

結局、その後もやったやらないをずるずると繰り返し、教養区分1週間前になってようやく少し勉強をするようになったと思います。1次合格を無駄にしてはならないという覚悟が出来るまで勉強にはあまり手がつきませんでした。

自身の学習スタート時期は適切だったのかというと、不適切ではあると思います。なぜなら、準備が全く終わらないまま受験を迎えてしまったからです。一方で、完全に個人の事情ではありますが、数的処理では中学受験の経験を活かしたり、社会科学では社会科の塾講師を勤めて得たノウハウを活用することで、なんとか受かったので、1年前から始めるとか、そんなに気負う必要もなかったのかな、というのが正直な感想です。

 

伊藤塾を選んだ理由

 

合格実績を明示していることと、周囲がみんな伊藤塾を選んでいたことが大きいと思う。

まず、大学の生協講座は私が入学したころはまだ教養区分に対応したコースがなく、選択肢からは自動的に抹消された。また、他の公務員予備校は合格時のキャッシュバックなど金銭的インセンティブを付けているところは多かったが、合格しないと元も子もないと感じ、伊藤塾を選択した。大学一年生にも幅広く門戸を開いている伊藤塾は、当時の自分にとって最も魅力的な選択肢に思えた。

 

伊藤塾のここが良かった!

 

◇講義・教材、論文対策

合格テキストの質が非常に高かったと思う。特に、行政学や国際政治は大学の参考書に比べて要点が端的にまとまっており、非常に使いやすかった印象がある。一方で、数的処理に関しては、私が中学受験経験者だったこともあるかもしれないが、もっと早く解ける方法あるのに…みたいなシーンが散見された。

◇人物試験対策

非常に本番の形式に近く、効果的な練習が出来た。阿部先生の指摘は改善点が的確で、特に参考になった。相澤先生は厳しい先生だが、あそこで危機感を抱かせてくれたおかげで企画提案の質を大きく改善することが出来たうえに、今年は問題がベーシックだったため当日もほぼそのまま対応できた。一方の松田先生は非常に生徒目線の方で、やる気を出させてくれた。

◇フォロー制度

塾生サポーターにはよく相談に乗ってもらい、緊急時には電話での対応まで行ってもらっており、感謝している。

 

私がとった勉強法

 

総合論文試験

正直、これといって勉強したことはないが、ゼミで4,5回は書く練習をすることができたので、その点は今考えるとよかったと思う。特に、フレームワークの復習は割としていたような記憶があったので、当日もそこまで構成に難儀することはなかった。

また、大学受験で論述の練習はもう見たくなくなるほどさせられた上に、大学で論述式の行政学や国際政治学の試験に臨んでいたため、総合論文の論述を書くことにそこまでの抵抗がなかったのは大きいと思う。

最後に、得点開示を見て気が付いたことだが、総合論文試験は、時事への目配り、独創性が極めて重要であると気づかされた。つまり、日常的に新聞を読んだり、海外事例との積極的な比較を論じることである。例えば、今年の大問2では闇バイトがテーマであったが、私が国際政治を学ぶ学生団体で学んだことや、中国旅行に行った際に中国で取られている認証システムのことを論じたところ、全体の3/4くらいの量しかかけていなかったにも関わらず、8/10という想定外の高得点を獲得できた。今考えれば少しリスキーな選択だったかもしれないが、知っていることを題意に沿う形で書けば、ある程度評価は来るのだと思う。

 

基礎能力試験(知能分野)

一応数的処理・判断推理合格テキストの半分くらいは取り組んだが、これといって胸を張れるほどの努力が出来たとは言えない。ほとんど、中学受験と大学受験の貯金を切り崩すことで対応したといえる。文章理解に至ってはテキストを開いたことすらない。当日初めて問題に接することとなった。

しかし、これは裏を返せば大学受験まで数学現代文英語から逃げずに取り組んできた者にとっては大きなアドバンテージになりうるということが言えると思う。国公立受験者や国公立に通っている方は知能分野に時間を漫然とかけるのではなく、自分の弱点を素早く洗い出し、その分の時間を総合論文対策や、人物試験で話のネタとなる学問、趣味に時間を掛けた方が効率的だと思う。

私は、結果的に知能分野にそこまでの時間を掛けずに試験を迎えてしまったわけだが、結果として人物試験で話のネタとなるカンボジア研修、また社会科学に役立つアルバイト(後述)に時間をさけたので、そこまで後悔はしていない。

 

基礎能力試験(知識分野)

大変恐縮ながら、伊藤塾のテキストをまじめに取り組んだことがない。しかし、本来は一読しておくべきであったと思うし、私が基礎能力試験に対応できたのは私自身の個人的な事情があったことが大きいと思う。

私は、ある大手中学受験塾で社会のアルバイト講師をしており、当時の授業時間+予習時間は週当たり15~20時間あったため、日本史、地理、公民の基礎的な知識は身についていた。また、日常的に日経新聞を読んでおり、大学受験では世界史・地理選択であったため社会科学・時事分野に関しては知らぬ間に網羅出来ていた。

自然科学は、特に勉強せず、大学受験の物理基礎、化学基礎の知識で対応し、生物地学は捨てたが、いずれにせよ自然科学に本腰を入れる余裕はなかったと思うので、特に気にしていない。半分弱くらいの得点率であったと思う。

 

