法科大学院入試で求められる能力は基本的に予備試験・司法試験と同じ。基礎を積み重ねることで合格に近づく

難関国公立法科大学院合格!

渡邊 雄太さん
 

合格者イラスト
東京大学法学部4年
◆学部成績/[GPA]:(3.38)A(優・優上):B(良):C(可)=40:55:5
 ◆受講講座/司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練など
 ◆合格校/東京大学法科大学院(既修)早稲田大学法科大学院(既修・全額免除)

はじめに

私は小学校の時から、ドラマの影響から検察官になることが目標でした。大学生になってもその目標が変わることはなく、司法試験を受験しようと考えておりました。大学の先輩や周囲の人から、大学の授業のみでは司法試験に合格するのに最適ではないと言われていたので、受験指導校を利用することにしました。そのなかで伊藤塾を選んだのは、合格実績や講師の質が優れているからです。

基礎的な法知識・法理論の修得について

伊藤塾に入塾する前、伊藤塾長が書かれた憲法や刑法の入門書を読んだことはあったのですが、本格的に法律の知識を修得したのは基礎マスターの講義とテキストでした。学習方法としては、オーソドックスですが、講義を聴いて、帰りの電車の中で一問一答を解き、家に帰ったら基礎マスターを読み直すというサイクルをとっていました。しかし、部活が忙しくなって、このサイクルが崩れてしまうことが多々あり、その回数が多かった商法、民事訴訟法、刑事訴訟法の短答の点数が取れない状態が続きました。それでも、必死で過去問を解いて、テキストで復習することで、なんとか改善しました。やはり試験場で行うことは、短答式試験であれば問題文を読んでマークする、論文式試験であれば文章を書くということなので、これらを練習する機会を設けることが必要で、それに必要な範囲で知識を身につけることを意識していました。

法科大学院対策について

〈早稲田大学法科大学院〉

7月に予備試験論文式試験を受けていたので、それが終わってから、早稲田大学法科大学院の過去問を解き始めました。民法の試験時間が他の科目に比べて長いことや刑法で一行問題が出題されることなどを把握したうえで、基礎マスターテキストの見直しと論文マスターの問題の復習をしました。このように知識の修得を重視したのは、解答用紙にかなりゆとりがあるためです。解答用紙をしっかり埋めるため、論証もしっかり理由付けまで書けるようにしました。

〈東京大学法科大学院〉

早稲田大学法科大学院と違って、解答用紙にマス目があり、コンパクトに書く必要があったので、論証は核となる部分に短縮しました。また過去問演習を繰り返して、先輩に添削してもらいました。さらに論文マスターの復習も行いました。

おわりに

法科大学院入試で求められる能力は基本的に予備試験・司法試験と同じであり、基礎を積み重ねることで合格に近づくと思います。もっとも法科大学院ごとに特徴があるので、過去問を分析して対策を練ることは必須だと思います。また法科大学院合格はゴールではなく、むしろスタートラインに立てたにすぎないと思っているので、予備試験・司法試験に向けて頑張ろうと思います。一緒に頑張りましょう!