独学で勉強することのつらさ、大変さを痛感し、伊藤塾の存在を知って入塾しました

合格者イラスト
K.T さん  金沢大学人間社会学域卒業
 
◆学部成績
3.54 / S:A:B:C=27:54:30:14
◆受講講座
司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、予備試験答練パック、予備試験論文過去問マスターなど

◆合格校
東京大学法科大学院(既修)
大阪大学法科大学院(既修)
慶應義塾大学法科大学院(既修)
中央大学法科大学院(既修)半額免除

はじめに

私は高校生の頃、大学選びで悩んでいました。当時は教育学部と法学部どちらに進学するか悩んでいたのですが、テレビドラマの影響や、漠然と偏差値が高い方にしようと考えて、法学部に進学しました。法学部で学んでいる際にだんだんと法曹という職業に興味を持ち始め、他の職業とは違って自分にしかできないことを追求でき、依頼者のそばで助けになれる弁護士を志すようになりました。大学は公務員、会社員の養成に力を入れているということもあって、私の周りには法曹を志す友人は少なく、皆独学で勉強していました。しかし、私は独学で勉強することのつらさ、大変さを痛感し、伊藤塾の存在を知って入塾しました。そのような環境もあり、さらにサークルに熱中していたため、入塾したのは大学4年生になってからでした。そのため、周りの受験生に比べ、本格的な勉強を始めたのは遅かったです。

私の勉強方法

【基礎学習について】
私はそもそも大学で指定された基本書は持っていたのですが、入塾してからは一切使用しませんでした。なぜなら、基礎マスター・論文マスターには合格に必要な情報、知識がわかりやすく網羅されていたからです。さらに、基礎マスター・論文マスターでは講師の方が責任をもって厳密かつわかりやすいメモを指示したり、必要十分な情報が取得できるようなマーク指示、ランクづけなどを全て行ってくださいます。伊藤塾の合格実績、講師の講師歴から考えてもそれらは合格につながる確かな情報に裏打ちされたものだと考えられたので、伊藤塾の教材以外は使用する必要はないです。私は基礎マスターを聴き終わり、論文マスターも1周した後、ひたすら論文マスターのA、B+ランクまでを繰り返していました。私は細かい文言が気になってしまう方だったので、規範は自分が納得できる言葉に直したり、解答例で使用されているものなどに適宜すり替えたりして論文ナビゲートテキストに落とし込み、情報を一元化していました。基礎マスターでは講師の言葉をなるべくメモしていたので、論文マスターでわからない点があった時でも基礎マスターに戻ると、そのメモに助けられたり新しい発見をしたりすることができました。また、どうしてもわからない場合は、私はWeb受講なので、質問制度を利用して理解を深めていました。最も意識して勉強したのは、講師が「ここは差がつきやすい」と指示した部分について問題を解く際に落とさないように気をつけていたことです。そのおかげで基本事項ではあっても落としやすい事項を落とさないように学習する習慣がつき、答案上で細かい配慮もすることができるようになりました。
 
【法科大学院対策について】
〈慶應義塾大学法科大学院〉
慶應義塾大学法科大学院の特徴は、試験形式が予備試験に近いということだと思います。中央大学法科大学院とは違い、紙面も十分にあるため、その点の心配は不要でした。問題はどの過去問を見てもものすごく基本的なことを聞いており、本番でも問題のレベルは基本的なものでした。そのため、私立最難関とはいえ、やはり基礎マスター・論文マスターの知識の修得で足ります。私は本番まで上述したとおり論文マスターを繰り返しており、基本的な規範などは諳んじて言えるほどにして臨みました。やはり基本的なことが聞かれる分、当てはめ勝負になりやすいと考えたため、規範はすぐに立てられるように繰り返し論文ナビゲートテキストを確認していました。そのおかげで当日もあてはめにしっかりと時間を割くことができ、合格につながったと考えます。また、論文マスターでは講師によってあてはめのポイントがしっかりと解説されるので、本番でもその点を意識することができ、とても役に立ちました。
 
〈中央大学法科大学院〉
中央大学法科大学院の特徴は民法、刑法の問題が分量的に予備試験に近く、特に刑法は難易度も予備試験に近いと感じました。刑法はさらに、答案用紙の紙面が1頁のみで限られており、難易度は高く感じました。とはいえ、いずれの問題も論文マスターの問題のレベルの範疇に収まっています。したがって、対策としては論文マスターを繰り返すことで足りると考えます。実際に私も直前まで論文マスターを繰り返し、本番に臨みましたが、いずれの科目も対処できました。余裕があれば刑法の答案でどの部分を厚く書くべきか、逆に軽く流すか、という判断をする練習をしておくのが有効かと思います。
 
〈東京大学法科大学院〉
東京大学法科大学院の問題は他大学とは異なり、問題が公法系、民事系、刑事系とまとまっており、その中からいずれの科目が出題されるかわからない、そして、何より1科目系あたりの時間が 7 0 分ととても短いことが特徴です。そのため、私は法科大学院別論文模試東京大学編を受けました。これによって自分の位置がわかり、時間配分の練習もでき、かなりいい練習ができました。その他の勉強方法としては、東京大学の解答用紙にはマス目があったため、自分で模試まではPCでマス目の解答用紙を作り、短く書く練習をしていました。また、今年からは問題が改正民法に変わるとのことだったので、呉講師の改正民法ポイント講義で対策をしていました。東京大学の問題は基礎的なことを問うものが多いため、基礎をおろそかにせず、かつ上記のようにしっかりと形式面の対策をしておくことをおすすめします。
 
〈大阪大学法科大学院〉
大阪大学法科大学院の問題は、民法の配点が大きいことが特徴でした。そして、私は民法はあまり得意な方ではなかったので、特に民法の論文マスターをしっかりやることに重点を置きました。また、問題文は予備試験並みの長さ、時間は思ったよりタイトだったので、過去問を2週間前には解くようにして、慣れる作業もしていました。
 

おわりに

やはり、独学で法律を勉強することはとても難しく、勉強の仕方も正しいのかわかりません。その点で伊藤塾に入塾し、効率的かつ正しい勉強方法で充実した学習ができたことはとてもよかったと感じています。毎月のカウンセリングもあり、悩みや勉強方法の軌道修正もしてくれるため大変助かっています。この調子で立派な弁護士になれるよう日々精進したいと思います。