今でも事務所にある「伊藤塾テキスト」。実務の現場に直結!

金原光俊先生

経歴  2009年 青山学院高等部卒業
    2013年 青山学院大学法学部卒業
    2015年 中央大学法科大学院修了
    2017年 弁護士法人佐野総合 佐野総合法律事務所入所
   

 
     
※先生の所属事務所等プロフィールは、取材時のものです。

金原光俊弁護士インタビュー動画 ~法律家を志す皆さんへ向けて~

 小さい頃から、勉強がそんなに苦ではない性格でした。実際に高校生の時に弁護士の話を聞く機会がありまして、講演のような形で先生がいらっしゃって、そこで事件の話や、仕事の紹介、普段どのように働いているのかといった話を聞きました。そのお話がすごく魅力的だったので、大学も法学部に入学しようと思いました。その時点では、弁護士という職業は知っていたものの、「法学部に入って弁護士を目指せればいいなぁ」くらいの気持ちでしかなく、本気で弁護士になろうとは思ってもいませんでした。教えるのが好きだったので、教師になろうと考えたり、普通の企業に就職しようかなぁなどと漠然と思っていました。
 大学に入学した当初、法律の独特な言い回しに直面しましたが、「まだまだこれから、少しずつわかっていけばいい」と、割と楽観的な考え方をしていました。そして伊藤塾に通い始めたことで、大学の教授の言っていることが理解しやすくなりました。サークルは2年生からはやっていなくて、アルバイトだけはずっとしていました。
 大学生活とアルバイトと、伊藤塾での週2〜3回の講義を同時にこなすというような生活でした。スケジュールが被るということはあまりなかったので、うまくバランスよくできていたと思います。1年生の時に優秀な成績を収めたということで表彰されていたのですが、2年生になってからも伊藤塾に通い始め成績は維持できました。
 大学が附属校上がりで、大学受験を経たわけではなかったので、新たに大学に入って来た人達に対して、「自分たちよりも絶対勉強しているだろう…」と、恐怖心を抱いていたんです。はたして自分が法律家になるために勉強できる素養があるのか、周りの人との関係で自分がどれだけ勉強できるのかということを知りたくて、大学1年生の時は自分で勉強していました。そして2年生の春から塾長クラスで勉強をしていました。

 佐野総合法律事務所は弁護士19名と、司法書士と税理士のいる事務所です。千葉県内では一番大きい事務所です。案件の種類は多岐に渡っていていますが、私が特に扱っているのは、保険関係です。交通事故だったり、火災保険の関係だったり、そういった事件を多くやっています。中小企業の法律相談なども行なっています。
 今まで担当した中で大変だった仕事は、交通事故の被害者の方から依頼を受けた仕事です。とにかく病院関係の資料が非常に多く、それを精査するのに一苦労でした。ですが、受任している事件が終わって、依頼者から感謝されたときにとてもやりがいを感じます。必ずしも100%納得いくような解決でなくても、「先生と色々話してこのような結果になったので、納得しています」と言われたりすると、「やって良かったな」と思います。

受験生時代に短答対策で伊藤塾の「情報シート」というのをよく使っていたのですが、訴訟法絡みのことや改正前民法は今でも見ることがあります。仕事に直結していますね。今でも事務所に置いてあります。当時、特別ゼミのようなものがあって、そこの選抜試験に通った仲間と一緒にずっと勉強をしていました。勉強を続ける中で、辛いこともありましたが、毎日勉強するのが自分の中の目標の達成、というように考えていたので、遊んでいる時でも、「今日は五分間勉強できた」とプラスに考えるようにしていました。

法律家の向き不向きについては、いくつか要素はあると思います。私がよく思うのは努力できる人がまず一番向いていると思います。やはり勉強するにもある程度の期間を要さないといけませんし、その間に心が折れず継続して勉強できる人が法律に向いていると思います。かつ、努力できる力は、実務に入ってからも、何年も継続してやっている案件に立ち向かっていくことなどに直結していくと思います。なので、地頭というよりは、努力できる人が法律家に向いているのかなと思います。
 法律家に求められる力については私が思うに、議論できる能力が大切だと思います。大学院時代の時にも友達とよく議論をして、その内容がそのまま論文試験に出たりすることがありました。その時も話を思い出しながら解いたりしたことがあります。逆に、その議論の輪に入ってこようとしなかった人は2回、3回と司法試験を受けていたような印象があります。議論をすることで、思考するトレーニングを自ずとしていたという感じです。


 これからについてですが、私は交通事故を割と多く扱っているので、自動運転が導入されることで、案件の質がすごく変わってくるのかなと常々思っています。これから自動運転に注目するとともに、やはり交通事故は減ってくると思うので、そうなった時に介護事故など他の保険関係などの知見を深められればと思っています。

 私は青学の高等部から内部進学で大学に進学したので、大学受験をしていない身です。大学に入るときに自分の中ですごく不安があったのを覚えています。青山学院大学は渋谷という好立地な場所にありながらも、法律家を目指す人が他大学と比べて多くはないことから、モチベーションを保つのが難しい環境なのかなとは思います。ただ、伊藤塾が渋谷にありますので仲間を見つけて学内外問わず一緒に頑張っていく環境を作るのが大事だと思います。まずは仲間作りからしていただければと思います。

弁護士法人佐野総合 佐野総合法律事務所

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