社会人になってから司法試験受験の決意。伊藤塾で学習して、一歩一歩進んでいるという実感があったからこそ、その先にある司法試験本番の日を迎えられた

\ 予備試験ルートで司法試験合格 /
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B.Kさん:公務員
◆ 予備試験合格時 /公務員
◆ 出 身 大 学 /慶應義塾大学法学部卒業

受講講座
司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、司法試験論文過去問マスター、司法試験演習秋生など

※プロフィールは、2020年度合格時点のものです。

はじめに

今の仕事とは違う仕事に就きたい、学生時代と違って今なら真面目に必死に勉強できそう、どうせ目指すならいちばん難しい試験でかつ興味のある法律分野にしようと考えて、2016年に伊藤塾に入塾しました。伊藤塾を選んだ理由は、学生時代に司法試験を目指す友人が多数通っていたことを覚えていたからです。

私の勉強法

〈基礎学習について〉

まず、山本講師の社会人向け基礎マスターの講義を受講しました。休み時間に質問でき、講師と直接やりとりをすることで法律のおもしろさに気づけたので、受講してよかったと思っています。また、山本講師のアドバイスにより、1年目から短答の過去問に取り組みました。
 
2017年春からは商訴行政の基礎マスターをWebで受講しながら、伊関講師と本田講師の論文マスタークラスを受講しました。大学生や法科大学院生がほとんどで、気圧されたのを覚えています。20182月に論文マスターが終わったあとは、問研の内容を論証の形に整理した暗記カードを使って、論証を暗記しました。暗記の際には、実際に紙に書くことを自分に課していました。時間はかかりますが、記憶の定着には役立ったと思います。 

働きながらの学習方法について

基礎マスターの頃は、職種・職場が変わったばかりで仕事の方でも覚えることが多く、めまぐるしい日々でした。だからこそ、Webではなくライブクラスに通うと決めることで、1週間のスケジュールの中に講義の時間を固定できたことがよかったのかなと思います。移動時間は1問1答や基礎マスターテキストの読み返しに充てました。論文マスター後は、いつでもどこでも勉強できるように、論証を暗記カードの形にして持ち歩いていました。  

予備試験を目指した理由

はじめから働きながら司法試験を目指すと決めていたので、法科大学院は念頭にありませんでした。予備試験は高い壁ですが、予備試験合格後は自信もついて、司法試験本番まで勢いよく進めた気がします。予備試験後、司法試験までは、司法試験の過去問マスターと、選択科目の基礎マスター、論証暗記に費やしました。

予備試験に向けた学習について

〈コンプリート論文答練を受講して〉

予備試験のコンプリート論文答練は、答案を提出することも、解答を確認することもなく、終わってしまいました。可処分時間との関係で、欲張りすぎたと思う唯一の講座です。  

〈短答答練・全国公開短答模試を受講して〉

 短答答練と全国公開短答模試はどちらも受講しました。新しい問題や最新の判例に触れることができたことや、試験会場の雰囲気を味わうことができたのはよかったと思います。 

司法試験に向けた学習について

〈ペースメーカー論文答練を受講して〉

 ペースメーカー論文答練は、半分ほど起案しましたが、主に、塾答案を参照して論証暗記カードの内容を更に充実させるために使いました。

〈司法試験論文過去問マスターを受講して〉

司法試験論文過去問マスターは、全て時間を計って起案しました。はじめはほとんどが途中答案でしたが、講師の現実的な分量の想定答案を参考に、時間内で書き切ることを意識して起案するように心がけました。おかげで、司法試験本番では途中答案は1通もありませんでした。
また、民法は改正法に対応した最新のものだったので、司法試験論文過去問マスターの塾答案を参考に、旧民法の論証を改正民法向けに直しました。

〈短答式全国実力確認テストや全国統一模試を受講して〉

 全国統一模試を1回、短答式全国実力確認テストを1回、受講しました。
全国統一模試では、選択科目の起案を始めて経験しました。模試の模範解答を見て、始めて選択科目の起案の雰囲気をつかめた気がします。
短答式全国実力確認テストは、全国統一模試であまりにも短答の点数がひどかったので、全国統一模試後に慌てて申し込みました。過去問はすでに何周もしていましたが、模試を受験することによって新しい問題に遭遇する経験を積むことができました。最新の判例を盛り込んだ問題に触れることができたのも助かりました。

〈その他の講座を受講して〉

 予備試験向けの民事実務の基礎マスター・論文マスターのテキストは、要件事実の復習のために、予備試験後、司法試験前にも使いました。

〈司法試験対策に必要となる勉強について〉

基礎マスターの頃から、講義の復習を兼ねて、11答や過去問には早くから取り組んでいました。そのおかげで、短答に対する心理的ハードルが低くなった気がします。憲民刑に関しては、伊藤塾の市販のテキストも購入して、あらゆるパターンの過去問に触れるようにしました。論文対策は、かなり遅れてしまいました。問題文を読んで、参考になる判例やなんとなくの結論は思い浮かんでも、答案用紙を目の前にしても何をどのような形式で書けばよいのか全くわからず、硬直してしまったというのが最初の記憶で、そこから完全に苦手意識を持ってしまいました。基礎マスターの頃から論述例や再現答案を見て形式を学んだり、論証パターンを使って論証を覚える作業を始めるべきだったと悔やんでいます。論文マスター終了後に、論文に対する恐怖心をなくすため、問題研究の言い回しや形式を丸暗記して、再現できるように訓練しました。

おわりに

 働きながらの勉強だと、基本書や百選を読む時間まではなかなかとれません。伊藤塾の基礎マスターのテキストは、学説の対立も端的にまとまっていて、判例も必要な部分のみ抜き出してあるので、必要最小限の知識を網羅することができ、助かりました。問題研究もすばらしく、論文対策としては問題研究のみでなんとかなると思います。
社会人になってから司法試験を目指したので、絶対に投げ出さない、合格まで完走すると心に決めていましたが、その決意を支えてくださったのは伊藤塾です。一歩一歩進んでいるという実感があったからこそ、その先にある司法試験本番の日を迎えられたのだと思います。ありがとうございました。