仕事を言い訳に断念したものの、
入門講座再受講で再チャレンジ。
心がけたことは、継続すること、
そしてただ繰り返すことでした

樋口 和祐さん(20 代)

◆受験回数 2回
◆主な受講講座
入門講座》入門講座本科生・速修生(山村クラス
中上級講座》択一実戦力養成答練、記述式答案構成力養成答練
直前対策講座》うかる!記述式

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

 私はもともと、市役所で資産税担当として勤めていたため、不動産登記や納税義務者が亡くなった際の相続人の調査などを行う機会が多くありました。そのため、最初は仕事に役立てばという軽い気持ちで司法書士試験の勉強をはじめましたが、受講中に部署異動などがあり、環境が大きく変わったことから受講を途中でやめてしまいました。
 しかし、講座を全てやり切れなかったこと、受験もせずに試験から逃げたことにモヤモヤしている思いはずっとあったため、2016 年の夏に「入門講座」の再受講を決めました。
 再受講の際は、最初に受講していた頃から山村拓也講師の講義がとてもわかりやすかったこと、再受講の場合は割引があることから伊藤塾に決めました。

伊藤塾を活用した私の学習方法

①入門段階の学習法について

 入門段階では、とにかく講義は遅れず受講すること、講義を聴いた後は該当箇所のドリル、過去問をやることを徹底しました。
 特に、択一基礎力完成ドリルは過去問ほど難しくもなく、時間も掛からないので受講から1週間、1ヶ月経ったときにも解いていました。
 また、講義中に講師が強調していた箇所は後回しにせず、お風呂やトイレに行っているときに何度も復唱し、1~2日のうちに覚えられるよう努めました。当然忘れてしまうこともありますが、一時的にでも記憶しておくと後々思い出すときにすぐに思い出せたような気がします。

②中上級段階の学習法について

〈年内〉
 12月になると主要4科目については講義が全て終わるため、年内は主要4科目の勉強だけに集中しました。やっていたことは、入門段階と変わらず、ドリルと過去問を何度も解いていました。特にドリルは、テキストの該当ページも記載されているので解き進めながらわからなかった肢についてはテキストに戻って確認していました。
 テキストを何度も見ていると、テキストのレイアウト・書き込みなどが知識を思い出すための足がかりになるのでオススメです。

〈年明け以降〉
 年明け以降は、「択一実戦力養成答練」、「記述式答案構成力養成答練」を受講しました。
 「択一実戦力養成答練」では、全部の回で基準点を超えることを目標に取り組みました。
 結果として、3回程基準点を下回ることがありましたが、良い意味での焦りを与えてくれ、その後の勉強にも身が入りました。逆に基準点を超えたときは、自分の勉強の成果が見え、やる気を維持していくうえで役立ったと思います。
 また、毎回問題ごとにランク付けしていただけたので復習の優先度は付けやすかったです。
 「記述式答案構成力養成答練」では、何度も絶望感を味わいました。入門講座の「記述式演習基礎編・実践編」は問題なく解けていたため、ある程度の自信を持って挑みましたが、毎回間違いだらけで見直すのがイヤになるほどでした。
 しかし、講義を聴いていると、知識としては知っているけれど問題を解く際に出てこなかった知識が多いことに気がつきました。そのため、間違えても構わないから何度も問題にあたって自然と知識が出てくるようになるまで繰り返そうと割り切り、4回、5回と繰り返すうちに間違いは少なくなっていきました。
 この「記述式答案構成力養成答練」では、講師が受講生をあてて回答を求めるシーンがあり、重要な知識については何度も聞かれるため、毎回自分が当てられていると考えながら受講していると知識の定着に役立つと思います。また、問題の事案が非常によく作り込まれていて、解説を読むのがちょっとした楽しみでした。

③直前期の学習法や試験当日について

 4月中旬頃に仕事との両立は難しいと感じたため、思い切って仕事をやめ勉強に専念することにしました。何としても合格しなければいけない状態にしたことで、より勉強に集中できるようになった気がします。
 本試験前の最後の1週間は、本試験感覚を取り戻すため年度別の過去問を毎日1年分ずつ解きました。
 本試験当日は、何があっても前向きにとらえて、いつも通りの力を出せれば絶対に受かると言い聞かせながら会場に行きました。
 私の受験した会場は、暑かったり、うるさかったりすることもなく、隣の席、後ろの席が欠席で一番前の席でしたので特にストレスもなく受験することができました。
 運を味方にできたのも私が合格できた一因だと思います。

伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ

 Web 受講だったため、講師の方々と直接お会いする機会はなかなかありませんでしたが、講義はちょっとした雑談などを交えながら進んでいくのでメンタル面で支えられることも多くありました。
 また、テキストだけではわからない試験時の具体的な戦略等も話していただけたため、試験当日も役に立ちました。
 特に入門段階から直前期までお世話になった山村講師の講義がなければ合格はなかったと思います。本当にありがとうございました。

最後に

 私はこの試験に合格するために必要なことは、継続すること、繰り返すことの2点だと思います。
 合格者の勉強方法や使っていたテキストなども参考になるとは思いますが、あまり考えすぎず自分が選んだ勉強方法を最後まで信じて戦いぬいてください。