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公務員試験

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回り道をした経験は人生の糧にこそなれ、無駄になることは決してありません

外務省
K.Dさん
東京大学 教養学部
受講講座:国家総合職コース、公務員ゼミ
最終合格:国家総合職 政治・国際区分
民間内定:国際協力機構

公務員を目指したきっかけ

私は元々国際機関へのキャリアパスを検討していました。しかし、フィリピンへの渡航とそこでの葛藤・挫折、開発経済学を学ぼうと思っていたイギリスへの留学断念を受けて、日本人として自分にできること・やりたいことを熟考した結果、「まずは自分が生まれ、22年間を過ごした日本において、今まで自らが享受してきた平和や豊かさを次世代に残すために働きたい」との結論に至りました。
その上で、外務省であれば国益を前提としつつも国際益の実現にも貢献できると考え、外務省を志望することとしました。

 

対策スタートのタイミング

伊藤塾を選ばせていただいたのは、やはり早期の対策に力を入れているという点や、大学の先輩や同期で伊藤塾を選んでいる人の割合が高かったことが理由です。とはいえ私は早くに対策を始めたという訳でもなく、公務員試験の受験を考え始めたのは、3年次での留学がコロナで厳しいかもしれないと感じ始めた2年生の冬頃でした。教養区分での受験を決定し、2年生の2~3月頃に入塾しましたが、本格的に対策を始めたのは学校のテストが終了した3年生の7月でした。

 

伊藤塾のここが良かった!

私は教養区分対策講座と法律区分対策講座を受講していました。前者については、教養区分ゼミが論文試験対策に役立ったと感じています。具体的には、問題及び資料の読み込み方や答案の構成方法、論文対策にあたり読み込んでおくべき白書等を知るうえで非常に有効でした。
後者については、結局政治・国際区分での受験であったため講座自体の利用は少なかったのですが、人物試験前の面接カード添削や模擬面接といったサービスを主に利用させていただきました。特に模擬面接に関しては、論理的に厳しく詰められるという経験をしたことで、人物試験だけでなく官庁訪問での人事面接においても、どのような角度の質問に対しても落ち着いて回答する姿勢が身につきました。

 

私がとった勉強方法

◇専門試験<択一式・多肢選択式>について

政治・国際区分なのであまり参考にはならないかもしれませんが、私は問題演習自体ではなく、解き終わった後の解説読み込みと関連知識のインプットに力を入れていました。間違えた問題は解説を読んだうえでルーズリーフにポイントをまとめ、理解レベルに応じてマークをつけて(例:全くわからなかった→×、もう少しで解けそうだったorケアレスミス→△)、2周目以降はそれらの問題のみを解く形で進めていました。
とにかく科目数が多いので、配点が大きい科目はテキストを3周、それ以外は2周など、限られたリソースをどこに配分するかを自分なりに決めておくことをお勧めします。

 

◇基礎能力試験(多肢選択式)・教養試験(択一式)について

私は数的処理でつまずいて教養区分試験に失敗したため、政治・国際区分で再挑戦するにあたり、とにかく解ける問題は絶対に落とさないための戦略を練りました。そのために、自分で決めた基本書を2~3周するとともに、本番通りに時間を計って「解ける問題とそうでない問題」を見極める訓練を積みました。
文章理解と知識問題で点数を稼ぎたかったため、特に直前期は本番よりタイトな時間で文章理解の問題を解いたり、時事のテキストをスキマ時間に開いたりしていました。

 

◇総合論文試験、一般論文試験、教養論文試験などの記述式について

教養区分の総合論文試験については、主に教養区分ゼミを利用していました。ただ、知識量が少なかったり制限時間内に解くことができなかったりと太刀打ちできなかったため、別に開催されていた自主ゼミや友人との自主勉強会を通じて同じ問題に2回以上取り組み、問題の解釈や答案の構成について議論しました。
政治・国際区分の論文試験に関しては、省庁のワークショップで知り合った学生へ呼びかけて個人的に対策会を結成し、お互いの答案を見てコメントしあったり、疑問点について議論したりしていました。

 

◇企画提案試験・政策課題討議・面接・集団討論などの人物試験について

人事院面接については、面接カードの添削と模擬面接のサービスを利用しました。特に模擬面接に関しては、論理的に厳しく詰められるという経験が度胸に繋がりましたし、細かいフィードバックをいただけたのも大変ありがたかったです。
この他にも、省庁のワークショップで知り合った学生へ呼びかけて個人的に対策会を結成し、面接カードを添削しあったり、面接練習を一緒にしたりしていました。

