働きながら司法試験一発合格!

2015年で5回目となる司法試験予備試験。この制度が始まって以来、多くの社会人が法曹という新たなキャリアに向けて学習をスタートさせています。
そのような方のなかから、司法試験に合格した2名の方に伊藤塾長がお話を伺いました。

今回、お話を伺ったおふたり

加藤文彦さん(32歳)

京都大学薬学部卒業 / 公務員2011年12月、伊藤塾入門講座本科生で本格的に学習スタート。特許関係の仕事に従事しながら2014年約2年半の学習で予備試験最終合格、さらに2015年司法試験に1回目のチャレンジで合格。

高橋祐介さん(35歳)

早稲田大学法学部卒業 / 会社員
仕事を始めて約10年経過した、2012年伊藤塾入門講座本科生で学習スタート。営業職としてフルタイムで働きながら1年後の予備試験短答式試験に合格。翌年、2014年予備試験最終合格、さらに2015年司法試験に1回目のチャレンジで合格。

法曹を目指そうと思ったきっかけ

広告代理店で営業の仕事をしていました。非常にやりがいも感じていたのですが、東日本大震災を経験して、直接的に困っている人の役に立ちたいと考えました。方向性を探る中で、伊藤塾のホームページで予備試験が始まったことを知り、仕事を続けながら弁護士を目指せるだろうと思って始めたことがきっかけです。

一番上の兄が自宅で司法書士事務所を開業しており、元々法律に興味はありました。
私は薬学部出身で、現在は特許を扱う仕事に就いています。特許法は特別法になりますので、それをしっかり理解して運用するためには、その前提である一般法を身につけなければと思い、せっかく勉強するのであれば、最終的に活躍できる場所を広げられる司法試験を目指そうと考えました。

「理系だから」と躊躇したことはありませんでしたか。

加藤さん

伊藤塾はしっかりしていると聞いていたので、初学者でもできるんじゃないかと、安易な気持ちで飛び込んでみました。

伊藤塾長

安易じゃなくて、それは正しい選択。「理系だからどう」とか、関係ない世界ですからね。

限られた時間での学習法

伊藤塾長

勉強のコツのようなものがあれば、教えてください。

学習時間も限られていますので、例えば塾長が「これは憶えてください」とおっしゃったことは、必ず憶えました。講義全体を何度も視る時間はありません。 だから言われたところは、必ず憶える。細かいところは後回しにして、そこを押さえただけで基礎マスターはよしとするくらいの気持ちで、ボリュームのある講座を一通り聴き終えたということが自分のコツと言えばコツです。

私は時間がどうしてもとれないので、講義はインターネットの2倍速再生機能を使って聴きました。
心がけていたことは、 憶えること、メリハリをつけること。とはいっても、憶えてもすぐ忘れてしまうんです。それを定着させるためにもう1回憶えなおすと思うと気が滅入ってしまうので、むしろテキストにザーッと目を通して記憶を喚起させる。そのタイミングで基礎マスター答練があるので、その単元について答練を受ける前に重要箇所を憶えているかだけをチェックして、個別に記憶しました。

伊藤塾長

倍速を使うと、聴くときに集中しますよね。ボーっとしていると講義があっという間に進んでしまうので、集中しないと聴き続けられない。

加藤さん

そうなんです。それが逆にいいかなと。やはり、長いと集中力が切れるときがありますので、長く勉強時間をとるよりは、むしろ集中して短時間でも密度の濃い勉強を心がけました。

もう一つ、記憶を強制する契機を持つことはすごく重要なことですね。
受験生の中にも「答練はまだ書けないから出席しません」という人がたまにいます。でも、完璧にインプットなんてできるわけないよね。知識は入ってきたそばから忘れてしまうのが普通。当然それも考えてカリキュラムを組んでいます。とりあえずはスケジュールどおり、答練も受けてみてほしい。答練を受けることを記憶喚起のきっかけとするのも、想定しているカリキュラムです。
でも、カリキュラム通りに講座を受講できる人って意外に多くないんですよ。

