挫折、悩み、不安、病気・・アクシデントを乗り越え合格
司法書士受験は人間的にも成長させてくれた

海老澤 慶秀さん(30 代)
司法書士補助者

◆受験回数 6 回(お試し受験2 回)
◆主な受講講座
入門講座》入門講座本科生(山村クラス
中上級講座》中級コース、中上級コース
直前対策講座》直前パック、プレ模試、全国公開模擬試験

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

 司法試験に挫折し、地元(茨城)に逃げ帰った私は、父が経営する司法書士事務所で補助者として働くことになりました。地元に帰ってから暫くの間は漫然と過ごしていましたが、働くうちに司法書士の仕事に魅力を感じるようになり、目指すことにしました。
 講座を選ぶ際は、自分との相性を重視しました。山村拓也講師の体験講義を受講し、語り口調や誠実な人柄に魅かれ、この人の講義なら勉強を続けられると思い、Web での受講を決めました。

伊藤塾を活用した私の学習方法

入門段階の学習法について

 最初の受講については仕事が忙しいこともあって講義についていくことさえできず、途中から未受講のものが雪だるま式に増えていき、結局最後まで終わらずに本試験に臨みました。過去問も記述式対策もしていなかったので結果は悲惨なものでした。
 基礎が全くなっていなかったので、山村講師の「入門講座」を再受講することにしました。その時の受講では、なんとか講義についていき、過去問とテキストの往復を徹底しました。1 回目はかなり時間がかかりましたが、2 回目3 回目と繰り返すごとに時間が短縮していき、労力もかからなくなっていきました。その結果、2013 年の本試験では基準点に迫るところまで成績が上昇し、なんとなく手応えをつかみました。
 次はいけるぞと思い、受かる気満々で2014 年の本試験に臨みましたが、惨敗でした。この年は午前に個数問題が多数出題され、うまく対応できず自信を失いました。特に前年18 問取れていた民法が11 問しか取れず、頭を抱えました。

中上級段階の学習法について

 基礎力に不安を感じ、「中級コース」を受講しました。年内は「択一式スキルアップ演習講座」をペースメーカーにして基礎固めをし、年明けは高城真之介講師の「択一実戦力養成答練」で応用力を鍛え、山村講師の「記述式答案構成力養成答練」で記述を盤石にしました。そして直前期は北谷馨講師の「択一クイック総整理講座」と蛭町浩講師の「うかる!記述式」で自信をつけ、2015 年の本試験に挑みました。結果、筆記試験を突破することができました。
 ところが、口述試験直前でアクシデントが発生しました。ある病で入院することになってしまったのです。結局口述試験を受けることができず、最終合格が今年に持ち越されることになってしまいました。

伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ

すべてWeb 受講でした。

山村拓也講師

 私は、山村講師の「記述式答案構成力養成答練」で記述式が得意になり、模試では8 割9 割取るのが当たり前の状態にまでなり、満点近い点数を取ることもありました。
 山村講師の講座を受講していなかったらここまで勉強を続けられなかったと思います。Web 受講だったのにもかかわらず、言葉の端々から熱意が伝わってきました。この試験に熱い気持ちで取り組めたのは山村講師のおかげです。

高城真之介講師

 高城講師には、「択一実戦力養成答練」でお世話になりました。高城講師のやり方を真似ることで択一の成績が安定するようになりました。他のやり方も散々試しましたが、高城講師のやり方が一番でした。高城講師が講義の合間になさる雑談に癒されると同時にやる気が湧きました。

北谷馨講師

 北谷講師の講義は、まさに痒いところに手が届くような講義で、丁度穴になっているようなところを埋めるのに大いに役立ちました。「択一クイック総整理講座」のテキストは、情報の絞り込みが絶妙で、絞り込みが苦手な私にとって大変助かりました。

髙橋智宏講師

 髙橋講師の講座では、なるほどそう考えればいいのかと納得できるところがいくつもあり、基礎力だけでなく応用力もつけることができたと思います。「入門講座」でこういうのがあったらなぁと思いました。

筒井一光講師

 「記述式答案構成力養成答練」の問題は、練りに練られた超良門揃いだと思います。山村講師が『やればやるほど味が出るスルメのような問題だ』とおっしゃっていましたが、その通りだと思います。同じ問題を繰り返しやるのは無駄だと言う人もいますが、それは誤っています。同じ問題を繰り返すからこそ、繰り返すたびに自分の弱点が鮮明に浮かび上がり、対策をとることができます。そんな問題を作成してくれた筒井講師に感謝しています。

最後に

 この試験の勉強を通じて、一人の人間として大きく成長できたという実感があります。これから実務の世界では様々な困難があると思いますが、それに立ち向かうだけの精神力も養えたのではないかとも思います。講師の方々、スタッフの方々、家族、友人、恋人などの支えなしでは合格はありえませんでした。いくら感謝しても感謝しきれません。その思いを胸に、社会に貢献することで報いたいと思います。
 現在受験勉強をなさっている方々、これから勉強をはじめようとしている方々に申し上げます。この試験は激烈に難しい試験です。なかなか成績が伸びない時期が続きます。挫折ポイントがいくつもあります。勉強を続けるのがとても難しいのです。しかし、努力が反映されやすい試験でもあります。人間的にも大きく成長できます。自分を信じて最後の最後まで踏ん張ってください。決して諦めないでください。応援しています。