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在学中に「宅建」「司法書士」「行政書士」を取得し、司法試験にいざチャレンジ!

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倉持雅弘先生

1986    沖縄県宜野湾市に生まれる
2005    法政大学中学高等学校 卒業
2006    宅地建物取引業主任者試験 合格
2008    司法書士試験 合格
            行政書士試験 合格
2009    法政大学法学部法律学部 卒業
2013    早稲田大学大学院法務研究科 卒業
2014    弁護士登録 東京弁護士会所属
            順風法律事務所 所属

※先生の所属事務所等プロフィールは、取材時のものです。

紹介ダイジェスト動画

法曹になりたい自分の気持ちを証明するため、「宅建」「司法書士」「行政書士」に先ず合格!

私は中学受験で私立に入り、中学高校大学とエスカレーターで上がっていきました。そのため受験をした経験がないことから、大学1年生の頃までほとんど勉強したことがありませんでした。すると、「将来自分はどうするのか」という漠然な不安を抱くようになりました。特に自分は取り柄もないですし、そういう意味では何かしらの勉強をして、自分の武器というものを身につけたいという気持ちが出てきました。そういったときに、友人のお父さんが弁護士をなさっていて、ご自宅に遊びに行った際、たまたまお父さんと話をする機会がありまして、弁護士というのはある意味自由で、考え方によってはお金儲けもできるし、一方で、人のためにもなれると。そのような話を聞かせて頂き、「弁護士ってかっこいいな」と感じました。ただ、弁護士というと、自分は中学高校と勉強をしてこなかったものですから、自分なんかが果たして司法試験チャレンジしていいのかと考えたときに、まずはいきなり司法試験ではなくて、他の資格、具体的に言えば宅建、行政書士、司法書士、こういった資格をまず取得し、もしそこでしっかり最後までやり遂げることができたら、司法試験を目指してみようと考えました。司法試験にチャレンジすることは自分自身だけの問題ではなく、経済的側面から両親にも負担をかけてしまうため、しっかりと自分の気持ちが、単なる言葉ではなく行動で示せるように、先ずはそういった資格を取ろうということで、大学2年生のときに宅建の勉強を始めました。無事に宅建の試験に合格することができて、その先何をやろうかというときに、次は司法書士を目指してみようと。資格の本で司法書士という試験を調べてみると合格率3%という難関資格であると書いてありましたので、この資格を取得すれば「自分の気持ちも本当だ」と考え司法書士を目指しました。そして、大学4年生のときに、司法書士に何とか合格することができ、同じ大学4年生のときに行政書士も取得し、無事に大学在学中に「宅建」「司法書士」「行政書士」の3つの資格に合格することができました。そして親に相談したところ、それなら最後は司法試験を目指してみなさいということで、司法試験の勉強を始めたということになります。

他人の人生に踏み込み、幸せにも不幸にもできてしまう責任の伴う職業

もともと自分は企業内弁護士になることを考えていまして、具体的にいうと銀行の内定はもらっていました。ただ、司法修習が立川で、今の所長弁護士とは修習中にたまたま委員会でお会いすることができ、2人でプールに水泳をしに行ったり、ご飯を食べに行ったりする流れで、この先生と一緒に仕事したいなと思い、私のほうから「入所させて下さい」という形で、順風法律事務所に就職することができました。
基本的に当所は一般民事を扱うことが多いです。地域柄というのもあるのかと思いますが、企業の紛争というよりは、一般の方を対象とする一般民事の仕事が圧倒的に多いということになります。その中でも今は特に離婚が多いなという感じです。女性の意識も変わってきているのかなというのがありまして、今まで家の中にいた女性が、40,50になって、このままでいいのかと疑問を抱き、離婚に踏み切るケースが増えてきたのではないかと思います。
ネットなどで情報というのは簡単に調べることができますので、そういったもので、依頼者の方が相談前に自分自身で調べ、そのあとに弁護士に相談するという形が増えてきていると思います。
実務を通じ、やりがいや魅力を感じる点ですが、一言で言うと「人の普段見えない部分まで見える。」という点です。事務所に入所し最初に相談を受けた事件で、2年ほど要した離婚事件になるのですが、依頼者が女性、奥さん側で、色々と旦那さんに不満があるということでいらっしゃって親権でもめました。一時期はお子様を旦那さんが連れ去ってしまい、その時にどうするかということで緊急的な対応として、子の引渡しの保全処分の申し立てを行いました。連絡が夜中になったりしましたので、頼られていると実感しました。他の職業の経験がないので分かりませんが、特に弁護士というのは、ある意味で他人の人生に踏み込んでいける、勿論それには責任も伴うかと思うのですが、自分の頭でしっかりと考え、弁護士自身の態度で、依頼者が幸せになったり不幸になったりすることから、とても責任感のある仕事ですし、やりがいのある仕事だと思っています。
自分の腕次第で依頼者の方の人生が変わってくるということは仕事の魅力です。自分が頑張れば、それだけ依頼者の幸せになれる。そういう意味では一生やっていきたい、やっていくべき仕事としてはとても魅力的な職業かなと思います。