記憶の定着方法

伊藤塾長

不安に思う人が多いので、記憶の定着方法についてもう少し伺えますか。

寝る前の15分は記憶のゴールデンタイムだということを塾長の本で拝見して、それは実践しました。憶えてくださいって言われたところは、夜に手で書いて憶えて、朝見直して、「あ、これだった」って思い出して。あとはこれも塾長の本からの実践ですが、例えばシャワーを浴びているときに「セルフレクチャー」声に出して自分で自分に講義をしました。こういう事案だからこういうふうに問題になって、どう考えるかって、基礎マスターの講義をやるんです。そうやって 繰り返し記憶を反芻しました。

加藤さん

私は書いて記憶するのがすごく苦手なので、見てインプットしていました。講義後に重要な箇所のテキストをじっと見て、目を閉じて思い出せるか…。あとは、次の日朝の電車でテキストを見て、もう1度インプットして。そして、暇ができたときにそれを繰り返しました。

伊藤塾長

学んだ直後って記憶にとってはすごく重要な時間です。できるだけ復習をためないで、学習した直後、講義を聴いた直後に、少しずつでもやっていこうというのがお二人とも共通していますね。

予備試験、実は社会人が有利!

伊藤塾長

実際、数字だけみると、大学生の受験者・合格者数は多いです。
「やっぱりこれ大学生しか受からない試験じゃないですか?」って言って諦めてしまう社会人の方も多くいます。そんなに社会人って不利なんでしょうか?

私は社会人になって、10年前後ですが、ほんとに単純で月並みな話かもしれませんが、自然と知っていることが多いのです。例えば会社にいると、6月になると株主総会で大変そうだとか、経営の一線とは違うところにいる監査役の存在などを、肌身で知っているわけです。そういうイメージを既に持っているから、会社法の勉強の時に理解しやすい。民法上のことでも、普段から取引先などとの話で「早く引渡してください」とかを、実際にやっているわけです。 具体的にイメージがしやすいという点では、学生の段階で勉強するより、ものすごいアドバンテージがあると、勉強しながら実感しました。しました。

伊藤塾長

確かに学生の頃に、株式とか株主総会とかピンとくるわけないですね。経験の絶対値が圧倒的に違う。法律はイメージが具体的でないと、なかなか身につきづらいところがあるので、それは圧倒的に社会人に有利な点でしょうね。

私は、社会人で不利と思われている点が、実は有利な点ではないかというのが勉強していて思ったことです。学生の方と比べて一番大きな違いは「時間がない」ということですが、逆に時間がふんだんにあるとして、果たして人はそれを有効に活用できるのかなと思います。むしろ、 社会人として働いていて、自由に使える時間の貴重さを知っているからこそ、集中してしっかり勉強できる。負荷を掛けてこそ人は成長しますから。
また、勉強時間を捻出しなければならないので、仕事においても負荷は掛かります。だから仕事も効率よくできるようになっていかざるを得ない、というある意味での相乗効果で、両方とも密度の濃い時間の使い方を必然的にしなければならないという点が非常に有利だと思います。
そして、 社会人はメンタル面も強い。仕事を持っている分、心の余裕を持つこともできると思いますので、試験の場で集中できて、かえって有利だなと思いました。

伊藤塾長

時間が貴重だからこそ、また自分に負荷をかけるからこそ、成長するし効果も上がる。生き方とか仕事にも通じて言えますよね。その考えが根底にあるから、「心の余裕」があったとしても、それが甘えに繋がらない。限られた時間のなかだからこそ、明確な目標を持って、そこまでの最短距離を走ろうとするんですね。

社会人が日々の仕事で培った思考過程・作業パターンはそのまま司法試験の学習にも活かすことができます。 
そのひとつが高橋さんのお話にもある「企画書作成」。いずれも問題点のありかを探り、それを合理的な方法で解決する 
提案を受け入れてもらうために、日本語を用いて説得的に表現します。そのトレーニングを積んだ社会人は、対象が法律論文に置き換わっても 「求められているもの」 を提供できるはずです。

