法科大学院別過去問分析講義では到達すべき答案のレベルを知ることができ、安心感を得られました

難関国公立法科大学院合格!

後藤 壯一朗さん
 

合格者イラスト
東京大学法学部4年
◆学部成績/[GPA]:(3.4)A(優):B(良):C(可)=2:4:4
 ◆受講講座/司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、法科大学院別過去問分析講義、法科大学院別法律科目論文模試など
 ◆合格校/東京大学法科大学院(既修)

はじめに

私は大学には理系として入学しましたが、在学中に法曹を志すようになり3年になった頃から法学部に所属し、同時に伊藤塾へ入塾しました。ところが基礎マスターの受講と予備試験短答対策に時間をかけすぎてしまい、論文マスターの受講開始が大学4年の5月の、予備試験短答式試験が終わった後からになってしまったことから、法科大学院入試にかけられる時間は多くありませんでした。そのため受験校を出身大学である東京大学法科大学院の一校に絞って対策をしました。

基礎的な法知識・法理論の修得について

私はとにかく勉強を本格的に始めるのが遅く、大学4年の6月に入って論文の勉強を始めたのですが、知識量としても基礎マスターの講義を聴いた程度であったので、Aランクの論点でさえも満足に覚えられていない状況でした。そのようななかでもむりやり論文マスターを受講して、問題研究は一度目ではほぼわからないものばかりでしたが、どのような問題でどのような論点が問題になるのかを知ることができ、とても勉強になりました。法科大学院入試においてはマイナーなところまで深く覚えておく必要はないので、主に論文ナビゲートテキストを使いながら論証と判例を覚えました。論文ナビゲートテキストでは長く書かれている論証で覚えにくいところがあれば、問題研究の解答例に書かれているよりコンパクトになった論証を覚えることで暗記の量を減らすように心がけました。

法科大学院対策について

〈東京大学法科大学院〉

東京大学法科大学院対策としては、過去問を5年分解いて、直近2年分については伊藤塾の法科大学院別過去問分析講義と法律科目論文模試を受講しました。東京大学法科大学院の入試では見たこともないような問題が突然出題され、過去問を解きながらこんなに難しい問題は解けないのではないかと不安になります。しかしながら、伊藤塾のテキストには合格者の再現答案が複数人分載っていることで、現場で書けなくてはいけないレベルがわかることや、講義では書くべきところと書けなくてもいいところについても触れてくださったので、到達すべき答案のレベルを知ることができ、勉強になるとともに安心感を得られました。解いた過去問は大学の先輩に添削をしていただき、アドバイスをもとにもう一度解き直すようにしました。東京大学法科大学院の解答例用紙にはマス目があり、初めから書ける量が1科目2000字と決まっているので、その字数以内に書き切れるように練習しました。

おわりに

ひとまず目標の法科大学院に合格することができて嬉しく思います。しかしながら法科大学院での勉強、予備試験さらには司法試験と法曹になるための道のりはまだまだ続くので、気を抜かずにこれからも頑張っていきたいと思います。伊藤塾でお世話になった方々、今までありがとうございます。そして引き続き、よろしくお願いいたします。