「問題発見能力」「事務処理能力」「営業能力」の3つが大切!

天野文雄先生

経歴 2013年 慶應義塾高等学校卒業
   2017年 慶應義塾大学法学部卒業
   2017年 司法試験合格(2016年司法試験予備試験合格)
   2018年 弁護士登録(第二東京弁護士会所属)
   2019年 法律事務所ZeLo(現 法律事務所ZeLo・外国法共同事業)参画
         


※先生の所属事務所等プロフィールは、取材時のものです。

天野文雄弁護士インタビュー動画 ~法律家を志す皆さんへ向けて~

 弁護士になる大きなきっかけや出来事があったというわけではないのですが、高校生の時に法律に関する授業がありまして、そこでの内容が「法律って面白いな」という思いを抱かせる内容でした。そして大学は法学部を選択したのですが、大学の授業を通じ法律の勉強を進めていくうちに、「これは面白い!」とより一層思うようになり、さらには「法律を使った職業に就きたい」と思い、弁護士を目指しました。それまではニュースでみたりする刑事事件の弁護人でしたり、その程度を目にするぐらいの情報しかありませんでした。

 勉強はそれなりに得意ではありましたので、司法試験にチャレンジすることにそこまで過度な不安はなかったのですが、果たして本当に自分は合格できるのであろうかという不安は当初ありました。伊藤塾に入塾したのは大学2年生の春です。大学は慶應義塾大学だったのですが、法曹を目指す方が周囲にはとても多かったです。

 私が所属する法律事務所ZeLo・外国法共同事業は、弁護士の小笠原匡隆と角田望によって、2017年3月に設立された若い事務所でして、所属している弁護士も20代から30代の方が多いです。特色としてはIT系のベンチャー企業ですとか、そのようなクライアントが多いことが特徴としてあげられると思います。上場企業のクライアントもいるのですが、ベンチャー企業の業務はかなり多くて、領域としては企業法務を全般的に扱っております。


 私は趣味でプログラミングなどやっておりまして、そのような技術の詳細に立ち入って判断する必要性のあるケースというのは実務ではそこまで多くはないものの、ある程度技術的なことが分かると背景の理解などが容易になるので、非常に助かるところではあります。

 また2017年4月に、代表取締役CEOを角田、代表取締役共同創業者を小笠原として、「株式会社LegalForce」を設立し、リーガルテックサービスを提供しています。当事務所では、同社が開発するAI契約審査プラットフォーム「LegalForce」とAI契約書管理システム「LegalForceキャビネ」を積極的に取り入れて、テクノロジーによって業務の質の向上と効率化を実現しているという特色があります。

 受験生時代を思い出しますと、伊藤塾で1から10まで体系的に網羅的に法律を勉強したと思っていまして、どうしても学部の授業は「ここは省略します」とか「ここは他の授業で聞いてください」とか「ここは2年でやります」など、そのようなことが多々あるので、なかなか1年が終わっても全体像が見えてこなかったりしました。伊藤塾の講義を受講することにより、全体を学習し、基本的かつ体系的な理解というものを身につけさせていただいたと思っています。

 実務の現場においても企業法務でも民法とか会社法とかよく使いますので、基本的理解が備わっていないと問題点がどこなのか分からないこともあるため、基本的な部分は伊藤塾に教わったなと実感しております。

 法律家にとって必要な1つ目の力は、生の事実をしっかりと分析して、どういう問題点があるのかということを抽出する「問題発見能力」はとても大事であると思っています。問題があるのにスルーしてしまうと、それが後で発覚して事故に遭ってしまうこともあるので、日々怖いところです。次に2つ目ですが「事務処理能力」です。スケジュールを立てて、段取りを考え、その予定どおりに遂行することが、実務をやっていると結構重要だなと思います。そして最後3つ目は、「営業能力」だと思います。クライアントが何を欲しがっているかというところをしっかり汲み取ってあげる能力というのが非常に重要なのかなと思っています。従いましてこの3つの能力が備わっている人が向いているのかなと思います。これら3つの能力は実務を通じて、やはり日々必要となってくる力ですので、日々精進をいう感じなのですが、養われているといいなと思います(笑)。

 弁護士の仕事は全体的に楽しいと思っていて、お客様と対面して、会話をしたうえ最終的に上手く解決できたという時は一番やりがいを感じる瞬間です。弁護士の仕事は日々忙しくはあるのですが、とても楽しいということをメッセージとしてこれから法律家を目指す方に伝えたいと思います。やはりお客様と対面し、問題を実際に一緒に解決してあげることは企業法務でいうとビジネスを進めてあげることにもなりますし、貢献できているなという実感を持てるので、しっかりと勉強をしてチャレンジしていただければと思います。

法律事務所ZeLo・外国法共同事業

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