本試験中に“もうダメだ!”心が折れかかったとき
“みんな苦しいんだ。だからかんばろう”心の声がささやきました

星 真由美さん(50代)

◆受験回数 4回
◆主な受講講座
入門講座入門講座本科生(山村クラス
中上級講座》中級コース、演習コース、
       司法書士合格への「思考力」完成ゼミ
直前対策講座》全国公開模擬試験

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

 私は、サラリーマン時代を経て宅建士・行政書士資格を取得した後、まだ学びたい気持ちが止まなかったこと、及び人生の折り返しに至りこの先少しでも社会に貢献する生き方をしたいと思い、行政書士試験時に助けて頂いた伊藤塾の力を借りれば望みが叶うのではと司法書士を目指す決意をした次第です。

伊藤塾を活用した私の学習方法

①入門段階の学習法について

 「入門講座」は山村クラスのインターネットクラスを受講しました。まずは、山村拓也講師が言われることを聞き逃さず、なぞるように勉強についていったという感じですが、テキストに書いていないメンタル面の話や年間を通じての学習のアドバイス等をしてくださるので、土台となる学習ができました。例えばイメージトレーニングの重要性を聞いてからは、毎日時間をとるようにし、記述の答練(繰り返し)と同時にひな型も寝る前などに見るよう心がけ、この先過去問を3回くらい繰り返し学習すると良いと言われれば、そのことを実践していきました。

②中上級段階の学習法について

 中上級段階に入ってからは、テキストの作りこみをしました。比較の表を切り貼りし、重要なところは消せる蛍光ペンでマーカーし(どうしてもインプットされない箇所については、最初はピンクでマーカーされている箇所を、消して紫にマークし直したり)、付箋を色分けしてベタベタ貼りました。(Aランクの過去問や「択一実戦力養成答練」で間違えた内容の部分にはピンク、一括りで覚えたいところはブルー、知識が混ざるところ・比較の目線で整理したい内容にはグリーンのように)また、「択一プログレス演習講座」を足掛かりに「司法書士合格への『思考力』完成ゼミ」を受講したことにより、記憶力頼みの勉強に「考えて答えをだす」を取り入れていきました。“そもそも”を考えることは、はじめのうちは癖がついていないので、少し抵抗があったのですが、私にとっては3年目に基準点を突破するための最大の分岐点となりました。
 昨年の本試験後(7~12月)は過去問と、前年の記述式得点が5+6点で11点だったことから、対策として蛭町浩講師のフレーム・コントロールの学習をはじめました。過去問については一肢一肢に○×をつけるやり方で、わからなかったり間違えたりしたときは、テキストに戻って読み返し& check。F コン学習については講義を受講の後は、「テキスト(本)読む」「事例解く」の繰り返しで、「事例解く」は時間を決めて毎日、直前期までずっと継続してやりました。
 年明け(1~3月)はテキスト読込みをしてから、択一実戦力養成答練をする(民法テキスト→民法答練,不登法テキスト→不登法答練)かたちで進め、間違えたときはテキストに戻りcheck。毎朝ちょっとした時間で憲法のドリル(行政書士試験勉強時に使用した物)を見ること、及び勉強はじめに六法にあらかじめ付箋をつけてある箇所(民法: 占有権・根抵当権、会社法: 社外取締役の要件・株主名簿・株券、商業登記:規則61条の条文等々)をローテで、繰り返し読むことをしていました。尚、問題を解くことについて、何問で何分までとか、解答用紙に書く前まで何分とか、時間配分に気を付けるようにシフトしました。

