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弁護士の肩書きがあれば、興味ある分野においてどこでも活躍できる

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薦田 知浩先生

上智大学法学部卒業、慶應義塾大学法科大学院修了
2013年  司法試験合格
2014年  弁護士登録 第一東京弁護士会入会
2014年  弁護士法人朝日中央綜合法律事務所入所
2015年  東京銀座・しみず法律事務所
2018年  三鷹の森法律事務所開設


※先生の所属事務所等プロフィールは、取材時のものです。

自由業(弁護士)を望み、最難関資格(司法試験)にチャレンジすることを決意

私が法曹になろうと思ったきっかけとしては、まずは、あまり転勤をしたくないということがあって、自由業というところを考えていました。自由業にも色々あると思うのですが、弁護士、司法試験合格が最難関ということだったので、その試験をチャレンジしてみたいなと思って法曹を目指そうと思いました。いざ勉強をスタートして進めていくと、ニュースなどを見ていて、加害者家族の方が単に加害者家族であるというだけでいじめられたりする場面を目にし、弁護士なら何か役に立てるのではないだろうかというふうに感じたのも、弁護士になろうと思ったきっかけの一つではあります。
私は67期でして巷では就職難と言われていた時代でした。ただ私自身は就職難というのはあまり感じなかったですね。確かに最初はいくつかの事務所を受けて落ちてしまったのですが、修習が始まる前に就職先が決まったので、特に自分自身では就職難というのは、あまり肌では感じませんでした。当時の報道を思い起こすとやはりマスコミは負のところに焦点を当てすぎなのではないかと思います。
私の経歴としましては、これまで2つの事務所に勤務して、その後独立しました。最初の事務所は遺言を作成したり、相続関連業務を中心に扱う事務所でした。ですが、遺言ばかり書いているのも弁護士のスキルが伸びないなと思いまして、もっと一般的な町弁といいますか、幅広く人を助けられるような事務所に入りたいなと思い都内の町弁の事務所に転職しました。その後2年ほど勤務して、平成30年1月に独立しました。

直接的に依頼者の役に立ちたくて独立を決意

2つの事務所に在籍した後、独立開業に至るわけですが、きっかけは自分自身が依頼者の方と直接やり取りをしたりして、直接的に依頼者の方の役に立ちたいという風な、そのような意志が強くなったというところがあります。独立志向はもともとそこまでなかったのですが、仕事をしているうちに自分でやりたいという気持ちがじわじわと高まってきて、独立しようと決心しました。独立前の事務所で培った経験が、今の独立開業に活きています。独立前に勤めた事務所は、一般的に幅広くやるというよりは、取扱分野にある程度に軸がある事務所でしたので、その分野を扱うことを念頭に置いて独立しました。独立した今は、さらにそこから広げていければなと思っているところです。
今はインターネットを中心に集客をしているのですが、個人的な繋がりから人脈が派生していき、色々な人を紹介してくださったりというところは幸いにしてあります。事務所が入っているビルの他のテナントの方に開業の挨拶をしに行ったりだとか、後は他士業の方などにご挨拶に行ったりだとか、そうすると、「ここにこういう人いるから行ってみてよ」ということがあります。今は地元の商工会議所に入っており、その商工会議所で、地元の人と繋がりを持っていこうと思っています。
今現在の取り扱いは男女問題が中心でして、後は相続と交通事故が多いのですが、今後は相続をメインにやっていきたいと思っております。そのために、税理士登録をして相続税の勉強をして、税についてもアドバイスしていけるような弁護士になりたいなと思っております。
一般市民の弁護士に対するハードルを下げるという意味では、初回相談を無料にして(平成30年4月現在)、お客様が来やすいような形をとっています。実際来て頂けないと分からないのですが、来て頂ければ話しやすいような雰囲気作りを心がけています。お客様の中には思いつめて泣かれてしまう方もいらっしゃいます。そのような中でも、心からお話していただけるような環境づくりをしているところではあります。そして、やはりクライアントの方から感謝されたときが最もやりがいを感じる瞬間ですね。先生のおかげで解決できました、と言ってもらえると、ありきたりかもしれないですけども、心にくるものがあります。

