伊藤塾を利用して良かったことは、合格までの道筋を作っていただき、後はそれをまっすぐ歩いて行けばいい、という状態を用意していただいたことです。

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H.Vさん:東京大学法学部4年

◆ 受 講 講 座 / 司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、予備試験論文過去問マスター、コンプリート論文答練、予備試験論文直前答練+全国公開論文模試、予備試験口述模試など

※プロフィールは、2020年度合格時点のものです。

はじめに

安定した資格が欲しく、また周囲で予備試験を受験する人がいたため、興味を持ちました。入塾時期は大学二年の時です。予備試験受験にあたり、いくつか受験指導校を周り、カリキュラムの説明やテキストなど見させてもらいましたが、一番実績がありテキストとの相性も良いと考えた伊藤塾への入塾を決めました。

私の勉強法

〈基礎学習について〉

基礎マスターのテキストと講義は初学者でもわかりやすく作られていると思います。科目によっては、法学部での授業が始まっていない科目もありましたが、学習を進めるうえで理解が非常に難しい、といった部分はほぼなかったと思います。Web受講など併用して勉強を進める形になると思いますが、基本7科目の量が非常に多いため、まずは一周することを優先しました。基礎マスターの知識は短答や論述に合わせてインプット・アウトプットを変えるのが非常に大切だと思います。一周してわからない部分があっても、短答の過去問演習や論文マスターを通じて理解を深めていけば良いと思うので、「この科目を完璧にするまで何周もする!」というより「一周終わればいい」くらいの気持ちの方が良いのではないかと思います。

〈論文学習について〉

論文マスターについては、講義が非常にわかりやすく、試験を想定して間違えやすい点や得点を取りやすい書き方を合わせて指導してくださるので、非常に力がつきます。その際、実際に答案を書いてみることが大切だと思います。毎回70分かけて答案を書く時間はありませんでしたが、丁寧めの答案構成を全ての問題でするようにしていました。試験本番までに論文マスターのテキストを3周し、これで論文試験で出てくる基本論点は十分に押さえられたと思います。

〈短答式試験対策について〉

伊藤塾の講師の方からも言われると思いますが、短答は過去問の演習が非常に大切だと思います。肢別や本番と同じ形式のものなど参考書は色々ありますので、ご自身に使いやすいものを選んでいただくと良いと思います。ある程度学習が進んできたら解説が詳しいものを使うようにすると、似たような問題が出たときに対応しやすくなると思います。直前期は伊藤塾の「全国公開短答模試」を受講しました。受験生の中での相対的な位置付けを知ることができよかったです。

〈論文式試験対策について〉

論文マスターが終わった後は、ある程度アウトプットに時間を割くと、書く力がつくと思います。私は「コンプリート論文答練」を受講しました。各科目の復習のペースメーカにもなりますし、本番に向けて70分、140分集中して書く練習にもなると思います。予備試験の傾向を知るうえでは「論文過去問答練」もぜひ受講すべきだと思います。直前期は「論文直前答練」と「全国公開直前模試」を受講しました。予備試験は二日間で10科目を書く、体力的にも非常に負荷の大きい試験です。本番と同じ形式で10科目書ききる練習はぜひすべきだと思います。

〈口述試験対策について〉

口述については対策の仕方が人によってかなりわかれる印象です。伊藤塾の「口述ポイント講義」は口述の基本的な受け方や学習の指針を教えていただき、非常に助かりました。要件事実・手続・学説など、参考書がお手元にない場合は口述用に購入しても良いと思います。口述受験生が選ぶ定番の参考書はある程度決まっている印象です。伊藤塾から口述の過去問が貰えるので、これも一通りやるべきだと思います。過去問からの繰り返しの出題もありますし、何より合格・不合格の受験生のボーダーラインの見極めが大切になってくると思います。口述模試はぜひ受講してください。口述は試験官とのコミュニケーションが大切だと思います。スーツを着て「よろしくお願いいたします」というだけでかなり緊張すると思いますし、手で書くのでなく口頭で、相手の誘導を意識しながら答えていく練習として、模試をぜひ活用してほしいなと思います。 

学生生活との両立について

web受講ということで、自分のペースで進められたのは良かったです。大学の試験前など忙しい時はそちらに集中し、時間があるときに受講するようにしていました。予備試験は科目が多く、出題範囲の広さからどうしても相当の時間がかかってしまします。自分の中で予備試験の優先順位はどの辺りなのか、勉強にどれくらい時間がかかり、そのためにどれくらい時間を割けるのかをよくよく考えたうえで、めりはりをつけて進めていく形になるのかなと思います。

おわりに

鈍行列車と特急列車という例えをどなたかがされていたように思いますが、予備試験合格に向けて受験指導校を利用するというのは、特急列車の切符を買うということだと思います。初学者で予備試験の問題を分析し、適切な参考書を選び学習の計画を立て勉強を進めていくのは、方向性が見えるまである程度時間がかかってしまう面はあるのではないかと思います。伊藤塾を利用して良かったことは、合格までの道筋を作っていただき、後はそれをまっすぐ歩いて行けばいい、という状態を用意していただいたことです。講師の方はじめ、伊藤塾の皆様の力がなければ合格にたどり着くことはできなかったと思います。非常に感謝しています。