伊藤塾を利用してよかったのは、友人に出会えたこと、いつでも見直せるベース教材を手に入れられたこと、予備試験でよい結果を残せたことです。

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FFさん:東京大学法科大学院(既修)3年
◆出身大学/早稲田大学法学部

◆ 受 講 講 座 / 司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、予備試験口述模試など

※プロフィールは、2020年度合格時点のものです。

はじめに

テレビドラマ及びその際に行われた検察官のインタビューで検察官にあこがれ、司法試験を目指しました。中学生くらいの早い段階で目指しはじめ、他になりたい職業もなかったのでそのままこの道を進むことになりました。今でも検察志望であることに変わりはありません。伊藤塾に入塾したのは2015年2月です。1年くらいまじめに勉強した後ブランクがあったので、若干合格が遅れたかなという印象です。いくつかの受験指導校の中から、大学から通いやすく、かつ講座の全体像がわかりやすかったので伊藤塾を選びました。シェアが大きかったというのもあります。結果的に、何人かの法曹志望の友達と知り合いになりましたし、伊藤塾を選んでよかったと思っています。

私の勉強法

〈基礎学習について〉

基礎マスターの間は、とにかく講義をよく聞き、メモに落とすことに注力しました。人間の記憶には限りがあるので、その場で全て記憶しようというよりは、もう一度聞かなくても、テキストを見るだけで復習できるようにということを意識しました。このことは良かったと思っています。5年くらい前のテキストになってしまっていますが、今でも見返すことがあります。アウトプットはしていなかったというより、やる余裕がなかったですね。ただ、この時期から合格に向けて馬力踏んでアウトプットもしていた人は、早期合格していたイメージがあります。
 私の場合、基礎マスターから論文マスターに入るまでにブランクがありました(科目によりますが、2年近く大学の授業以外ほとんど法律の勉強をしていませんでした)。そのためか、自分の知識と理解に偏りがあり、論点ごとの点数の差が激しいです。基礎をきちんとまんべんなく押さえ、すぐにアウトプットに移ったほうがこういうムラは防げるはずです。集中して合格に取り組んだ方が効率はいいでしょう。自分は効率の悪い勉強もそれなりに楽しんでいたので、そんなに苦痛はありませんでしたが。

〈論文学習について〉

論文マスターは大学3年の終わりの春休みの2ヶ月で全て聞く(答案構成と併せて)という荒療治をしました。法科大学院入試や予備試験の短答が近づいていて、さすがにやばいと思ったからです。危機感は人を強くします。並行して、法科大学院入試の過去問を解いていました。メインターゲットが早稲田の法科大学院だったので早稲田の過去問を中心に解いていました。国立の過去問を解いたのは私立の法科大学院入試が終わってからです。正直、ほとんど基礎マスターの知識は消え去っていて、独創的な作文になってしまっていたのですが、六法のみを見て書けるところと、書けなくても自分の意見で書くことを目標にフルスケールで起案しました。この結果、表現力は上がったと思います。一方、知識の偏りという意味ではインプットとしてすごく効率が悪いので、このやり方も自分の論点ごとの点数の差の激しさを引き起こした一因だと思っています。一長一短といったところです。早期合格を目指すのであれば正直おすすめしない勉強法ですが、多少時間がかかっても(法科大学院卒業というモデルコースくらいで)確実に合格をつかめればいいという人であれば、こういう勉強はむしろ理にかなっているのではないでしょうか。

〈短答式試験対策について〉

短答式については、過去問を解けば十分です。過去問教材として伊藤塾のものを使っていました。

〈論文式試験対策について〉

私は今回が3度目の論文でしたが、1,2回目の論文に向けてはコンプリート論文答練や論文直前答練を受講していました。今回は、その際の教材もあるうえ、法科大学院の授業と並行するのがきついため、答練は受講していませんでした。自分で考える表現力や、知らない問題への対応力、時間調整など答練を受講する意義は大きいと思います。とくに、基本的な知識が事例問題の形になると姿を変えたものになっていることが多いので、その感覚をつかむのに適していると思います。

〈口述試験対策について〉

口述については、伊藤塾の口述模試を受けました。雰囲気を知るのによかったと思います。解説冊子も丁寧ですし。あとは、民執保全は予備試験向けに端的に整った教材が少ないので、伊藤塾の基礎マスターが役に立ちました。そのほかは、自分の論証の復習ですが、そのベースに伊藤塾の基礎マスターがあったことは言うまでもありません。 

学生生活との両立について

両立に関しては、私はサークル活動のために2年間のブランクを作っているので両立したとはいいがたいです。割り切って自分の人生のプランを作ることが重要だと思います。短期合格を目指してもいいし、最終的に平穏に受かればいいというのもあり。自分の進路と併せて考えるべきかと思います。スキマ時間については、私は通学時間が2時間近くと長かったので、大事でした。論証集など軽く見直せる小さい教材を持っておくといいと思います。

おわりに

 伊藤塾を利用してよかったのは、友人に出会えたこと、いつでも見直せるベース教材を手に入れられたこと、今回このように予備試験でよい結果を残せたことです。特に、要所要所で情報戦になってくる場面があるので、友人の存在は心強いです。司法試験も3ヶ月後に迫っているので、気を抜かず頑張りたいと思います。