弁護士という職業は、知的好奇心が大いに満たされる仕事

半谷駿介先生

経歴  慶應義塾高等学校 卒業
慶應義塾大学法学部 卒業
予備試験合格
司法試験合格
長島・大野・常松法律事務所入所


※先生の所属事務所等プロフィールは、取材時のものです。

依頼者を満足させ、自分自身も大きな成長を遂げる

弁護士になったきっかけですが、業務としてやりたいことがあったという明確なものではないのですが、高3までずっとサッカーをやっていて、部活でのサッカーが終わり大学に上がるにあたって何をやっていこうかなと考えているとき、私の父は税理士なのですが「税務訴訟で弁護士の先生と会うから来ないか」と父より声をかけられ会う機会がありました。そのときに弁護士の先生の話を聞いていて、「とても面白そうな職業だしカッコいいな」と思ったのが目指そうと決めたきっかけです。
 長島・大野・常松法律事務所に入所したのは、ウィンターインターンというのがあって、予備試験合格者用の説明会が四大事務所はどこもあります。自分の志望先として四大事務所に絞っていたのですが、その理由として予備試験ルートでの合格者組はロースクールに行ってないぶん、実務に関する知識量が比較的少ないということあります。司法試験科目以外はほとんど分からない方が多いと思います。そうなると色々やりたいな経験したいなと思ったので、入所してから色々な業務を選べる方がいいなと思いました。大きい事務所でないと何でもやっていいというのは無いと思ったので、四大事務所に先ずは絞り、4つの事務所に行ってみたのですが、雰囲気の良さが最も合っているなと思い当事務所を選択しました。四大事務所に関して色々と特色があると思いますし、それぞれ雰囲気の違いがあったのですが、私は当事務所の先生と食事をさせて頂く機会が何度かあり、この穏やかというか雰囲気の良さが自分に合っているなと感じました。もちろん業務の内容もそうですけど、人を見て決めたところはありますね。
 事務所に所属をしていて思うことは、やはり丁寧さが非常に大切だなということです。どの事務所も丁寧に顧客対応をしていると思うのですが、内部から見ていて当事務所のパートナーの先生の外部に対する対応は、やはりすごいなと思います。依頼者が納得している姿もパートナーと話していてよく見るので、そういう説得力というものはすごいなと思いますね。私はまだ2年目ではあるのですが、四大事務所の弁護士として名に恥じないというか、依頼者の期待に応じた回答をしなければならないというときに、これだという回答に辿り着けて、知的好奇心を満たせて、依頼者に報告をして納得もしてくれるとなったとき、「自分も成長しているし、依頼者も満足させることができた」と実感できた瞬間は、本当にこの職業は面白いなと思いますね。とはいうものの、自分の知的好奇心うんぬんは二の次なので、まずは依頼者ですよね。

疑問を抱く度、自分の力で悩みながら解決していく「やりがい」と「楽しみ」

2年間働いていて大変なときはあるのですが、弁護士として仕事をしていて本当に面白いなと思っています。それはもともと法律がとても好きでしたので、知的好奇心が満たされるのが分かるんですね。色々な分野をやって、「こういう場面ではどうなるのだろう」「あのような場面ではどうなるのだろう」という瞬間が日々訪れるので、そこを自分の力や時には先輩弁護士に相談しつつ、悩みながらも解決していくというのが一番のやりがいや楽しみだと感じています。
 今まで対応した案件の中で特に印象に残っているのは不祥事案件です。結構大きな不祥事案件で、みんなで何ヶ月もかけて調査をして報告書を作り、企業に報告するというのがあり、それを半年ぐらい集中的にやっていました。他の案件も勿論あるのですが、そればかりになってしまうぐらい忙しくて、ちょっと話がずれてしまうかもしれませんが、それが終わった後の打ち上げはすごい心に残っていますね。楽しかったなあって(笑)。他の案件、分野と違って不祥事案件は依頼者が相当困っているので、そこを満足させ、事務所として一つの結果を残せたというのはとても印象深く心に残っています。
 在学中に留学したことはないのですが、5年目頃から行こうかと考えています。今2年目なので3年後ぐらいですかね。先輩の弁護士も5年目ぐらいから行き始めるといった感じです。
 弁護士に必要な力を一概にいうのは難しい気がします。業務によって全然違うと思います。事務能力が高く求められたりもしますし、契約書のチェックとかでしたら注意深く観察する能力とかが必要になります。緻密に考える能力や法的思考能力とか色々と必要だと思うのですが、さっきお伝えした不祥事の案件のケースでは、コミュニケーション能力でしたり、人とうまく話す能力っていうのが特に求められるところではありました。なので、必要な力を一概に言うのは難しいですが、やはり法律をきちんと考えることのできる能力というのは、当たり前に必須だとは思います。したがいまして、こういう人が弁護士になった方がいいっていうより、弁護士の業務分野は本当に多岐に渡るので、こういう人はこの分野やった方がいいというのがある気がします。

