大学の期末試験で問われることの多くは伊藤塾の講義で学んだこと。
高い成績を収めることができたのは法科大学院入試で大きな利点でした。

特待生合格

I.Kさん:早稲田大学法学部4年 ◆学部成績/[GPA]:   3.74  S(A+、優以上):A(優):B(良):C(可)=35:58:23:4 ◆受講講座/司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練、法科大学院別過去問分析講義、法科大学院別法律科目論文模試など

合格校/慶應義塾大学法科大学院(既修)、早稲田大学法科大学院(既修)半額免除

はじめに

志望校として早稲田を選んだ理由は、現在も早稲田大学法学部に通っており、環境の変化に伴う心理的負担がないというメリットを享受できると考えたためです。慶應を選んだ理由は、私立大学法科大学院の中で最も司法試験の合格率が高いという実績に惹かれたためです。受験対策として伊藤塾を選んだ理由は、偶々パンフレットを貰ったことです。決して伊藤塾を非難する趣旨ではありませんが、正直大手受験指導校であればどこであってもそこで真摯に努力すれば合格に足る学力を身につけることはできると思っていたので、大学の入学式の日に偶然パンフレットを貰った伊藤塾に入塾することを決めました。基礎マスターテキストや論文マスターテキストは非常に完成度が高く、勉強がしやすかったため、実際に伊藤塾に入って良かったと思っています。また、合格者の多数が受験指導校で学習していると考えられることから、その指導校で与えられたものに対して真面目に取り組めば合格するために必要十分な知識を身につけることができる点が、受験指導校で勉強する利点だと思います。実際に伊藤塾の基礎マスター講義では、論点ごとにランク付けをして、何が重要なのかを丁寧に教えてくれたため、非常に役立ちました

私の勉強法

〈基礎学習について〉

合格するために大事なポイントは、周りの受験者の多くが書けることはしっかり丁寧に書けるようにしておくことだと思います。周りの受験者の少数しか気づけないような論点は正直落としたところで合否には関係なく、周りの受験者の多くが気づくことができるような論点を十分に書くことができれば、問題なく合格することはできると考えます。そのため、基礎マスターで高いランクが付けられた論点は、日頃から意識して見直していました。また、論文マスターテキストを通じて、そういった重要論点をどのように論じればいいかという作法を身につけることができました。
すなわち、基礎マスターの受講及び復習を通じて基礎的な知識を身につけ、論文マスターの受講及び復習を通じてその知識の活かし方・使い方を学ぶことができました。
これらの講義を通じて身につけた知識は、学生生活にも役立ちました。具体的には、大学の期末試験で問われることの多くは伊藤塾の講義で学んだことだったため、日頃の大学の講義を真面目に聞いていれば、特に期末試験前に腰を据えて勉強する必要もなくそれなりに高い成績(GPA3.7程度)を取ることができました。これは司法試験や予備試験の合格との関係では、あまり意味がありませんが、法科大学院の入学試験においては、GPA等の学部成績を重視する大学院もあるとのことだったので、大きな利点だったと思います。
基礎学習において失敗したと思うことは、完璧主義に陥っていた点です。判例の言い回し等は一語一句暗記することが望ましいとは思いますが、多少言い回しが異なっても重要なキーワードさえ入っていれば評価はされるはずなのに、完璧にそれを覚えることに固執して時間を使ってしまったことが多かったように思います。

法科大学院対策について〉

【早稲田大学法科大学院対策について】
今年はコロナの影響で、予備試験の短答式試験が早稲田大学法科大学院の入学試験の1週間前であったこと及び優先度は予備試験の方が格段に高かったことから、早稲田大学法科大学院の対策は予備試験の短答式試験が終わってからの1週間に絞ってやると決めていました。
具体的には、各科目の傾向をつかむために、過去2年分の過去問を解いたところ、民訴・刑訴は典型的な重要論点が問われているだけだったので、Aランク論点に絞って直前に勉強していました。また、刑法は各論において一行問題が出題されるという特徴はあったものの、問われているのは結局重要論点だったので、基礎マスターの復習に時間をあてました。しかし、1週間という期間では時間が足りず、民法と憲法の復習は疎かになってしまいました。
【慶應義塾大学法科大学院対策について】
先に受験した早稲田大学法科大学院入学試験の手応えが全くなくその合否が気になってしまい、合格が発表される日までは全く勉強に身が入らなかったため、実質2日程度で慶應義塾大学法科大学院の対策をすることになりました。実際に2年分の過去問を解いたところ、商法・民訴・刑訴は早稲田同様に比較的簡単な問題であり、特に対策する必要はないと思ったため、入学試験前は憲法・民法の復習に時間を割きました。また、自分は対策していませんが、刑法は短答のような問題が出るので、予備試験短答式試験の過去問をしっかり解いておくことは有用かもしれません。

おわりに

上述した僕の法科大学院受験対策をみれば、いかに準備不足であったかがわかると思います。僕の経験から、準備が不足していても日頃から学習をしていれば、相対評価である入学試験において合格することはできるということが言えるのだと思います。もちろん試験の日から逆算してしっかりと計画を立てて学習をするのが望ましく理想的であることは否定しませんが、様々な要因で試験前に思うように学習ができないこともあると思います。それでも日頃からの学習をサボらずにいれば何とかなるのかもしれないので、伊藤塾の講座を十分に利用しながら頑張ってみてください。予備試験の論文式試験の結果がまだなので来年度の進路が未定ですが、僕も頑張ります。