ワークライフバランスを保ち、育児をしながら働いています。

永田洋子先生

早稲田リーガルコモンズ法律事務所(東京)
南山大学法学部卒業/早稲田大学法科大学院修了/2015年弁護士登録。
法科大学院修了後、勉強と家事とを両立しながらの受験で合格。現在は育児をしながら、一般民事、企業法務、刑事事件に至るまで、幅広く多数の案件を扱う(専門は入管業務を含む外国人案件)。

※先生の所属事務所等プロフィールは、取材時のものです。

弁護士に憧れたきっかけは、映画「キューティーブロンド」

大学3年生のときに「キューティーブロンド」という映画を観ました。登場人物がすごくキュートで、楽しそうな人生を送っていて、ロースクールっていうものがあるんだ、これなら私も行けるかもしれない、と思い伊藤塾に入塾しました。
それまでは法学部に在籍しながらしっかり勉強するということがあまりありませんでしたが、たまたま観た映画が自分の中でガツンときて、やってみようと思ったのがきっかけです。

中国語のスキルを活かして

私は弁護士の中でも特殊なことをしているかもしれません。幼い頃両親の仕事の関係で中国に住んでいたこともあり、中国語ができるので、外国の方、特に中国人を対象にした案件が多いですね。カテゴリーとしては離婚も、刑事事件も、行政事件も色々と扱いますが、外国人の案件が9割ぐらいです。相手方もしくは依頼者の方に外国人の方がいらっしゃるのが殆どです。

行政書士時代の仕事が今の仕事につながる

もともと司法試験に合格する前は、行政書士をしていました。
行政書士時代に入管の案件、ビザ申請の案件をやっていたので、その繋がりで現在もビザ申請の案件を扱っています。弁護士の中では特殊だと思います。小さい事務所を開設して、2年間司法試験の勉強をしながら行政書士の仕事をしていましたが、とても良い経験になり、今の弁護士の業務にも活きています。

毎日刺激的な生活

私の仕事は外国人の案件という括りなので、新しい業務が多いです。
日々勉強しながら、新しい業務ができるようになったとき、経験できた時というのは、すごくやりがいを感じます。弁護士が皆そうなのかは分かりませんが、常に刺激を求めている節があると思います。だから、毎日刺激的な生活が送れるという意味では、非常にやりがいがあると思います。

求める弁護士像とは

弁護士は、今の時代、自分から発信していけたり、自分から新しいことを見つけたりする意欲のある人が向いているのかもしれません。
また、もちろん業務形態は色々あると思いますが、私の事務所には色々な弁護士がいて、アグレッシブな方もいるし、地道にコツコツという方もいるので、そういう多様性があるというのが良いところかもしれませんね。私の事務所は多様性をとても大切にしていて、多様性があるのが良いところだという風に自負しています。

自分の仕事に区切りをつけない

現在ビザ申請の領域に携わっていますが、もともとこの業務は弁護士でなく、行政書士がするというイメージがあると思います。
ですが、弁護士は登録をすれば行政書士の仕事や、税理士の仕事といった、本来であれば色々な領域の仕事ができるはずです。そこになかなか弁護士自身が手を出さないということがあるので、そこはすごくもったいないと思います。実際にも多くのご依頼をいただいており、これからの弁護士については自分の仕事に区切りをつけずに、他の士業の業務にもチャレンジしていくのがいいと思います。それはもちろん一人で全部業務を行うということではなくて、他の士業の方と連携をするというのも、お客様にとっても良いサービスを提供できる方法なのかなと思います。

ワークライフバランスを保った働き方

育児をしながら働くことは大変です。ですが、仕事もして子育てもして、というのはリフレッシュになっている部分はあると思います。子育てだけをしていても、刺激を求める自分としては気分的に落ち込んでしまうことがあると思いますし、逆に仕事だけをしていても同様です。ワークライフバランスを整えながら仕事をしているので、自分にとっては合っていると思います。

当事務所が第二東京弁護士会から「ファミリー・フレンドリー・アワード2016」受賞事務所として表彰された際いただいたトロフィーです。
出産・育児等を理由とする休業規定が整備されていることや、所属弁護士が子育てなどに積極的に関わる雰囲気が醸成されていることなどが評価され、効果的・先駆的なワーク・ライフ・バランス推進策を実施している法律事務所として表彰されました。

仕事と家事・育児の両立

弁護士の業務は忙しいイメージがある中、将来家庭に入り家事をしっかりやりたいと考える方もいらっしゃると思います。そうすると仕事と家事を両立できるのかというのが大きな課題としてあがると思うのですが、弁護士の業務が多様化している中で、皆仕事だけをしているかといえば必ずしもそのようなことはなく、仕事と家事を半々でされている方など、様々な形態があります。実際に、女性に限らず男性の方でも子育てしながら働いている方もいるので、多様性は現時点でも生まれてきていますし、これからも作っていけると思います。私も今それを頑張って作っている段階なので、皆さんが弁護士になられる時には、もっと良い弁護士像というのを提供できたらなと思いますが、今自分で体験している分に関してはどちらも両立してできています。

伊藤塾で学んだこと

伊藤塾に入塾して、伊藤塾長の憲法の講義を受講したときの衝撃が今でも残っています。伊藤塾長は講義の節々で、その時の社会問題に照らし合わせてお話して下さっていました。憲法の「つくり」というのも、講義を受けてその時初めて知りました。残留孤児の問題や、伊藤塾のスタディツアーの話を聞く中で、将来外国人案件をやっていこうという、というヒントにつながったので、伊藤塾で今の業務の基礎というのが作られたのかなと思います。

これから勉強を始める方に一言

イメージとして、弁護士や法曹を目指す人は志が高い人だと思っている方が多いと思います。ですが、色々な人がいるので、これを実現したいだとか、こういう困っている人を助けたいとか、特に明確な目標がなくても、目指していい職種であるとお伝えしたいです。今明確な目標がなくても、伊藤塾の講義を受けて、法律を学んでいくなかで、「こういうことを自分はやりたかったんだ!」という気付きが生まれてくることもあるので、あまり気負いせずに、飛び込んでみるというのも一つだと思います。飛び込んでみたら刺激的な毎日が送れると思うので、ぜひたくさんの方に目指していただきたいと思います。

正しい勉強法で続ければ合格できる

勉強がきつくてもうやめたい、と思うこともあると思います。私も「もうやめよう」と思うときが何度もありました。ただ、あの時の自分に言えることとして、「続ければ合格する」ということを合格後は実感しています。司法試験を妊娠8か月のときに受験したので、なかなかまとまった時間がとれなくて、受けること自体が苦痛でしたが、なんとか頑張って受験したあの時の自分に、受験して本当に良かったねと言ってあげたいです。勉強時間は関係なく、正しい勉強法で続けることが一番の近道だと思っているので、諦めずに最後まで勉強を続けていただきたいと思います。

早稲田リーガルコモンズ法律事務所

■事務所(会社)プロフィール

法科大学院1期生および同年輩の弁護士を中心に設立された弁護士法人。 個人、企業その他の団体を問わず、あらゆる主体が抱える様々な分野の法律問題に対して、必要なリーガルサービスを提供していく。

■事務所(会社)住所

〒102-0074 東京都千代田区九段南1-16-17 千代田会館 4階