働きながらでも「理解する」「繰り返す」を意識して勉強を効率化することで特待生合格!

合格者イラスト
Y.T さん  早稲田大学法学部卒業/会社員
 
◆学部成績
GPA 3.37 / A+:A:B:C=7:60:40:20
 
◆受講講座
司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、 予備試験答練パック、法科大学院別過去問分析講義+法律科目論文模試など

◆合格校
早稲田大学法科大学院(既修)半額免除

はじめに

私が法律家を目指そうと思ったのは、社会人として会社で働く中で、法律家という仕事の専門性の高さに憧れたからです。会社で働くことのよいところは、様々な人と協働するので、自分にはできない仕事を実現することができるところにあります。しかし、会社という枠組みの中でできる仕事や、個人の能力を伸ばすことには限界があると感じました。一方、法律家は専門性が高く、いつまでも自らの能力を高め続けなければならないほか、その能力を活かして自立して仕事をすることができます。そこで、法律家を目指すことを決めて、伊藤塾に入塾しました。第一志望は早稲田大学法科大学院でした。日本国内だけではなく国際的に活躍できる弁護士になりたいという思いがあったため、交換留学制度など国際法曹を養成するプログラムが最も充実している早稲田大学法科大学院を目指しました。

私の勉強方法

【基礎学習について】
社会人であるため勉強時間に制約があるうえに、法科大学院への進学を決意したのが受験の1年前であったため、とにかく効率的に勉強することを意識しました。呉基礎本クラスを受講していたのですが、全ての講義を2倍速で聴きました。それでも民法・憲法の基礎マスターと論文マスターが終わったのが受験する年の4月だったため、その他の科目は働きながら残りの4ヶ月で詰め込みました。最も意識したのは、「理解する」ことと「繰り返す」ことでした。呉講師の講義はとにかくわかりやすく、重要なところとそうでないところのメリハリがはっきりとしているため、短時間で全体像を「理解する」ことができました。また、「繰り返す」際も優先順位をつけて復習することができたため、効率的に試験対策ができたと感じています。なお、テキストやパワーポイント、論証パターンなど情報源が複数あるため、一元化する工夫をしました。復習する中で重要だと感じたことや苦手だと感じたことは、大きめの付箋にメモをしてテキストやノート、問題研究など好きなところに貼り付けられるようにして、自分なりに情報を1つにまとめました。また、時間がなかったため、基礎マスターについては一度理解したら暗記をせずに論文マスターに進みました。論文マスターを全部聴き終えた後、問題研究を解き直し、わからないところは基礎マスターに立ち返ってその都度復習しました。
 
【法科大学院対策について】
まずは法科大学院別過去問分析講義と法律科目論文模試をおすすめします。法科大学院別過去問分析講義を受講したことで、出題傾向を知ることができました。受験する法科大学院によって出題に特色があるため、その対策を最も効率よく行うことができました。また、合格者の答案を分析することで自分が到達すべきレベルを把握することができたため、無駄をできる限り省いた対策を立てることができました。次に、法律科目論文模試は、試験中の時間配分や休憩時間の使い方などのよい予行練習になりました。また、論文の添削を受けることができたのは模試だけであったため、第三者の視点から自分の答案を見てもらう大変貴重な機会でもありました。出題された論点の中には本番で実際に出題されたものもあったため、受講した方が合格の可能性が高まると思います。早稲田大学法科大学院は、A、B+の論点を押さえておけば十分だと思います。私の場合は、まずは Aランクの問題研究を解いて、その後時間があればB+の問題を解くというやり方で勉強しました。問題研究を解く際には、論証パターンを併せて使いました。論証パターンで問題の骨組みを押さえ、論証パターンだけを何度も繰り返し覚えました。あてはめについては、自分では思いつかなかった発想だけ付箋にメモをして貼っておき、論証パターンを覚えてその付箋を見れば答案を再現できるように努めました。記憶の際には、殴り書きでかまわないので、思い出しながら書くという作業が最も有効でした。しかし、時間の制約で全ての論証を書くことはできなかったので、目を瞑って暗唱するという方法でも覚えました。なお、早稲田大学法科大学院は民法の配点が最も高く、細かめの論点を問われることもあるため、民法に最も多くの時間を割きました。一方、訴訟法は基本的な事柄しか問われないため、Aランクのところだけ絶対に書き負けないように練習し、B+以下の論点については対策しませんでした。
 

おわりに

どんなに追い詰められても最後まで絶対に諦めないでください。確かに、最後まで諦めずに頑張っても、必ず結果が出るとは限りません。しかし、勉強量の多寡に関わらず、合格する可能性は“誰にでも”あります。伊藤塾は効率よく勉強する最良の素材を与えてくれます。それをどう活かせば自分の能力を伸ばせるか考えて、最後まで諦めずに勉強し尽くしてください。私のように勉強時間が圧倒的に少なくなってしまったとしても、特待生合格できる可能性は十分にあります。