入門講義テキスト一筋で勉強し、司法試験から
転進して合格。講師の方々の言葉が力になりました

R.Iさん(30代)
★司法試験から転進して合格

◆主な受講講座
入門講座》入門講座本科生(山村クラス)
中上級講座》中級コース
直前対策講座》全国公開模試

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

 私は、過去に司法試験の勉強をしましたが、失敗に終わりました。その後、就職・離職を経て、改めて自分の進路を考えたところ、やはり法律家として人の役に立ちたいとの思いが再燃し、司法書士の勉強をはじめました。
 伊藤塾には、司法試験の勉強時にお世話になっており、馴染みがありましたので、自然と伊藤塾に決めていました。

伊藤塾を活用した私の学習方法

 ①入門段階の学習法について

 私は、司法試験の勉強をしたとはいえ、その後のブランクの間に、基本知識すらすっかり忘れてしまっていたので、「入門講座」からはじめることにしました。
 入門段階でのポイントは、とにかく一旦、講師の言う通りにすることだと思います。
 私はまず、体系編で紹介された、伊藤塾長の著書「夢をかなえる勉強法」(サンマーク出版)を読んで、試験に向かっていく精神状態を作るところからはじめました。
 講義を受けるにあたっては、テキストの項目ごとにマーカーで線を引き、講師の強調した箇所や、過去問で出題された箇所もマークしました。また、レジュメのパワーポイントもテキストに一元化していきました。全て、講師の指導どおりです。
 これらの作業は、最初は面倒に感じましたが、こうして加工された入門テキストは本当に宝物になりました。合格までの2年間、勉強机の一番手近なところに置いておき、通読するだけでなく、知識の曖昧な箇所を、逐一、このテキストで確認しました。

②中上級段階の学習法について

〈昨年7月~ 12月〉
 昨年の本試験は、午前・午後とも基準点に届きませんでした。合格はまだまだ遠いんだという諦めの気持ちに、夏の暑さも加わって、モチベーションはすっかり失われました。
 そんな折、伊藤塾から送られたパンフレットの中に「Wライセンス」と書かれたものを見つけ、気分転換になればと、行政書士試験を受けてみることにしました。11月の本試験まで3ヶ月あまりと、突如、怒涛の直前期に再突入することになってしまいましたが、秋までの間に憲法・民法・商法の勉強を集中して続けられたことは、司法書士試験においても大きなプラスだったと思います。
 さて、今年の本試験に向けては、記述の力を基礎から鍛え直したいと思っていたのですが、「速解記述式パターン60」は、そんな私にぴったりでした。ひな型を修得するだけでなく、簡単な事案で答案構成をする練習ができたので、年明けの「記述式答案構成力養成答練」、ひいては本試験レベルの問題に進むための、大きな足掛かりになりました。
 ちなみに、私は、「速解記述式パターン60」で書けなかったひな型や構成をノートにまとめておき、電車での移動中や昼食の時に見ていました。ただ眺めていただけですが、だんだんと答案を書くことができるようになったので、ちょっとした積み重ねが大きな力になると思います。
〈今年1~3月〉
 年明けからは、答練とその復習に追われる日々でしたが、わからないところや確実でない知識があれば、入門テキストに戻るようにしていました。
 択一の過去問については、繰り返し解くのが王道ですが、実は私はあまりやっていませんでした。その分、勉強時間を、入門テキストを読むことに充て、知識を確実なものにしていきました。
 また、記述の答練で書けなかった事柄は、上述のノートに追加していき、そのノートを毎日持ち歩いていました。

③直前期の学習法や試験当日について

 私は、直前期になっても、変わらずに、入門テキストと上述の記述用のノートしか使いませんでした。
 模試は6回受け、間違った問題の復習はしていましたが、特に択一については、入門テキストに載っていない事項であれば、復習対象からバッサリ外しました。
 私は、本当に入門テキスト一筋(笑)で、試験前日まで読んでいたくらいです。
 そうして迎えた今年の試験では、午後に本当に苦しい思いをしました。
 択一式の不登法で思った以上に時間をロスしてしまい、焦りを抱えたまま記述式を解いてしまったため、なんと第36問の「移転の登記の方法によらずに」という指示を見逃してしまいました。そのまま気づかずに進めばよかったのですが、さて、最後は第37問、とページをめくろうとしたその時、突然その指示が目に入りました。一瞬頭が真っ白になり、次の瞬間、解き直そうかと思いました。
 しかし、そこで思い出したのは、講師の方が、「商登法が簡単だった場合、とにかく解答欄を埋めないと、それだけで差がつく」とおっしゃっていたことでした。あのアドバイスがあったからこそ、第37問に進むことができたと思います。
 それでも頭の中は、「指示を読み飛ばしたなんて、絶対不合格だ」という絶望感でいっぱいで、本当にペンを置きたくなりました。ここで、伊藤塾長の言葉が頭に浮かびました。「夢をかなえる勉強法」に書いてあるのですが、100%の力を出し切らないと、その失敗は次につながらないということです。私は、「不合格だったとしても、次につながる不合格でなければ無意味だ。今までやってきたことを無意味にしたくなければ、今、全力を出さないと。」と思い、泣きそうになりながらも、最後までペンを走らせました。
 こうしてみると、私が合格できたのは、伊藤塾長や講師の方の言葉が、私の折れそうな心を支え、導いてくれたからです。

伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ

山村拓也講師
 「入門講座」では、重要事項をわかりやすく丁寧に解説してくださる一方、メリハリも効いていて、受験生が勉強を進めやすいように工夫されていると感じました。
 また、講義の中でメンタル面でのアドバイスをくださるのも本当にありがたかったです。特に、「入門講座」の最後のパワーポイントレジュメは、ずっと部屋の壁に貼っていました。「あきらめなければそれでよい!」という言葉は、やる気の出ない時には喝を入れてくれましたし、苦しい時には私を肯定し、希望をくれました。
 他の講師の方々も、講義中に、しばしば、戦術面・メンタル面のアドバイスをくださり、本当にありがとうございました。私は、その一言一言を、1枚の紙にまとめてメモしておき、悩んだ時に読み返してヒントをもらっていました。(申し訳ないことに、今やどの言葉がどの講師のものかわからなくなり、個別に感謝を申し上げにくくなってしまいまし
た。)

最後に

 近年、司法書士の業務の幅が広がっていますので、様々な分野を扱える司法書士となり、多くの方の役に立ちたいと思っています。
 今後、やりがいとともに多くの困難もあるかと思いますが、この受験で頑張れたことはひとつの自信になると確信しています。
 最後になりますが、伊藤塾のみなさま、私の受験に協力・応援してくださった周りの方々、本当にありがとうございました。