大学1年から法曹を目指したことで、大学の学部試験で困ったことはありませんでした

C.T さん(21歳)
 

合格者イラスト
慶應義塾大学法学部4年在学中 【合格校】
東京大学法科大学院(既修)、早稲田大学法科大学院(既修・半額免除学生)、慶應大学法科大学院(既修)
【適性試験】 第1回:214点 第2回:208点
【学部成績】 GPA:3.84
【受講講座】 司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、法科大学院別論文対策講座 など

※プロフィールは、2012年合格時点のものです。

はじめに

私は大学一年次から伊藤塾で勉強を始めました。高校生のときから、大学時代も何かに打ち込んで有意義に時間を過ごしたいと考えていたところ、ちょうど自身の進学先が法学部でしたので、法律家を目指そうと考えました。
伊藤塾の入門講座は、難解な法律知識を初学者にも分かりやすいように噛み砕いて教えてくれるものであったため、非常に勉強がはかどりました。また、塾長が講義中でされるお話は、「法律家(又は一人の人間)としてどうあるべきか、何をすべきか」ということを考えさせられる、非常に深いものであり、大変勉強になりました。

私がとった勉強方法 

法律科目対策について

(1) 基礎的な法知識・法理論の修得について 
法科大学院の法律科目の対策については、特段何かをしたわけではなく、ただ淡々と基礎マスターの復習をしていました。「試験に向けて何か特別な対策をしないなんておかしいのでは?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、基礎マスターをしっかりと自分のものにすれば、法科大学院入試のレベルには必要十分であるものと考えています。確かに、基礎マスターには書かれていない、現場で考えなければならない問題も出題されることはあります。しかし、そのためにこそ、基礎マスターテキストを読む際にはじっくりと考えろと、講師の方はおっしゃるのだと思います。
それでは基礎マスターの復習はどうやってやればいいんだ、という話でありますが、「テキストの読み込み」に尽きるものと思います。勉強当初、私は合格者が合格体験記に書く、この「読み込み」という言葉の意味が全くもってわかりませんでした。「何度読んでも、書いてあることは同じなんだから、何度も読むのではなく覚えてしまえばいいのだろう」と思っていました。
しかし、段々と勉強が進むにつれ、合格者のいう、「読み込み」の意味が分かってきました。それは、ただ漫然とテキストを「眺める」のではなく、「考えて」読むということだと思います。「考えて」読むとは、テキストの字面を眺めることではなく、具体的な場面を想定してイメージしながら、また、条文との関連を意識しながら、はたまた、抽象的な判例の規範の使い方を考えながら、読むことを意味するものと考えています。「考えて」読むことによって、今までは気付くことができなかった点に気付くことができると思います。
人それぞれ方法は異なるとは思いますが、このようにすれば、基礎的な法知識・法理論は、まず間違いなく修得できると思います。 (2) 実践段階の学習について 
何をおいても、まずは、論文マスターの予習・復習が必要です。そして、きちんと学習すれば論文マスターで手いっぱいになるはずですので、他の教材に手を伸ばす必要は一切ありません。私は、民法の論文マスターに掲載されている旧司法試験の過去問は、全て、初見で60分の時間を図って解くようにしました。もちろん、最初は上手く解けないどころか、全く分からなくて筆が進まないことも多々ありました。しかしそれでも諦めず問題に食らいつき、必死に自分の頭で考えようと努めたことが大事だったように思います。
論文マスターで分からなかったところは、基礎マスターに戻って復習するようにしました。もっとも、上述のように、基礎マスターをただ眺めるのではなく、考えながら読むことが極めて大切です。
論文マスターの予習・復習をしっかりやったという方は、最終調整として、模試を受講されるべきでしょう。伊藤塾の模試は、よく練られており、論点の貼り付けでは全く対応できませんから、現場思考力を鍛えるのにとても役立ちます。 
以上記してきましたように、各法科大学院のために何か特別なことをしたかと言えば、過去問の答案構成をしたくらいです。したがいまして、各法科大学院合格のためには、特別な対策は必要がありません。特に、(科目構成は異なりますが)予備試験の試験時間と東京大学法科大学院の試験時間は同じですので、予備試験用の答練・模試は、時間管理の点でも、現場思考力の点でも、極めて有用です。難関法科大学院を目指される方は、司法試験予備試験の合格を目指すべきであると思います。そのために勉強をし、伊藤塾の予備試験用の答練・模試をこなせば、東京大学法科大学院であっても必ず合格できます。
 

適性試験対策について

まず過去問を解くことから始めました。しかし、思うような点数がとれず、伊藤塾の適性試験直前答練を受講することにいたしました。伊藤塾の適性試験直前答練は、よく練られた良問ばかりな上、解説講義が非常に分かりやすく、答練の解説を聴くことで適性試験における各問題の解き方や時間配分の方法を学ぶことができました。さらに、適性試験模試では、他の受験指導校と異なり大勢の受験生の中で緊張感をもって本試験に近似した問題を解くことで、本番でも落ち着いて問題を解く精神力を養うこともできました。

パーソナルステートメント対策について

「明日の法律家講座」が極めて役立ちます。具体的な法律家像を描くのはなかなか難しいと思いますので、この講座を見て、自分がどういう法律家になりたいのか、ということを考えるとよいと思います。同講座を見て具体的なイメージがわくと、勉強に対するモチベーションも高まりますので、決して無駄な時間ではなく、極めて有用な時間となります。

学部成績について 

私は、一年の頃から予備試験を目指して勉強しておりましたので、大学における法律科目の試験で困ったことはありませんでした。私立大学の期末試験などでは、伊藤塾の基礎マスターテキストの復習だけで必要十分です。

最後に 

私が法科大学院に合格することができましたのは、素晴らしい講座・テキストを作成されている伊藤塾の講師・スタッフの皆様のお陰であると考えています。伊藤塾のカリキュラム通りに勉強を進めていけば、法科大学院に合格できることに間違いはありません。
最後まで諦めず、頑張ってください!!