③直前期の勉強方法や試験当日について

 直前期は、午後の勉強はじめにイメージトレーニング、公開模擬試験(7回)、択一実戦力養成答練2、3回目(2回目は初回から1ヶ月経過後を目途に実施)、過去問を民法~憲・刑まで一通りやって、超直前期は判断に迷いがあったり間違えた問題あるいは肢(過去問・答練)に付箋をつけていたので、それをやりつつテキストの読込み(こちらも付箋をつけてある所を中心に)、記述についても付箋をつけた事例・ひな型は当日まで書いたり見たりしました。
 試験前日就寝前には、自分は十分にやったから本番で力を出すだけ、大丈夫と言い聞かせて寝ました。試験会場では“ここに居る誰にも負けない”と心で呟き会場全体を見渡してから着席しました。午前の部は、1問目の憲法から解き進め、判断に迷った問題数問について、残り時間で答えを出して無事終了。午後の部択一式、私の順番は民訴~書士法をやって商業登記にいって不登法に戻るのですが、商業登記まではまぁ順調、不登法の1肢を決めるのに予想以上に手間取り(途中で文章を読むことにも疲れてきて)終わったのが2時30分でした。択一式不登法をやりながらもあせりました。公開模試で2時15分~20分くらいまでに択一式を終わらせる修練をつんで臨んだのに、最大に時間を使ってしまったことで“ここまでなのか”がよぎり、36問目の記述の問題を見て、色々書いてあって面倒そう“ダメだ、これは”と、心がまさに折れかけました。そこで思い出したのが、皆もきっと苦しい中で闘っていること、応援してくれた人が、がっかりするなぁ・・と。そして“ まだ諦めるには早いじゃないか、ありったけの力を振り絞ろう!!” と思い直し、試験の問題を見直し“問われていることを素直に書いていったらいいじゃないか”と気づき、不登法記述式に50分・商登法記述式は残り40分、書けるところまで書ききりました。

カウンセリング利用について

 1年目から2年目に入るとき①、2年目から3年目に入るとき②、3年目から4年目の勉強に入るとき③、気づけば都度つどのタイミングで、勉強の進め方について講師やスタッフの方に相談にのって頂いていました。例えば②の時は、1、2年目とも択一式の結果が2~3問届かず伸び悩んでいた時期で、⑴年内の学習で「択一プログレス演習講座」を完璧にする⑵過去問を遇数年・奇数年にわけてやる⑶テキスト読込みに時間がかかり過ぎる悩みにはポイントだけ押さえて読むようにすること、などアドバイスをいただき、確実に変化することができたと思います。

質問コーナー利用について

 どうしてもわからないことがあり、3回質問しました。少々の待ち時間はありましたが、丁寧にお答えくださり大変助かりました。この場を借りて感謝を申し上げます。

伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ

イタいとこをついてくる・・山村拓也講師
どこまでもクール・・髙橋智宏講師
熱かった真ちゃん・・高城真之介講師
ワールドを持つ・・関信敏講師
ぶっちゃけてくれる・・宇津木卓磨講師
その漢字勘弁・・蛭町浩講師
インターネット上でしか存じ上げないので、一方通行の間柄でしたが、ぐっとくる話をしてくれた時には涙をうかべたり、勝手に親しみの心を持って勉強していました。仲間の状況は感じられなくとも、孤独なたたかいでは、ありませんでした。

最後に

・どのような司法書士になろうと思っているか
 2014年7月21日“夢をかなえる”シートに「私は、人としてバランスのとれた司法書士になりたいです。」そう書いてありましたので、初志貫徹でいきます!!
・受験時代にお世話になった方へのお礼
 私に試験に合格できるまでの勉強をする環境をくれた、昨年の試験当日まで病と闘った母、母の看護をしてくれた父、家族、友人、そして私が良いとこ取りをさせて頂いた伊藤塾の講師の皆様、関わってもらった全ての人に、心より感謝申し上げたいと思います。
・これから司法書士を目指す方へエール
 私の学んだ雪国の高校では、当時スカート丈が長いのが格好いいとされ、確かブロマイドで猫も制服を着て直立していたと記憶しています。そんな時代を経て卒業、就職し、法学とは縁遠い生活をしてきた人間でありますが、ふとしたきっかけとコツコツ継続で新しい世界への一歩を踏み出すのです。今なら髙橋講師が言った“ 凡人でも受かる試験” がストンと腑に落ちます。
 
行政書士からのステップアップをしようと思ったきっかけ3点
①“W ライセンス”の文字に単純に惹かれたこと
②ステップアップした先輩の話を聞けたこと
③“力になってくれるだろう”という伊藤塾への信頼