論理的思考力や文章力も身につき、学部の多くの授業のレポートでは最高評価を得ることができました

R.A さん(22歳)
 

合格者イラスト
早稲田大学教育学部4年在学中
【合格校】
早稲田大学法科大学院(既修/未修)
【適 性 試 験】第1回:220点
【学 部 成 績】GPA:3.79
【受 講 講 座】司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、適性試験シミュレーション など

※プロフィールは、2012年合格時点のものです。


はじめに

大学受験の際、早稲田大学法学部に落ち、教育学部に入学し教師を目指していましたが、自らの正義をよりダイレクトに貫くことのできる法律家への憧れを忘れることができず、大学二年生の春に伊藤塾に入りました。伊藤塾に入塾したのは、通学しやすい場所で、スタッフの方々が親切だったからです。他学部であるため、周りに相談する相手がおらず不安でしたが、スタッフの方々のご指導でやるべきことが明確になりました。このように、独学よりも受験指導校で勉強することは、効率的な勉強ができ、精神的な支えができるという大きな利点があります。

私がとった勉強方法 

適性試験対策について

適性試験は得意な人にとっては簡単な試験であるということを聞き、1月に市販の問題集を解いてみたところ、全く出来ずに愕然としました。そこで、伊藤塾の対策講座を聴きテクニックを一つ一つ覚えて問題に慣れ、模試では186点を取ることができました。適性試験は本当に慣れが必要ですので、まずは伊藤塾の対策講座を聞いて、テクニックを覚えつつ、問題演習を繰り返ししてください。適性試験が苦手な人はあまり気負わずに、早い段階から少しずつ対策をしていけば、必ず間に合います。

法律科目対策について

私は、基礎マスターの段階では全く予習・復習をしておらず、模範的な生徒ではありませんでした。一応講義に出席していたのですが、講義のはじめに講師がざっと復習してくれるまでテキストに目を通すことをせず、基礎マスターが終了した時点で私の頭の中にはあいまいな知識しか残っていませんでした。私は基礎マスターの学習を怠ったばかりに、試験直前になって焦り、自分を追い込む結果になってしまいました。ですので、基礎マスター時点で予習・復習をしっかりされることを強くおすすめします。 
基礎マスターの学習を怠った私は、論文マスターが始まり答練を受けても、100点中10点しかとれず、周りの人が80点取っているのを見て絶望しました。このまま周囲と同じように丁寧に問題演習をこなしていたのではとても間に合わないと思い、問題研究のAランクの問題のみをひたすら繰り返して内容を覚えるというやり方をしていました。そして直前の三日間で、時間を計って本番と同じような流れで問題研究の中の出そうな問題を解きました。ただ、以上のような学習の仕方は、最初にだらけて自分を追い込んでしまったための苦肉の策であり、これからロースクールを目指す方はぜひ、基礎マスターの段階から少しずつ復習して自分をあまり追い込み過ぎないようにしてください。
 

パーソナル・ステートメント対策について

私は、ステートメントに書くことが思いつかず悩んでいたため、暇な時に伊藤塾の「明日の法律家講座」を聞いていました。様々な経緯を経て法律家になられた方々のお話を聞くことで自分のビジョンが確立し、ステートメントの材料集めだけでなく、やる気再注入にも最適でした。また、対策講座では実際に志望するローに合格した方のステートメントの解説があり、合格するためにはどのような事を書けばよいかがわかり、大変役立ちました。添削一回目はC評価でしたが、返却されたステートメントにはぎっしりと赤でアドバイスが書かれており、赤で指摘されていた点を全て改良したところ、三回目の添削ではA評価をもらうことができました。  

学部成績について 

私は教育学部でしたが、伊藤塾の講義を受けることで法的思考力のみならず、論理的思考力や文章力も身につき、学部の多くの授業のレポートでは最高評価を得ることができました。このように、他学部であっても、伊藤塾で学んだことが授業において大変役立ちました。

伊藤塾の学習と大学生活との両立について 

私は基礎マスター段階では通学していたのですが、論文答練になると、点数が悪いために行きづらくなってしまいました。しかし、伊藤塾では答練に行けなくても添削はいつでもしてくれるので、欠席フォロー制度を活用し、自分の欠点を知ることが出来ました。私のような他学部生は大学でのゼミ等で他人と答案を見せ合う機会がなく、つい独善的になりがちでしたが、自分の答案を客観的に見てもらえる貴重な機会になりました。また、全ての講義を受講し終わった後も、インターネット講義を活用することで、2倍速で聴くことができ、短時間で総復習をすることができるので、とても便利でした。

法科大学院入学前の準備として 

私はこれまでやみくもに法科大学院に入ることだけを考えて勉強してきましたので、今になって司法試験という重圧がのしかかってきている状況です。また、他学部出身ですので法科大学院の授業や定期試験の形式の違いに戸惑わないか、周りの人たちに置いていかれないか、とても不安です。そこで、入学までの準備としてはもう一度基礎マスターを憲法からすべて聞きなおして基礎をしっかり固め、万全の態勢で授業に挑みたいと思っています。

合格後に必要なこと 

私は、今後一人ひとりの人権を守っていけるような法律家になりたいと思っています。一人ひとりの相談に親身になってじっくりと話を聞き、問題を解決していけるような法律家です。また、3.11の被災者の方々の権利保護にも関っていきたいと思っています。昨今、合格後の不安要素が報道されていますが、私はどんなに周囲の状況が変化しようと自分の手でその都度道を切り開いていけばよい、と考えています。ですので、これから法科大学院を受け法律家を目指される方は、そのような周囲の混乱に惑わされること無く、自分の夢を追いかけていってほしいと思います。

最後に 

私の勝因は「本番で全てを出し切れた」ことだと思います。全ての試験において自身の最高得点を出すことができました。これは、本番ではこれまで伊藤塾で学んできたことを全て使い切ることだけを心掛けたからだと思います。勉強しているときは常にゴールをイメージし、本番ではどんなに緊張しても思い切って挑むことが重要です。最後は法律の知識ではなく、精神の戦いです。これから合格を目指す皆さん、どんなにアウェーな状況でも、本番ではすべて受け入れ自信をもって挑んでください。
最後に、応援してくれた両親や親友、先輩方、そして私の背中を押してくれた伊藤塾高田馬場校スタッフの渡辺さん、本当に有難うございました。