携帯解約、テレビパソコン漫画も処分!
自分の弱さを受け入れ、
その上で誘惑に負けない対策を立てました

田中 弘毅さん(20代)
専業受験生

◆受験回数 3 回
◆主な受講講座
入門講座》入門講座本科生(山村クラス
中上級講座》中上級コース
直前対策講座》推論対策完成講座、プレ模試、全国公開模擬試験

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

 大学3 年生の秋に、会社に勤めるのではなく、「独立して働きたい!」と考えたのが司法書士を目指したきっかけです。私は小さいころから、ラグビーばかりやってきたので、通常の学校での勉強はおろか、法律の学習経験も当然ありませんでした。それにも係らず、独学で勉強をはじめたため、教材に何が書いてあるのかも全くわからず、2 ヶ月ほどで学習を断念してしまいました。それでも、大学4 年生になる前に、司法書士試験にチャレンジしたいという思いが強くなり、大学の近くの数個の受験指導校に、受講相談に行きました。その時、受付の方が一番熱心に相談にのってくださったので、伊藤塾の「入門講座」を受講することに決めました。

伊藤塾を活用した私の学習方法

入門段階の学習法について

 「入門講座」は、大学の授業のあいまにWeb で受講していました。私は計画性がなかったため、大学のテストや卒論などにより大幅に遅れをとってしまい、4 月中にすべてを聴き終わるのがやっとでした。そして、過去問はテキストの横に載っている該当肢を確認する程度しか勉強しませんでした。
 それでも、山村拓也講師が重要だとおっしゃった入門テキストの表は、携帯で写真に撮り、移動時間や昼食中などのスキマ時間に繰り返し見るようにしていました。この表の暗記をしたことで、なんとか、大事な部分を覚えることはできました。

中上級段階の学習法について

 私は、択一の勉強は、「択一合格アドバンス講座」のテキストを中心に行いました。その理由は3 つあります。一つ目は、「択一合格アドバンス講座」の講義で、宇津木卓磨講師が優先的に復習すべき点を指示してくださるので、迷わずに大事な箇所を復習できたからです。講義も大変わかりやすく、力が付いてくることが実感できました。
 二つ目は、講座が年内に全教科終わるため、年内に全ての科目の苦手箇所が発見できるためです。三つ目は、直前期の学習で見直すものは1つにまとめた方が良いと考えたためです。その点で「択一合格アドバンス講座」のテキストは、あまり細かい論点は記載せず、大事な論点に絞って記載されていますし、各分野のまとめの表が充実しているので、横断して知識を整理できて直前期の見直しに最適でした。
 そして、過去問や「択一実戦力養成答練」で問われた箇所は、「択一合格アドバンス講座」のテキストにマークしていき、よく間違える箇所は付箋を貼りました。頻出論点や苦手な箇所が‘パッ’と見てわかる様に、テキストを自分なりに加工していくことで、直前期の学習の準備が整っていきました。
 記述の学習は、年内は蛭町浩講師の「新・原理原則で書式を解く講座」、「分析的手法で書式の点数を積み増す講座」のドリルを繰り返し解きました。これにより、年明けから始まる「記述式答案構成力養成答練」の演習の際、答案の枠をほとんどズラすことなく解くことができました。年明けは、「記述式答案構成力養成答練」の問題の解きなおしと、記述のひな型の確認を行いました。同じ問題を解く中で、解き方を工夫していき、答案をつくる流れを大切にして学習を進めました。

直前期の学習法や試験当日について

 直前期の択一の学習は、本試験で問題を解く際の各科目に使える可処分時間のバランス感覚を大事にしたかったので、出題される割合に応じて、各科目の学習時間を決めました。そして、宇津木講師の指示通り、とにかく1 日に全教科ふれることを心がけました。具体的には、主要四科目(民法,不登法,会社法・商法,商登法)は、よく間違える過去問とテキストの往復をして、その他の科目は電車での移動時間で過去問を解くことを中心に勉強をしました。
 記述の学習は、「記述式答案構成力養成答練」を不登法・商登法を一日に各一題ずつ解きました。重要な論点は、「記述式答案構成力養成答練」につまっていると信じていたので、これらの問題を自分のモノとして修得するために、決して他の問題には手を広げず、繰り返し同じ問題を何回も解きました。
 試験前日の学習は、あえて、終わらせるのが難しい‘理想のスケジュール’を組みました。それは夜寝るために脳を疲れさせようと思ったからです。結果的にそれが功を奏し、スケジュール自体は終わりませんでしたが、前日の夜は疲れ果て、グッスリ眠ることができました。

伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ

蛭町浩講師

 講義後に毎度毎度たくさんの質問をさせていただき、ありがとうございました!どんなに細かい質問でも、必ず答えてくださるので、わからない箇所を翌日に持ち越さずに学習することができました。

山村拓也講師

 『記述でホームラン解答はいらない!どんな問題でもヒット打つことが大切!!』という山村講師の格言のおかげで、記述問題に取り組む姿勢がくっきりと明確になりました。ありがとうございます!

関信敏講師

 法律の制度趣旨や細かい点は自分で学習するのは大変困難な箇所ですが、「思考力完成ゼミ」では細かい知識であるのに大切な論点の部分をたくさん扱ってくださったので、法律的思考が身につきました!ありがとうございます!

高城真之介講師

 「択一実戦力養成答練」の講義後に質問をさせていただいた時に、質問内容のみでなく、暖かい励ましの言葉をかけていただき、学習の際、大変励みになりました!ありがとうございます!

宇津木卓磨講師

 合格できたのは宇津木講師のおかげです。
 メリハリのある講義を通じて、力がついてくることも実感できましたし、パーソナルカウンセリング制度でも質問や学習相談に丁寧に対応していただきありがとうございました。テキストも合格に必要な知識がコンパクトに網羅されていました。
 宇津木講師がおっしゃっていた、本試験開始時に『午前30 午後30 とり受かる』と試験問題の開始前に書くということを、私も本試験の際に表紙に書きました。これにより迷った問題に対しても‘満点ではなく30 とればいいんだ’と冷静になり、思い切った解答ができました。結果、それらの問題を得点することができました!
 「択一合格アドバンス講座」を受講して本当によかったです。

私の失敗談と対策

 私は、周りの誘惑に打ち勝つ強い心をもっていません。1 年目は強い心を持たなければいけないと思いながらも、ついつい携帯電話をいじってしまうことなどが多々ありました。2、3 年目は、このままではいけないと感じ、根本の考え方を変えました。まず、自分の弱さを受け入れることにしました。そのうえで誘惑に負けない対策をしたのです。2、3年目はアルバイトもせず、専業受験生という身分であったため、携帯電話をいじらないように、解約しました。また、部屋にあったテレビ、パソコン、漫画を友人に預けてしまいました。結果、勉強に集中できる環境をつくることができ、受かることができました。勉強以外やることがないといった環境だと、中学高校時代のハードな部活の経験が活き、すごく集中して取り組めた気がします。

最後に

 試験まで残り1 ヶ月を切ったあたりから、どういう心境で残された時間を過ごそうかと考えました。私は『感謝』という結論に至りました。ただ勉強をすることだけに集中できた環境や、支えてくれた周りのすべての人に感謝しました。すると不思議なもので、勉強中行き詰っても、心は動揺せず、黙々と冷静に日々の学習に取組むことができました。
 司法書士試験に挑み一番良かったのは、この心境に至れたことです。