 

◇官庁訪問について

主に面接体験記や各省庁の内定者ノートを参考に、志望省庁のエントリーシート/訪問カードを作成しました。特に面接体験記には実際に聞かれた質問が多く掲載されているため、これを基に想定問答集を作ることができましたし、官庁訪問に持って行くと良いものなどの記述も非常に参考になりました。
人事面接やグループディスカッションについては、省庁のワークショップで知り合った学生へ呼びかけて個人的に対策会を結成し、グループディスカッションを想定した議論や、ペアでの模擬面接練習を繰り返し行っていました。

 

普段の生活と試験対策の両立について

私は主に2つの学生団体に所属し、そのうち1つでは代表を務めていました。教養区分直前まで活動を続けていましたが、試験対策も課外活動も中途半端に終わってしまい、あまり両立はできていなかったように思います。政治・国際区分の際は学生団体の繁忙期や引き継ぎが終わっていたこともあり、課外活動は必要最小限に絞って試験対策に集中していました。
ただ、授業以外に何か関心があるならば、試験対策のみにリソースを割くのではなく、色々なことに挑戦してみることをおすすめします。私の場合、上記の学生団体での経験然り、NPO法人でのインターンシップや学内プログラムを利用した短期留学など、様々な機会に身を投じてきたことで人生が豊かになりましたし、人事院面接や官庁訪問の人事面接においてもそういった姿勢が評価されたように感じます。

 

モチベーションの維持の図り方

私はモチベーション維持の方法として、職員の方への個別訪問の機会を積極的に活用していました。業務説明会などでは聞きづらいことも伺えますし、コロナ禍でオンライン訪問という選択肢も主流になってきたことから、試験前の忙しい時期であっても比較的実施しやすいためです。
気分転換としては、お気に入りのアーティストの音楽をスキマ時間に聴いたり、友人と食事に出かけたりしていました。同じ公務員試験を受ける仲間ももちろん大事ですが、仲間だからこそ言いづらいこともあるため、行き詰まったら自分と全く違う進路を選んだ友人や先輩と話してみるのも良いのではないかと思います。

 

民間企業の就職活動について

私は元々公務員志望ではなかったこと、とはいえ公共性・国際性の高い仕事に就きたかったことから、業界をかなり絞って民間就活をしました。具体的には、独立行政法人や政府系金融機関を中心に見ていました。
民間就活の面接と専門区分試験の日程が非常に近いなど、両立は決して容易ではありませんでしたが、民間就活するにあたって自己分析したり自分の思いを言語化したりした経験は人物試験や官庁訪問対策に直結しましたし、面接慣れできたことも大きな収穫でした。業界・業種にもよりますが、私の場合、公務員試験対策で身につけた知識は民間企業の小論文・面接選考においても有用でした。もし迷っているならば、公務員・民間双方に挑戦してみるのも良いのではないでしょうか。

 

最後に

近頃は国家公務員や外務省に対する厳しいご意見やマイナスのイメージを持たれる方も少なくないですが、だからこそ初心を忘れずに、深慮と責任感ある振る舞いを心がけたいと考えています。伊藤塾の講師・スタッフの皆様をはじめ、多くの方々のご指導・アドバイスによって今の自分があることも忘れずに、大局観・現場感覚・品格を兼ね備えた外交官を目指して自己研鑽を積む所存です。
最後に、公務員に少しでも興味のある方はまず説明会等に参加してみたうえで、複数の選択肢をフラットに比較してみることをおすすめします。自分が知らないだけで魅力的な企業・省庁はたくさんありますし、回り道をした経験は人生の糧にこそなれ、無駄になることは決してありません。試験に関しても同様で、私は教養区分で失敗して悩み、葛藤した経験をバネにしてきました。失敗は成功の母と言いますし、やり直すチャンスはいくらでもあるので、どうか失敗そのものを恐れずに挑戦してみてください。そのうえで最終的に公務員という選択肢を選ばれるのであれば、ぜひ皆さんと一緒に国や国民のために働けることを楽しみにしています。応援しています!

 


間違えた問題のポイントをまとめたルーズリーフです。試験本番は頑張った成果が分かるものを持って行くと、多少なりとも緊張が緩和されますよ!



専門区分試験一ヶ月前でしたが、友人とアフターヌーンティーに行っていました苦笑。でも、試験前に不安な気持ちを受け止めてくれる友人との時間は本当に貴重でした。



※2022年度内定時点のものです。