提案型企画書の作成手順

STEP1 情報分析

顧客が置かれている状況、問題意識のありか、予算等事実関係を整理して、顧客の抱えている問題を解決するために必要な情報に分けて整理する。

STEP2 課題点の洗い出し

顧客の問題解決のために障壁となりそうなポイントを整理した情報から拾い出す。

STEP3 下案の作成

課題点がクリアになったら、障壁を取り除くためにやるべきことを、提案の方向性に合わせ取捨選択し、アピールにも強弱をつける。

STEP4 企画書作成

下案にそって顧客が分かりやすいように、また提案に合理性を感じて納得してもらえるように工夫をしながら、作成する。

法律論文の作成手順

STEP1 問題分析

問題文を読み、当事者の具体的主張や、権利関係、事実関係を整理する作業です。これからのステップで必要なパーツに問題文を分解・整理する。

STEP2 論点抽出

法律の条文、法律の解釈について意見が分かれ、検討の対象となる問題点、「論点」を問題文から見つけ出す。

STEP3 答案構成

論点を取捨選択し、どの論点をどの程度書くか検討をつける作業で、答案の設計図を作る。

STEP4 答案作成

答案構成を元に、限られた時間で端的に読み手(採点者)を説得する文章を作り上げる作業。

一人で勉強するということ~モチベーションの保ち方

伊藤塾長

お二人とも、積極的に在宅受講を選ばれていますね。ところが、ほとんどの人はそこに不安を感じています。在宅受講をして困られたことはありますか。よく聞くのは、モチベーションはどうやって維持するかということですが、モチベーションが下がってやめようかなということはありましたか。

高橋さん

私は正直なかったですね。わかることが楽しかったので、勉強することが楽しかったです。
学習開始の翌年に予備試験短答式試験に合格して、うまい具合にセットアップできたので、成長が実感できたのもあります。

伊藤塾長

1年で短答合格、カリキュラムに沿えば受かりますもんね。

高橋さん

言われたとおりにやれば受かるんだっていうのは思いましたね、すごく。論文マスターもきちんとやれば、予備試験、受かっちゃうんじゃないかなと思いました。

始めは、法律ってすごく面白そうだなと思って入ると思うんです。でも勉強が進むにつれて、うわあ、憶えることだけでもできるのかなって不安が大きくなって、だんだん楽しさが減ってしまいます。
好きなものでも毎日食べると飽きてくる、勉強も同じだと思います。自分がこれだけできたら理想的だと思うより少なめの勉強時間を設定して、その好きなものを飽きないようにする。今日たくさん勉強したなってときは、むしろ、ちょっと危険かなって思うようにしていました。そうすれば、 楽しさは忘れず、かつ仕事の気分転換にもなるので、仕事にもいい影響がでてくる、好循環です。

伊藤塾長

やりすぎないというのは重要ですね。頑張りすぎて反動が来ることが多い。それをわかって自分自身と向き合っている、素晴らしいですね。

一人で勉強するということ~わからないことはどうするか

あまり むやみに質問すると、逆に覚えられない のではないかと思います。なんでわからないんだろう、2回、3回聴いてもよくわからない、でももう1回聴いて「あっ、こういうことか」と思ったものは、あとあとよく憶えているという実感は、大学受験のときから持っていました。
どうしてもわからなかったら聞くしかないと思うんですけど、あくまで自分で考えて、自分なりに納得できるところまで一度突き詰めて考えようとしていました。なので、わからないことがあったら困るという不安はあまりありませんでした。

伊藤塾長

わからないですぐ答えを見る、予習しないで答えを見る、そうすることは自分の頭で考えるきっかけを自ら捨ててしまうということですからね。
でも、こういう自分なりの勉強の仕方で大丈夫なのかとか、そういう不安はなかったですか?