依頼者には優しく接し、最後まで諦めない強さが必要

私が受験生時代に持っていた弁護士のイメージというのは、スマートな感じです。無駄がなく、強気に言葉を武器にして事件を解決していくというイメージを持っていました。でも実際自分が弁護士になってみると、決してかっこいい仕事ばかりではないなと感じております。というのも、立場の問題ですけど、いろんな人がいて、理屈で通らないときも多くあります。ときには依頼者の代わりに謝らないといけないし、依頼者のために相手に対して強い態度に出なければいけない。依頼者のためのどう動けるかということなってくる。依頼者のためなら頭も下げるし、お願いもする。そういう意味では受験生時代に抱いていたイメージとは異なり弁護士というのはあくまでも依頼者の代理人であるという感じはしております。であることから、優しさ、相手を思いやる気持ちが必要となってきます。正直に言うと、いくら話しても分かって頂けない依頼者もなかにはいらっしゃるのですが、そのような時には、ただこの人は分からないと諦めるのではなくて、その人が思う辛い気持ちは人それぞれだと思いますから、そういったことをしっかり時間をかけて聴き理解していく。そうするとどこかで解決の糸口が出てきますので、優しく接し続け、最後まで諦めない強さが必要であると感じています。

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これからの弁護士像として

あまり普段は考えないことですが、これからの法曹界は、もっと一般の方々と弁護士の距離が近くなっていくと思います。たまに相談者にもいらっしゃるのですけど、いくつも法律事務所をまわって弁護士を選んでいると。2,30年前は、紹介者がいないと弁護士に相談すらできなかった。そう考えると今は断然アクセスがよくなっているので、弁護士の中でもしっかり自分の能力を上げ、依頼者の気持ちに寄り添える弁護士でないと、間違いなく淘汰されていく。そういう意味では弁護士にとって厳しい社会になるかもしれないですが、ある意味当然で、依頼者のためにはベストだと思います。むしろ、私も依頼者の方には、「いろいろな事務所を回ってみて下さい」「自分に合う弁護士を選んで下さい」という話はしますので、今後もそういった意味では、弁護士としてしっかりやっていかないと、間違いなく未来はないと思っています。将来的には、例えば中小企業診断士、会社の経営にかかわる資格なのですが、そういったものに私は興味をもっていまして、ゆくゆくは、会社の経営的な問題も仕事の1つとしてやっていきたいと思っています。

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不安に勝ち、最後まで諦めないことが将来の自分につながる

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これから勉強を始めようか考えている人に対しては、よくマスコミとかで弁護士は苦しいと、あまり良い評判を聞くことが少なくないかと思います。ですが、少なくとも私がやっている感じだと、しっかりと仕事を誠実にこなしていけば、十分にやっていけると思いますし、むしろ、これから依頼者の方も弁護士を選ぶ時代になってくると思います。そういう意味では、自分の能力を上げれば、弁護士として十分にやっていけると思いますので、ただ単に資格を取ったから安泰というのではなく、日々しっかりと弁護士としての責任感を持ってやっていけば全く問題ないと思いますし、非常にやりがいがあり魅力溢れる仕事だと思います。勉強は大変かと思いますが、間違いなくやって後悔はないのかなと思っています。
勉強をスタートしている方に言いたいのは、私も勉強を始めた段階や、中盤に差し掛かった段階って、「本当に自分は司法試験に受かるのであろうか」と不安でした。受からなかったら今後どうするのかなと考えました。その不安な気持ちは分かりますが、不安に勝たないと、結局弁護士になったとしてもやっていけませんので、まずは不安に勝つ、最後まで諦めないということが、将来の自分につながると考えるようにしてください。そして、将来の弁護士、裁判官、検事おそらく皆さんはいずれかになるかと思いますけど、最後まで諦めないで頑張ってほしいなと思います。

順風法律事務所

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