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弁護士であるからには誠実であることが必須

伊藤塾の講義は、実務に出た今もとても活きています。伊藤塾でしっかり勉強しておいてよかったと思っています。伊藤塾の講義はとにかくわかりやすいので、その講義を聞くだけでも法律が分かります。ただ講義を聞くだけでは、分かった気になってしまう所があるので、自分で反復学習をして講師に質問をすることによって、法律の知識なり理解なりというのは深まったのではないかと思います。その知識や理解は、実務の現場において法律相談のときに活きてきます。ご相談者の方は事実しか述べてこないので、それを法律論に脳内で変換しなくてはならないのですが、その脳内で変換する能力というのは、伊藤塾で講義を受けたからこそ身についた能力だと思います。
弁護士業をしていくうえで、誠実であるということは極めて大事だなと思いますね。お客様に対して弁護士だからという理由で上から偉ぶっている人も中にはいらっしゃいますけど、やはり誠実に対応するというのは大事だと思います。他にも、誠実という所の内容になってくるかもしれないですけど、依頼者の方のお話を遮らずにゆっくり最後まで聞くということは、これもまた重要なことだと思います。そういった意味では、辛抱強いといいますか、忍耐力がある人が向いているのではないかと思います。

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今後は税の知識も含めた法律サービスを提供していきたい

弁護士という肩書きがあれば、自分の興味ある分野のどこででも活躍できるなと思っています。弁護士というのは一つの肩書きといいますか、仕事ができる能力ということを示す資格に過ぎないので、それ以外にも自分の興味がある分野、私だったら税理士登録をしようと思っていますし、他にもたとえばクリエイターとかそういったところで何でも、「弁護士×○○(クリエイター)」という風な肩書きがあればどこでもやっていけるかなと思いますので、弁護士という業務に限らず、もっと他の分野もどんどん開拓していければ、何でもやっていけるのではないかなと思っていますし、そこにチャンスがあると思います。
私は最初にいた事務所で遺言を多く書いていたのですが、その際、やはり税に対する知識も必要だなということを肌で感じまして、そのために今後は税の知識も含めた法律サービスを提供していきたいと思っております。そのために税理士登録をして、その上で税の勉強をして、お客様の法律だけでなく税金のサポートもできるような事務所にしていきたいなと思っております。やはり法律だけのアドバイスを求めている方というのは、相続だと純粋には少なくて、どうしても税のところも気になっていらっしゃる方が多いので、税について、「税は分からないので税理士の所に行ってください」というような事務所だと、お客様に対しては誠実といえば誠実なのかもしれないですけど、役に立てているのかな、というところを考えると、相続税の知識も自分でしっかり持って、お客様にアドバイスしていくという方がより役に立てますよね。相続の相談に来て、「これ、どれくらい相続税がかかるのですか」という話をされても、今の段階では税理士さんに相談してください、という形になってしまいます。実際に相続税の知識があり、税理士登録していれば答えられたのに、お客様の役に立てたのに役に立てなかった、というところが心残りで、今相続税の勉強をしているところです。

これから勉強を始める方に伝えたい「高い志」の必要性

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これから勉強を始める方は、まずは、最初に基本書を読んで、勉強を開始していくことになると思います。最初は基本書を読んでもちんぷんかんぷんだと思います。私も実際のところ基本書を読んでもさっぱり分かりませんでした。やはり独学では知識と理解が深まらないなと思って、伊藤塾の門戸を叩いたら、あれよあれよと法律の知識が身につきました。とても分かりやすい講義でしたし、他に来ている塾生も志の高い人ばかりですので、目から鱗が落ちることばかりでした。皆さんも是非ためらわずに伊藤塾の門戸を叩いてほしいと思います。
また、今勉強中の方にとっては、弁護士のことに対して、マスコミとかでネガティブな情報が流れたりしていますが、実際問題弁護士になって市場が悪いなと思ったことはありません。逆に良いことばかりだったと思っております。自由に使うことができますし、仕事自体にやりがいがあります。マスコミや週刊誌などからネガティブな情報が入ってくるかもしれないですが、それに惑わされることなく、実際に弁護士になっている方に話を聞いて、自分の将来を決めて欲しいと思います(もちろん私に問い合わせをいただいてもかまいません)。
伊藤塾長が講義の中で「高い志」という言葉を熱く口にするのですが、勉強していた頃は「意識高いことを言っているな」と思うだけでした。ですが、今になって塾長がおっしゃっていたことの意味が分かってきました。弁護士になり実務に出てみると、やはり司法試験に受かってそこで止まっちゃうといいますか、ある意味そこがゴールになってしまっている人がいます。日々の仕事に忙殺されてしまい、志を思い出す時間がない弁護士もいます。自分なりの合格後における志を掲げてそれに向かって勉強している人たち、合格後もその志を意識して仕事をしている人たちとは、将来とても大きな違いがでると思います。塾長が言っていたのは自分なりにですけど、こういう意味だったのかなと分かってきたところです。どのような法律家になりたいのか、自分なりの志を持って勉強することが長い目で見ると大事だと思います。

三鷹の森法律事務所

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