伊藤塾の教材は方法論としては確立している。講師の言うとおりに勉強するが大切。
J.N さん:会社員
◆予備試験合格時/会社員
◆ 出 身 大 学 / 東京大学法学部卒業
司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、司法試験演習秋生など
※プロフィールは、2020年度合格時点のものです。
はじめに
伊藤塾に入塾したのは2016年11月でした。仕事柄弁護士の方々と接することが多く、また、こちらの依頼に誠実かつ的確にアドバイスくださる先生方の姿を見て、弁護士を志しました。また、司法試験の受験指導校はいくつかありますが、その中でも伊藤塾は圧倒的な実績を誇っていたため、選ばせていただきました。
私の勉強法
<基礎学習について>
1年目はひたすらインプットにフォーカスしました。1日3-4コマ、基礎マスターのインプット講座を聴いておりました。ただ、勉強をスタートしたのが2016年11月、初回の予備試験の受験が2017年5月でしたので、正直短答までインプット講座を聴き終わるのに精一杯でした。ただ、そのかいあってか、何とか短答は突破することができましたが、やはり論文のアウトプットをしていなかったので、論文は不合格でした。勉強方法としては、伊藤塾の教材は方法論としては確立しているので、受け身的な言い方に聞こえるかもしれませんが、ひたすら講師のおっしゃったとおりに覚えて勉強することが大切だと思いました。
論文マスターでは、最初自分の論文力のなさを実感しました。短答では解くことができても、論文で書くこととは全く別問題ということに気づきました。一通り、論文マスターの講座を聴いたのですが、主要論点ですらなかなか書くことができませんでした。そこで、ひとまず論文ナビゲートテキストに出ている論点について、論証ができるように記憶の時間に重点を置きました。その後、論文マスターを自分で書きながら再度受講することで論文を相応に書くことができるようになったと思います。
司法試験に向けた学習について
司法試験段階になると、さすがに基本的な論点は頭に入っているので、それを忘れないようにすることと、書く力を衰えさせないようにすることに重点を置きました。そのため、各科目とも、論文ナビゲートテキストの復習、司法試験の過去問の答練、ペースメーカー論文答練を繰り返し行いました。そうすることで、基本的な論点に関する記憶を風化させず、また、司法試験のように他論点型の論文試験にも対応できるようになると思いました。
<短答式全国実力確認テストや全国統一模試を受講して>
全国統一模試はその時点での自分の実力を測るのに役に立ったと思います。予備試験合格後は論文に注力していたため、論文は相応の成績でしたが、短答は全く時間を割いておらず、改正民法はもちろん、刑法、憲法も信じられないほど悪い点数で、このままだと短答で足切りされてしまうとの危機感を抱きました。ただ、ここで危機感を抱けたのがよくそれまでの論文一辺倒の勉強から、短答にも時間を割くようになり、結果としてそれが論文の論点の把握整理にもつながったかと思います。
<その他の講座を受講して>
基礎マスターの労働法と司法試験ゼミの労働法が役に立ちました。やはり選択科目については、絶対的に割くことのできる時間が少ないなかで、効率的に論点や論文の書き方をマスターできる両講座はとても有益でした。
<司法試験対策に必要となる勉強について>
論文と短答のバランスだと思います。特に予備試験合格者は、予備試験以上に新しい知識を入れる必要は基本的にないと思います。予備試験で把握した論点を風化させることなく、司法試験の他論点型の論文試験に対応できるように訓練すればおのずと合格は見えてくると思います。ただし、短答で思わぬ足切りを受けないためにも、勉強時間の2割程度は短答に割いたほうが良いと思います。
おわりに
司法試験に合格できたのも伊藤塾との出会いがあったからです。いつも質の高い講座をお届けいただきありがとうございました。