同じ目標を持つ仲間と合格し頑張りたいという思いで最後まで学習を続けることができた

合格者イラスト
N.T さん  北海道大学法学部4年
 
◆学部成績
GPA 3.54 / S:A:B:C=17:66:55:4
 
◆受講講座
司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、 法科大学院別過去問分析講義+模擬面接、予備試験全国公開短答模試

◆合格校
一橋大学法科大学院(既修)
早稲田大学法科大学院(既修)
中央大学法科大学院(既修)半額免除

はじめに

私は中学時代、身近な人が食中毒で亡くなるという経験をし、そのご家族が何年も苦しみ続け、訴訟で戦う姿を目にした。このときに漠然と、このような人々に寄り添い支える仕事がしたいと思うようになった。そして高校に入り、テレビドラマをきっかけに、法曹という法律に基づき人や社会のために働く仕事を知り、法曹を目指すようになった。大学は法学部に進学したが、法律の学習は難しく、自分一人では学習が難しいと感じていたときに伊藤塾を知った。伊藤塾では丁寧なサポートのもと、重要な点を明確にしてメリハリをつけた学習ができ、確実に力をつけることができたという先輩の話を聞き、伊藤塾でより法曹に近づくための力をつけたいと思い、大学1年生の春休みに伊藤塾に入塾した。しかし、アルバイトやサークル、自分の怠け癖や圧倒的計画力不足などの結果、次第に学習は遅れていき、法科大学院に合格できるのか、そして法曹になれるのかという不安が大きくなっていった。このような状況の中で一橋大学法科大学院などに合格できたのは、伊藤塾を信じ、伊藤塾という共通点をもつ友人と励まし合い、最後まで粘り強く学習したおかげであると強く感じる。

私の勉強方法

【基礎学習について】
基礎学習は、自分は遅れているということもあったので、とりあえずやりきる、最後まで基礎マスター、論文マスターを受講しきることを最優先とした。基礎マスターは、知識や論点がランクづけされるため、メリハリをつけて学習することができた。分量が多く一度では覚えきれず、何度も確認のために立ち止まったが、それではただ遅れていくだけになってしまったので、覚えきれていなくても先に進むこととした。基礎マスターが終わり、論文マスターを始めたのは大学3年生の冬で、かなり遅れてしまっていたが、それでもとにかく先に進めて論文マスターの講義を聴ききることを意識した。論文マスターの場合はただ聴くだけでなく、必ず答案作成か構成をしてから講義を聴くように心がけた。それにより、知識だけでなく、自分の答案構成の方法も見直すことができたと思う。答案を書くうちに、基礎マスターで学んだ知識が論文答案でどのように活きてくるのか、また論点を押さえることの重要性が理解できて、何度も基礎マスターテキストや論文ナビゲートテキストに立ち返り確認した。論文では論点だけでなく、妥当な結論を探ることや問題文の事情を活かすことも重要と強調されていたので、答案構成でも意識して作成し、その方法を講義や参考答案により確認することで、その力も身につけられたと思う。これ以外にも、答練で論文を書く練習をして力をつけ、また、学習方法などに不安があるときは、カウンセリングを利用し、アドバイスを受けながら学習を進めることができた。
 
【法科大学院対策について】
自分は大学4年生の5月頃まで、特に強く志望する法科大学院はなく、明確な目標がなかった。そこで、伊藤塾の法科大学院コンサルタントの制度を利用し、法科大学院の特徴や入試に向けての学習法を伺った。そこで、諦めずに論文マスターなどの学習を進めればまだ間に合うとの言葉をいただいたことから、ぼんやりと憧れていた一橋大学、早稲田大学、中央大学の合格を目指すこととした。
 
 <早稲田大学法科大学院・中央大学法科大学院>
早稲田大学・中央大学へ向けては、論文マスターをこなして論点を押さえ、また答練で時間内に答案を書ききることを意識するなど、とにかく書くことに慣れる努力をした。そのため、きちんと構成をして考えたうえで試験時間内に答案を書ききることができ、合格につなげられたと思う。また、直前には過去問にも目を通し、傾向を押さえてから試験に挑んだ。
 
<一橋大学法科大学院>
一橋大学に向けては、法科大学院別過去問分析講義を利用した。問題の傾向を理解でき、また合格者の答案が掲載されているため目指すべき答案のレベルや、必ず気づかなければならない論点などを確認できた。特に刑事訴訟法は特徴的な問題であったので、傾向や考えられる出題分野を理解できて心強かった。この他に、一橋大学の憲法の問題は三者間型の、予備試験と同様の形式であったので、予備試験論文過去問マスターも答案の書き方に慣れるために利用した。やはり答案を書くことに慣れるため、その他の科目でも利用した結果、本番でも時間配分を意識して解くことができた。論点だけでなく、より多くの事情を用いて考えることにも配慮できた。一橋大学には面接試験もあるが、これには伊藤塾の模擬面接を利用して対策をした。模擬面接ではほとんど答えられない悔しさを味わったが、面接でどのようなことを聞かれるかを知り、対策をすることができた。法曹の在り方も問われたため、大学の図書館で資料を読んだり、伊藤塾の「明日の法律家講座」を聴いたりして法曹の在り方についても考えた。事前準備をして臨めたので、落ち着いて面接を受けられたと思う。
 

おわりに

私は伊藤塾の様々な教材・カリキュラムを用いて学習したが、何よりも伊藤塾生でよかったと思えたことは、同じ目標を持つ仲間ができたことであった。伊藤塾生であり、そしてお互い大学院への進学、法曹を目指すという共通点をもつ友人ができ、ともに問題を解いたり、知識を確認したり、励まし合うことができたのは非常に心強かった。一緒に志望校に合格して頑張りたいという思いがモチベーションとなり、最後まで学習を続けることができた。これからも、出会う仲間を大切に、地元に寄り添った弁護士になれるよう学習を続けていきたい。