コンプリート論文答練で、答案を書く力を飛躍的に向上させることができました。

冨田 梨紗さん(23歳)
 

合格者イラスト
立命館大学法学部4年

【合格校】
・立命館大学法科大学院(既修・半額免除学生)
・関西学院大学法科大学院(既修)

【受講講座】
入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練 など

※プロフィールは、2010年合格時点のものです。


はじめに

私は、3回生の春に伊藤塾へ入塾しました。伊藤塾を選んだのは、他の受験指導校と違って扱う試験が少なく、法律系試験に特化しているので、塾生との距離が近く、一人ひとりの塾生を大事にしてくれそうだと思ったからです。実際に、スタッフの方たちはいつも、とても親切な対応をしてくれました。

私がとった勉強方法 

適性試験対策について

私の受講したコースには、適性試験模試がセットになっていたので、4月の初めから試験の前の週まで毎週日曜日に模試を受けて、その復習をする、という対策を行いました。この講座を通して、時間配分や解答する順番など、実践的な訓練をすることができたので、本番でも慌てないで解答していくことができました。また、本番では、推論・分析分野よりいつも点が取れていた読解・表現力分野でかなり失敗したのですが、苦手だった推論・分析分野をこの模試を通してある程度レベルアップしていたおかげで、総合点では大きく点を落とさずに済みました。

法律科目試験対策について

(1) 基礎的な法知識・法理論の修得について
私は、周りの人より勉強がかなり遅れていて、3回生終了間際の2月に、まだ基礎マスターすら聴き終わっていませんでした。このままでは合格することができないと思い、春休みは基礎マスターを1.5倍速でひたすら聴きました。そして、3月中に基礎マスターを一通り聴き終わり、4月からはリーガルトレーニングを受講し、実際の試験での問われ方と、論証の書き方を学びました。

(2) 実践段階の学習について
私は、学部の試験以外では答案を書いたことがなかったので、答案を書く訓練をする必要があると考え、5月中旬から 「コンプリート論文答練」を受講しました。この段階では、まだリーガルトレーニングを受講し終わっていなかったので、答練に合わせてリーガルトレーニングを受講し、答練出題範囲の「問題研究」を読み込んでいくという学習をしていました。
この頃は、まだまだインプットが不完全な状態でしたが、答練を実際に会場で受けることは非常に意味のあることだと伊藤塾長がオープンスクールなどでいつも強くおっしゃっていたので、「いくらインプットができていなくても、必ず会場で時間通りに書く」、ということを必ず守っていました。
コンプリート論文答練で計42通の答案を作成したことで、答案を書く力を飛躍的に向上させることができたように思います。この講座を受けていなければ、合格することはなかったと思うくらい、私にとっては非常に意味のあるものでした。
そして、答練が終わった8月以降は、基礎マスターの「入門講義テキスト」と、「問題研究」を読み込む作業を中心に行い、知識の精度を上げることに努めました。

パーソナル・ステートメント対策について

ステートメント対策については、パースナル・ステートメント対策講座を利用しました。この講座を通して、ステートメントで書かなければならない要素が何かを具体的に学ぶことができたので、効率よく、内容の濃いステートメントを作成することができました。また、添削してもらうことで、自分では気づいていなかった問題点を発見し、より良いものにしていくことができました。そして、テキストも、合格者のステートメントが例として多く載っていたので、実際にステートメントを書く際、非常に役立ちました。

学部成績について

学部の試験でも、伊藤塾の講座、テキストは非常に役立つものでした。伊藤塾で勉強を始める前は、暗記すべき点とそうでない部分の区別が殆んどできていなかったので、試験前はただ漠然と全体を覚えるような学習をしていましたが、伊藤塾で勉強を始めた3回生以降は、覚えるべき点(重要な規範など)がはっきりとわかるようになり、それまでより遥かに楽に良い成績を修めることができたので、1回生の頃か、せめて2回生から入塾していればよかったなあと感じています。

志望校の選択について

まず、立命館大学法科大学院の受験については、母校であり慣れ親しんでいるということ、立命館出身者は入学金が不要であること、朱雀キャンパスのアクセスや設備の良さなどから、受験することは早くに決めていました。関西学院大学法科大学院については、関西学院大学法科大学院か同志社大学法科大学院かを選ぶ際(試験日が同日なので)、関西学院大学法科大学院はステートメントが不要だったので、出願準備への時間がとられなくて済むと思い、こちらを選びました。

直前期と試験当日

私は、試験前の2日間で「入門講義テキスト」を7科目すべて見直して、記憶を喚起してから試験に臨みました。試験当日は、「入門講義テキスト」を試験会場に持っていき、重要な定義や規範の見直しを、試験直前まで行いました。

伊藤塾の学習と大学生活との両立、学習フォローについて

私は通学ビデオクラスでしたが、実際に教室へ行くことは殆んどなく、Web講義をいつも利用していました。学校やアルバイトがあって教室へ行けなくても、自分の都合の良い時間にまとめて受講することができたので、とても重宝しました。また、Webでは、1~2倍速で聴くことができ、短時間でのインプットが可能であった点も、学習の遅れていた私にとってはとてもありがたかったです。

入学前準備として

まだまだ知識が不十分なところがたくさんあるので、基礎マスターの復習をして、良いスタートが切れるように準備していきたいと思っています。

最後に

私は、まともに勉強を始めたのは4回生の春からで、答案を書き始めたのも5月からだったので、周りと比べてかなり遅れたスタートでしたが、短期合格者の合格体験記などを読んで自分を奮い立たせたり、「本気になった者から受かっていく」という伊藤塾長の言葉を思い出したりして、諦めずに勉強したことで、既修者コースに合格することができました。「諦めないこと」は本当に大切なことだと思います。私のようにスタートが遅かった方は、「今からじゃもう間に合わないかもしれない」と不安になったりすることも何度もあると思いますが、最後まで諦めなければ、スタートが遅くても、合格することは十分に可能なことです。諦めず、自分を信じて頑張り続けてください。
最後に、いつも傍で私を励ましてくれた妹、私が何度怠けても、ずっと私を信じて応援し続けてくれた母、何も言わなくてもいつも見守っていてくれている姉に感謝します。

(2010年10月・記)