司法試験に関しては右も左もよくわからない状態だったので、友人の勧めもあり、伊藤塾の入門講座を受講しました。

S.I さん(22歳)
 

合格者イラスト
国公立大学法学部4年在学中 【合格校】
・東京大学法科大学院(既修)、慶應義塾大学法科大学院(既修)
【適性試験 】第1回:188点 第2回:233点
【学部成績】GPA:3.67
【受講講座】司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練、法科大学院別論文対策講座 など

※プロフィールは、2012年合格時点のものです。

はじめに

 政治学を専攻しようと法学部に進学したのですが、いざ大学の授業を受けてみると、法律科目の授業に魅力を感じることが多くなり、かねてから大学で学んだ専門分野を職業にも活かしたいと考えていたので、2年次までには司法試験を受験しようと考えるようになりました。もっとも司法試験に関しては右も左もよくわからない状態だったので、友人の勧めもあり、伊藤塾の入門講座を受講することにしました。

私がとった勉強方法 

法律科目対策について

(1) 基礎的な法知識・法理論の修得について
 2年次は基礎マスターの講義をただ聴くだけで、正直復習まできっちりとしていませんでした。もっとも大学の期末試験前には、該当分野の復習だけは行っていたので、まずまずの成績をとることができました。今考えればこの時期から本気になっていれば、もっと良い成績を残せたと思います。
(2) 実践段階の学習について
 論文マスターの講義が進むにつれ、基礎知識の不足を痛感したため、基礎マスターの復習を始め、理解が不十分だと思う所は適宜講義の聴き直しをしました。また、最初は答案構成すらままならない状態だったので、問題研究の参考答案を素材にして、どういう順序で、何が論じられているのか、なぜ論じる必要があるのかを意識して、参考答案から答案構成を作るイメージで、問題提起や結論部分等をマーカーで色分けし、答案の型を理解することから始めました。問題研究は受験時までに4、5回は繰り返したと思います。
 アウトプットとしては、コンプリート論文答練を受講しました。在宅での受講は、ルーズになりがちなので、友人と答練の日を決めて緊張感をもって行うようにしました。この答練を受講していた時期は、一番実力が伸びてきているのを実感する時期でした。何度か成績優秀者に掲載されるようになり、自信がつきました。
 私は、直前まで一橋大学と東京大学のどちらの法科大学院を受験するか悩み、過去問の分析にはあまり時間をかけることができませんでした。そのような中で、法科大学院別過去問分析講義は短時間で東京大学法科大学院の過去問の分析を行うことができ、大変有用でした。

適性試験対策について

 適性試験の結果が良いと、入試の際にアドバンテージになるのでしっかりと対策をする必要がある一方、あまり時間もかけることもできません。私は、伊藤塾の適性試験対策講座や模試を利用することで、時間を節約して適性試験の対策をすることができました。

最後に

 法科大学院の入試は長丁場の戦いです。調子に左右されず、毎日淡々と勉強を続けていけるかどうかが勝負の分かれ目だと思います。司法試験に向けて、これからも淡々と勉強を続けてゆければと思います。