地頭の差は、努力でいくらでも覆せます。司法試験は努力が報われる試験です

\ 予備試験ルートで司法試験合格 /
 予備・司法 大学在学中合格

R.Tさん

合格者
慶應義塾大学法学部4年
◆予備試験合格時 /慶應義塾大学法学部3年
◆ 受 講 講 座 /司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング・司法試験演習秋生・司法試験論文過去問マスターなど
※プロフィールは、2019年合格時点のものです。

はじめに

高校の法律の授業で弁護士の方の話を聞く機会があり、法曹の世界に興味を持ちました。また、大学在学中に何か大きなことに挑戦してみたいとも思っていました。そんな折、伊藤塾長の講演を聴く機会があり、学習をはじめようと決心し、大学がはじまる前の2月末に入塾しました。

私の勉強方法

〈基礎学習について〉

基礎マスター受講時、後でわからなくなりそうな部分はメモをとること、および復習をしっかり行うことを徹底していました。復習については次の講義がある日までに前回の部分を2~3回読み返す、該当範囲の短答の過去問を解くなどしていました。失敗した点としては、定義(特に民事訴訟法と刑法の各論)の暗記は早い段階で行っておけばよかったと思いました。予備試験論文直前期に、通学中に何度も単語帳を繰り返してなんとか間に合いました。論文の勉強については、もともと論点主義に陥りやすい傾向があったのですが、基礎マスター時の特進ゼミの問題を何度も解き直すことで克服しました。また、論文マスター受講時は、講義前に講師指定の問題を予習して、自分が書けなかったところや書けなかった理由などを意識しながら講義を聴いていました。論文マスター受講時と受講後は、問題研究に掲載されている問題を何度も答案構成して復習しました。また、答練や自主ゼミ、予備試験ゼミを利用して他人に答案を見てもらうことで、自分の主張が他人に伝わる文章が書けるようになったと思います。論文の勉強で特に意識していたのは以下の2点でした。一つめは、手を広げすぎず、既存の問題を本番までにA評価レベルで書けるようにすることです。問題研究、答練、ゼミの問題、過去問だけでもそこそこの量になりますし、十分網羅性もあると思います。二つめは、常にどうすれば点数が上がるかを考えることです。例えば、勉強方法を少しずつ変えて自分に合った方法を探してみる、優秀答案を写して上手な表現方法を取り入れてみる、会社法のような条文が引けるかで勝負が決まりかねない科目については、答練で引けなかった条文をリスト化しておくなどしていました。

〈司法試験に向けた学習について〉

おもに基礎マスターと問題研究の復習を挟みつつ、司法試験の過去問学習をメインにしました。司法試験は各文量が多いのに加えて、もともと筆記速度が遅い方だったので、過去問を何度も繰り返して本番でどのような時間配分で答案構成をするかを考えていました。また、例年と出題形式が変わった 2018年の憲法、刑法は特にたくさん解き直しました。さらに、予備試験に合格した友人達 と自主ゼミを組んだり、司法試験ゼミに参加して優秀な人達の中で自分の出来がどのくらいであるかを意識したりしていました。周りの人ができたにもかかわらず自分ができなかったところは、特に意識的に復習していました。また、刑法では 2 0 1 8 年の司法試験で異なる帰結を導く2つの学説をく問題が出題されたので、基礎マスターで、自分が論文で採用する説以外の説についても意識して読んでいました。結果的にA評価を得られたので、刑法のインプット教材は今のところ基礎マスターテキストだけで十分だと思います。

予備試験を目指した理由

予備試験ルートのメリットは、金銭負担が抑えられる点、真剣に取り組んでいれば運悪く予備試験に受からなくても上位法科大学院にいける点、いわゆる四大など大手事務所のインターンに参加できる点にあると思います。特に就活については、複数の事務所から声をかけていただき、自分にどの事務所が合っているかなどを考えることができたのでよかったです。

おわりに

家族や友人、講師の方々、伊藤塾のスタッフさんなど多くの方々にお世話になりました。特に伊関講師には基礎マスター時の特進ゼミから最後の司法試験ゼミまでずっとお世話になりました。ありがとうございました。また、両親(特に日頃の生活面で支えてくれた母親)にもとても感謝しています。受験勉強を通して思ったことは、司法試験の合格は地頭×努力だということです(この努力には単純な勉強量だけでなく、勉強方法を工夫したりすることなども含みます)。地頭の差は努力でいくらでも覆せます。そういう意味では、この試験は努力が報われる試験だと考えています。司法修習後は企業法務弁護士として働くつもりですが、どのような分野に進んだとしても、日々研鑽を怠らない人間でありたいと思っています。