勉強の仕方は結構不安に思っていました。時間としては少ないほうだと思っていたので、どうしてもそこに目がいく。だから時間を気にする気持ちはわかるんです。それを分かち合うのは勉強仲間なんでしょうけれど、 仲間がいないっていうことに、逆に自分は助けられた と思うところもあります。
仮に仲間がいて、1日何時間やっているんだろうって比較し始めると、たぶん不安でやっぱり無理と思ってしまいそうです。それに、仲間うちで話すときっていうのは、基本的なことはみんな知っているので、それでは「君すごいね」って思われない。だから、テキストの端っこに書いてあるような誰も知らない知識をつい披露したくなる。でも、 本当に大事で試験に書かなくていけないのは、 みんなが普段あえて話題にしない基本的なこと です。
仕事でも何でも、自信を持って今のやり方が正解だなんて思うのは難しい。でもやはり今の自分を信じられるのは自分しかいないんだから、そこは開き直って、客観的に自分の歩んできた道を認めようと思いました。

「伊藤塾でよかった」と思うことはありますか

姿勢として 「合格後を考える」という、一本道筋が通っているところ が良かったと感じています。細かいテクニックももちろん有用なんですが、その 先の将来を考えるというのは、何か事を為すうえで非常に大事 だなと思います。いろいろ不安になることがあっても、道筋に沿って目の前のやるべきことをやるんだと考えることができました。

メリハリの効いた教材と講義 ですね。実際、Aランク、B+っていう、憶えてくださいってところは、きちんと憶えました。メリハリをつけてやったなかでも、きちんと必要なことが身についたというのが大きなメリットだったかなと思います。勉強やってる頃にそれを実感したというよりは、 試験が終わった後だからわかりました 。月並みな言い方ですが、必要なことをしっかりと身につけられる講座だったなと思います。

プロとしての仕事を評価していただきました。徹底的に考えて考え抜いたものをお2人が受け止めてくださってありがたく思います。
単に合格するだけじゃなくって、やはり「合格後」 。そこで活躍できなかったら意味がない。その思いを認めて理解していただけたというのは、すごく嬉しいです。これから「合格後」の舞台でのお2人のご活躍を心から応援しています。


様々な能力・経歴をお持ちの方が法律の専門スキルをもって活躍することが期待されています

例年、塾生から多くの司法試験・予備試験合格者が誕生し、実務での活躍を主眼に置く伊藤塾の指導方針の確かさを、実証し続けてくださっています。
なかでも、伊藤塾のカリキュラムで学べば、フルタイムで仕事を続けながらでも、3年で弁護士になれるということを、今回お話を伺ったお二人をはじめ、何人もの社会人合格者が示してくださったことは、特筆すべきことと思います。
今までの生活や仕事のスタイルを変えることなく、スキマ時間を活用しながら十分合格できるノウハウと、いつでもどこでも利用できるインターネットを中心とした充実のフォロー制度が、伊藤塾にはあります。勉強をすること自体に自信がなくても、記憶力に不安があっても、伊藤塾のカリキュラムはそれを見越して組み立てられたものですから、大丈夫です。安心して伊藤塾で学習を始めていただければと思います。合格しても仕事があるのか、不安をお持ちの方もいらっしゃるかも知れません。
法律家は本来、他に類を見ないほど広い活動領域をもつ職業です。
近年では社会のグローバル・ボーダレス化に伴い、あらゆる分野において法律家に対するニーズが高まっており、この要請に応えるためには、様々な能力や経験が必要です。すでに社会での経験を積まれている皆さんこそ、法律家として活躍することが期待されています。活躍の場がないということは、決してありません。
人は実現不可能な夢を思い描くことはありません。
「やればできる、必ずできる」伊藤塾であなたの夢を実現してください。

伊藤真 塾長

弁護士・日弁連憲法問題対策本部 副本部長。
1981年東京大学法学部在学中に司法試験に合格。
以後司法試験受験指導を開始。「真の法律家・行政官」を育成したいとの思いから、司法試験、司法書士、公務員講座のほか、企業法務研修などの講師を務め、国内外で活躍する実務家を数多く輩出してきた。社会人材学舎知命塾塾長としてシニア人材支援も行う。

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