企画提案試験

まず、白書を読み込み、相澤先生が作成した大きく5つのテーマごとに審議会資料、日経新聞の記事、省庁の資料を照らして解答例を作成した。相澤先生はシンクタンクの資料を利用するといいよ、と勧めてくださり、非常に有益であったが、私が個人的に有用だと思ったのは、日経新聞や朝日新聞の記事検索機能であった。この機能を用いれば、特定のフレーズ(テーマ)に対して何十件もの記事を一気に表示させることが出来、インターネット上をさまようよりもかなり効率的にスクリーニングすることが可能となった。特に、電子版であれば新聞記事を斜め読みして電車の中の5分10分で効率的にテーマをさらうことができるので、隙間時間の有効活用にもなったと思う。

また、このたたき台を実際に相澤先生(試験当日より厳しい質問が多かった(笑))や試験官役の先輩とやり取りすることで、自分の弱点が明確になり、当日も自信をもって試験に臨むことが出来たと考えている。

 

政策課題討議試験

伊藤塾での練習1回、先輩との練習会1回の計二回のみ。正直言って、練習機会があまりに少なく、もっとやればのびたのでは…という悔恨の念がもっとも残っているのがこの試験種目である。

練習方法としては、伊藤塾では場所をセッティングしてもらい、松田先生からFBをもらう、先輩との練習の際には互いにFBしあう、というシンプルなものであった。

しかし、当日、6人のうち2人が欠席、ここまでは先輩との練習会でも想定していたので問題ないが、司会者が自分の持ち時間で持論を延々と述べるいわゆるクラッシャーで、これにうまく対処できなかった自分は評価がDと低評価に落ち着いてしまった。

試験後に調べてみると、グループディスカッションにも様々な型が存在し、カットインなどという手法を講じることも可能であったが、経験不足の私にはなすすべもなかった。欲を言えば、自分の大学のように教養区分受験者が少ない大学向けに、もっと練習機会もらえるとありがたいな…と思った…

 

人事院面接

伊藤塾では何回も練習していただき、2カ月という短期間ながら一気に手ごたえを感じられるようになったが、面接当日は、伊藤塾の質問で「学業」「取り組み」を深堀する質問が多かったのに対し、「あなたがリーダーシップを取るようになったのは、どのような人柄があったからだと思うか?」「中学高校時代にリーダーシップを取った経験を教えてください」など、人物面を深堀りする機会が多く、正直驚いた。特にごまかそうとはせずに、素の自分を表現することを心掛けた。

また、伊藤塾の練習の際には、阿部先生が私の応答時にしかめっ面をしたり、悩むようなリアクションをとったりすることがあり、これはなんのためなんだ…と怪訝に(笑)思っていたが、当日真ん中の試験官は同じようなリアクションをつくっている場面が多かったため、なるほど、練習通りだと試験当日になって理解できた。大学の友達や、キャリアセンターの利用も効果的だと思うので、これから受けられる方は実践するといいと思う。

 

加点対象の英語試験

TOEIC730点で提出した。私の場合は大学1年生の3月に受験し、25点加点ぎりぎりの730点を獲得した。

対策は特にしていない。軽く単語帳をさらった程度だと思う。一方で、教養区分受験までかなり余裕をもって最大加点をもらったことで、試験機までは教養区分のことのみ考えればよくなり、良い意味で心理的な余裕が生じた。

英検やTOEFLと違い、TOEICは対策による点数の安定化が最も図りやすいので、最も手っ取り早い加点を目指すならTOEICが最良の選択肢だと思う。

 

普段の生活と試験対策の両立について

 

私は同じ場所で勉強すると飽きてしまうので、場所をころころと変えて勉強した。また、特に休日は意識的に車でドライブついでに少し遠くの図書館に足を延ばし、軽い気分転換を図っていた。

アルバイトは、普段は週三回ですこししんどかったので、基本的には週二回で済むようにお休みをもらいつつ両立した。職業柄、中学受験生を相手にすることも多かったため、ともに試験を控えるもの同士、こちらは勝手に親近感を覚えつつ、年代の違うものとのやり取りを楽しんだ。

大学では、時間のある時には友達と遊ぶようにして、時には公園で野球、時には1日だけ山梨に出掛けたりした。

 

民間企業の就職活動について

 

実施する。理由は、官庁訪問前に行きたいと思える民間を抑え、心に余裕を持たせるためである。

業種は商社や海運、財閥系倉庫、インフラ系企業など、少しでも自分の生活と身近に関われる分野の企業を受けようと検討している。また、省庁との取引が活発で、国家事業を、民間の外からの視点で俯瞰できる企業を受けられればなおよいと考えている。

教養区分合格により、幸いにも2年生の春休みという膨大な時間を獲得することが出来、TOEICのスコアアップ、省庁説明会の積極的な参加による志望動機の明確化、自己分析の深化に時間を投じることが可能となったため、大学3年から本格化する就活に、民間志望の方々にハンデを負うことなく就活に力を注げそうであることが良い点といえると思う。

 

最後に

 

本音を言えば、友達と様々な場所へ旅行へ行きたいが、あいにく友達はむしろこれから資格試験勉強、就活が本格化するため思い通りはいかないかもしれない。今後は、民間就活を見据えつつ、大学受験期以降やることに追われなかなかできていなかった釣りやゴルフなどの趣味に時間を掛けたいと思っている。

 

●これから進路を考える方へ

教養区分は、「大学で何を学んだか」というよりも、「大学に入るまでにどれほど受験から逃げずに幅広い科目を頑張ってきたか」が問われる試験だと思います。なので、大学に入るまでどの科目も逃げずにやってきた人は報われやすい一方、厳しい言い方をすれば大学受験から逃げようとしてきた人々が付け焼刃で対応することは難しいでしょう。大学受験はうまくいかなかった、でもめげずに頑張ってきたそんなあなたに(特に国家公務員になりたいのならば)確実におすすめできる試験です!



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※2025年合格時点のものです。