最初は独学で始めたものの、とても効率が悪かった。入塾後はA・B+ランクに絞って、飛び入学で合格

難関国公立法科大学院合格!

山村 優貴乃さん
 

合格者イラスト
同志社大学法学部3年
◆学部成績/[GPA]:(3.5)S(A+、優以上):A(優):B(良):C(可)=4:3:2:1
 ◆受講講座/司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニングなど
 ◆合格校/京都大学法科大学院(既修・飛び入学)神戸大学法科大学院(既修・飛び入学)

はじめに

私は、大学1年生の時から法曹を目指して勉強を始めました。最初は独学で勉強をしていたのですが、何から手をつければよいのか、論文の答案の書き方などわからないことばかりでとても効率が悪く、勉強がいやになってしまいました。そこで、同じ大学で法曹を目指して勉強している友人が伊藤塾に入っていたので、1年生の6月頃から伊藤塾で勉強することにしました。

基礎的な法知識・法理論の修得について

私は、伊藤塾の基礎マスターのA・B+ランクの箇所に絞って基本的に勉強していました。基本書はほとんど読みませんでした。私の勉強方法としては、①基礎マスターで使用する「入門講義テキスト」にざっと目を通して論点を確認→②論文マスターを受講→③基礎マスターに戻って復習し、論文マスターで出てきた論証などはまとめておいて試験直前に暗記という勉強方法を繰り返しました。私が一番大事にしたのは、基礎マスターを1回目に受講するときにあまりじっくり考えすぎないということです。とりあえず、どこが論点になりそうかという部分だけを意識して読むだけで、すぐに論文マスターで問題演習をしていました。基礎的な法知識を修得するにあたっては、講義を深く1回聴くよりも、浅くでよいので何度も繰り返すことが効果的だと思いました。

法科大学院対策について

まず、法科大学院入試全てに共通することは、知識はA・B+ランクのレベルしか必要ないということです。私はインプットをするときはA・B+ランクに絞って確実に理解し、暗記していました。そして、暗記を絶対に怠らない、そこに注意していました。

〈京都大学法科大学院〉

京都大学法科大学院に関しては、問われている論点や知識はA・B+ランクなのですが、問題を一見しただけでは何の論点が問われているのかがわかりにくい問題が多いです。また、1つの問題に非常にたくさんの論点が含まれているので、事案分析がとても大事になってきます。京都大学法科大学院の対策としては、下記大阪大学法科大学院、神戸大学法科大学院の対策にプラスして過去問を使った自主ゼミがとても有効でした。論文マスターで扱った問題をマスターしたうえで過去問を解いて、論文マスターの問題と何が違うのかを考え、友達の答案と見比べ議論することで、事案の分析力や基礎知識の理解を深めることができました。

〈大阪大学法科大学院・神戸大学法科大学院〉

これらの法科大学院の場合は、1つの問題につき1ないし2個の典型論点(基本A、B+)しか出題されません。また、問題自体からもどの論点を問うているのかが非常にわかりやすいです。1つでも論点を落とすとかなり合格がきつくなるので、基本知識は完璧に暗記し、論文マスターで扱った問題に関しては完璧に解けるようにしていました。

早期卒業・飛び入学について

早期卒業、飛び入学はとにかく忙しいです。3年生なので大学の授業もしっかりあるうえに、GPAの要件も定められており、京都大学法科大学院はかなり成績を重視しますので、期末試験も手を抜けません。また、法科大学院入試が終わったらすぐに最後の期末試験が始まり、期末試験が終わっても、履修免除試験や同志社大学を早期卒業して京都大学に飛び入学するような方は、同志社大学の法科大学院入試もあります。いかに時間を上手く使えるかが重要だと思います。

おわりに

学部3年生で法科大学院入試に向けて勉強することで、他の3年生よりも勉強が進むのでおすすめです。