過去問をしっかり押さえ、良質なテキストで勉強、復習をしたことで予備試験在学中合格

\ 予備試験ルートで司法試験合格 /
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K.Mさん:慶應義塾大学法学部4年
◆ 予備試験合格時 /慶應義塾大学法学部3年

受講講座
司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、司法試験論文過去問マスター、司法試験演習秋生など

※プロフィールは、2020年度合格時点のものです。

はじめに

私は高校3年生のときにリーガルハイというドラマを見て、弁護士という職業に憧れを抱き、司法試験合格を目指しました。大学生になったらすぐに司法試験の勉強をはじめようと思っていましたが、独学でやるのは厳しいという意見が多かったので、合格実績が圧倒的な伊藤塾にお世話になることに決めました。伊藤塾には大学1年生の4月から入り、伊藤塾長の講義の受講を開始しました。

私の勉強法

〈基礎学習について〉

 基礎マスターはとにかく講義数がたくさんあり、途中で挫折する人もいるとのことだったので、まずは一定のペース(およそ1日に23コマ)で講義を聴き続けるということを心がけました。そして、講義を聴いた後、復習までに時間をおいてしまうと講義内容が頭から抜けていってしまうことから、どんなに疲れていてもすぐに復習をしました。復習の際は、講義の内容を理解しているか確認し、AランクやB+ランクといった重要な知識を覚えていきました。また、インプットだけしていては合格できないと思ったため、簡単な事例問題が載っている伊藤塾の市販の問題集を買い、論文の書き方や知識の使い方を学びました。短答の過去問については隙間時間を見つけてはずっと解いていました。
 
勉強開始して1年目(大学2年生)のとき、初めて予備試験を受けて、短答は合格し、論文は5点差で落ちました。それを受けて、覚えるべきことは覚え切っており、あとは知識の使い方、あてはめのしかたなどをしっかり学べば受かると思ったので、論文不合格が分かった2018年10月から論文マスターを受講しました(基礎マスターを聴き終えたのは2018年3月なので、7ヶ月ぐらい間をあけてしまいました)。論文マスターでは必ず予習段階で答案構成をして自分の実力を測りました。復習では論証の質、あてはめの仕方(どの事実をどの規範・要件との関係で使うか、事実をどのように評価するかなど)を重点的に押さえました。

 予備試験を目指した理由

私の夢は弁護士になることです。法科大学院を卒業するとなると、多くの時間とお金がかかってしまうし、弁護士として仕事する時間も減ってしまうことになります。そのため、いち早く弁護士になるべく予備試験合格を目指しました。1年生からしっかり勉強すれば、2年後の大学3年時に受かることも十分可能なのが予備試験です。大学3年生で受かれば、法科大学院入試に翻弄されることもなく、大学4年生の5月からずっと自由時間を過ごせます。また、大規模な法律事務所にも入りやすいです。メリットはとても大きいものだと思います。

予備試験に向けた学習について

〈コンプリート論文答練を受講して〉

 予備試験受験2年目にもなると過去問をやりつくしてしまい新しい問題に触れる回数が減ってきますが、そのように既知の問題だけやっていても現場感が鈍ってしまうおそれがあります。そのため、コンプリート論文答練という機会で、伊藤塾作成の実戦が意識された問題を解き、試験感覚を維持できた点で、大変役に立ちました。

〈予備試験論文過去問マスター・論文過去問答練を受講して〉

 試験合格には過去問が何より重要です。予備試験論文過去問マスターは、予備試験の過去問を丁寧に解説していて、過去問の傾向をつかむのに最適です。

〈短答答練・全国公開短答模試を受講して〉

 全国公開短答模試で上位にいれば、まず短答試験で落ちることはないと思います。それは、全国公開短答模試の方が本番より難しいのと、短答の方が論文よりも遥かにサプライズが起きにくいからです。そのため、全国公開短答模試で自分の立ち位置を知ることはとても重要です。また、全国公開短答模試を本番だと思い、起床時間から休み時間の過ごし方まで意識すると、本番でリラックスして力を発揮できるはずです。

〈その他の講座を受講して〉

 予備試験直前答練については、本番まで現場感を維持する上でとても役立ちました。やや変わった問題が出題されることもあるのですが、基本的には良問ばかりで、本番を想定した準備ができます。 

司法試験に向けた学習について

ペースメーカー論文答練は、司法試験の出題形式に合致している問題が多く、本番の雰囲気をつかむのに役立ちました。また、司法試験では、予備試験にはない選択科目が存在していますが、その選択科目の演習ができる場はそう多くありません。そのため、選択科目についても演習の場を得られるという点でもペースメーカー論文答練はとても役立ちました。

 〈司法試験論文過去問マスターを受講して〉

 司法試験合格にはとにかく過去問が重要であるとよく言われていますが、その通りだと思います。司法試験は、予備試験とは異なる出題形式が採用されていたり、問題文が長かったりとそれなりの対策をしなければ対応できない部分があります。司法試験論文過去問マスターは、その対策をする上でとても役立ちました。

〈短答式全国実力確認テストや全国統一模試を受講して〉

 司法試験は、大学受験とは異なり、模試の回数がとても少ないです。短答模試はよく実施されていますが、論文も含めた模試となると本当に少ないため、自分の実力を測る機会がなく、自分の立ち位置を知ることが困難です。全国統一模試は、数少ない全国規模の模試で、多くの受験生が参加します。この模試で、自分の立ち位置を知り、受験生の中で自分が相対的に上位にいるのか、下位にいるのか知ることで、本番での戦略も変わってくることから、とても私にとって有益なものでした。

 〈司法試験対策に必要となる勉強について〉

司法試験では時間がとても厳しく、短時間で答案を書き切る力が大切です。また、特徴的な出題形式もあります。そのため、過去問は全て検討し、司法試験の傾向に早く慣れることが大切だと思います。また、短答が3科目しかなく軽視しがちですが、足切りにかからないように、短答の力を維持することも重要だと思います。 

おわりに

 伊藤塾はテキストがとても素晴らしいです。最初の講義で、伊藤塾長から「伊藤塾のテキストだけをしっかりやれば必ず受かる」と言われました。本当にその通りでした。予備試験合格まで伊藤塾以外のテキストで勉強したことはありません。予備試験合格後も判例百選以外は全て伊藤塾のテキストで勉強しました。ここまで来ることができたのは伊藤塾のおかげです。ありがとうございました。