どこまで深く考えられるかといった論理的に物事を考える必要性

受験生時代に得たものは今の業務に活きていますが、特に法文を引くときと物の考え方が活きているかなと思います。どこを探せばいいのかまったく分からない分野でしたらなかなか難しいのですが、伊藤塾で分からないなりに色々と文献とか、司法試験でここはこう書いてあるけど、どの論文を見ればいいのだろうと探す作業、そのどこから探せばいいのかという、とっかかりの部分は今も活きている気がします。
 また、きちんと論理的に考えなければダメだと常に意識をしながら勉強をしていました。高校のときから共に勉強をし、今一緒の事務所で働いている友人がいるのですが、その友人にテストで全然勝つことができませんでした。勉強方法を聞いてみたら「悩むところはとことん悩み抜き、自分が納得するまでやる」と言っていました。要はどこまで深く考えられるかという論理的思考能力、法的思考力を学ぶための勉強をしていたのだと思うのですが、そう聞いてから私も意識づけてやろうという様になりました
 法律の好きな部分は緻密なところです。読み方とかも法文は難しく書いてあるのですが、そこを解き明かしていくというか、よく読んで「ああこういうことなんだ」となる瞬間が一番面白いです。ですので、受験勉強はとても楽しかったです。もう一回やりたいほどです(笑)。追い込み時期の勉強は論文を解きまくり、インプットはほぼ終わっていたのでアウトプットの練習に時間を割きました。大変は大変ですけど辞めたいというのはなかったですね。勉強を義務的にやっているのではなく、気になるからやっていました。

依頼者と距離が近く、頼られる弁護士を目指す

これからの弁護士の在り方ですが、皆さん仰っているとは思うのですが、今後AIが進化してきてどんどん事務作業というか弁護士の業務が減っていくとは思っています。パラリーガルさんがやっていることも次第に無くなってしまうかと思います。その中でどれだけ自分を売ることのできる仕事を見つけていくのか、わたしはまだそこまで明確なものは見つけられていないのですが、そういうのをしっかりと探していけるような、それを見つけていってそこの第一人者になれるような弁護士になることを目標にしていますし、なりたいなと思いますね。今は色々と経験を積んでいる最中です。ですが、自分が目指す弁護士像としては頼られる弁護士になりたいと思っています。弁護士の方って2パターンあると思うのですが、威厳があり、話しかけづらいけど堅実な答えを導きだしてくれる先生と、依頼者と距離が近くフランクに質問対応もできる先生の2パターンあると思っています。どちらも凄いとは思っているのですが、私はおそらく後者のパターンと思っていて、依頼者と距離を近く保ち、法律相談を受けていくタイプだなと思っています。依頼者と適切な距離を保ち、安心させられる弁護士になりたいと思います。
 自分の将来について色々と悩まれることもあると思いますが、弁護士としての意見を言わせて頂きますと、職業として先生と呼ばれる職業というのは少ないと思います。先生と言われる職業で高い責任感のもと、私は法律が面白いと思うので、自分が面白いと思うことをやっていけるというのは本当に幸福なことだと思います。法律がちょっとでも面白いと思うのでしたら、一旦目指していただく価値のある職業だと私は思っています。


長島・大野・常松法律事務所

■事務所プロフィール

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企業が直面する様々な法律問題に対処するため、複数の弁護士が協力して質の高いサービスを提供することを基本理念としています。
 

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