働きながら、法科大学院の夜間コースに入学、予備試験も受験。基礎マスターの復習が、現在の法律的な思考の枠組みを作ってくれました

法科大学院在学中・働きながら合格

E.Z さん
 

合格者イラスト
北海学園大学法科大学院(未修)3 年在学中 会社員
出 身 大 学 /北海道大学法学部
◆ 受 講 講 座 /司法試験入門講座基礎生、論文マスター法律基本科目、予備試験口述模試など

※プロフィールは、2016年合格時点のものです。

はじめに

学部生時代は、まったくと言っていいほど法律の勉強をしていませんでした。また、司法試験を受けるためには法科大学院を卒業するか、予備試験に合格するかいずれかが必要になることを知ったのは、会社を退職する3 ヶ月ほど前のことでした。完全に見切り発車でした。調べたところ、2011 年第1 回目の予備試験合格者の数が極めて少なかったので、予備試験合格ルートでは法律家になれる可能性が低いと判断しました。そのため、仕事をしながらでも通学できるという、北海学園大学法科大学院の夜間コースに入学しました。ただ、早く司法試験を受験できるに越したことはないので、予備試験は毎年受験するようにしました。

私がとった勉強方法

基礎的な法知識、法理論の修得について

法科大学院の入試が終わった後、伊藤塾の基礎マスターの受講を開始しました。どこの受験指導校にするか迷っていたところ、たまたま、札幌で伊藤塾長の説明会が開催され、伊藤塾長の熱意に惹かれたためです。
基礎マスターの講義を聴くときには、コピーしたテキストに書き込むようにしました。そして、復習は必ず2回行うようにしました。まず、講義を聴いた直後に、コピーしたテキストに乱雑に記入した書き込みを、オリジナルのテキストに丁寧に写しました。そして、次に、翌日か翌々日に、オリジナルのテキストでマーカーを引いた箇所やランクの高い箇所などの記載について、裏紙などに何度か書き写して記憶するようにしました。1 時間×3回の講義があると、復習にはだいたい6~9時間かかりました。復習がとても大変だった覚えがあります。しかし、今思い返せば、あの時にしっかり基礎マスターを復習していたことが、現在の法律的な思考の枠組みの基礎を作ってくれたのではないか、と考えています。

論文式試験対策について

伊藤塾の論文マスター法律基本科目を受講しました。旧司法試験の問題は、分量が少なめであるので取り掛かりやすく、問題の質がとても良いため、受講して良かったです。

法律実務基礎科目対策について

伊藤塾の講座を受講せず、法科大学院の授業や独学で勉強しました。が、実はこれが一番の失敗だったと考えています。司法試験の過去問を解いたり、受験指導校の答練を受けたりしていて感じるのは、予備試験の論文並びに司法試験の論文の受験において、法律科目実務基礎科目の基礎知識が不可欠であるということです。法律実務基礎科目の講義は、早めに伊藤塾で受講することをおすすめします。

口述試験対策について

口述試験は、過去問の分析をメインに据えるのが良いと思います。今年の試験も、過去問と同じ問題が何度か聞かれました。おそらく、受験生は、みな過去問の分析を一通りこなしているはずです。そんな中、自分だけ答えられず目立つことになるのは何としても避けたいところです。

最後に

一つ目の勝因は、初学者のとき、伊藤塾の基礎マスターのテキストを時間をかけて復習したことです。基礎的な法律思考を身につけることができました。二つ目の勝因は、応援してくれた家族、友人、会社の同僚、大学院の講師、先輩、同期、後輩がいたことです。認めてくれる人がいることで、勉強の励みになりました。
予備試験に合格できたことは、本当にうれしいことでした。来年の司法試験も、何とか合格できればと考えています。

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