呉講師の指導は厳しくもあったが、初心者でもわかりやすい講義なのでオススメです。

山田 賢志さん(22歳)
 

広島大学法学部4年在学中
【合格校】
京都大学法科大学院(既修)
大阪大学法科大学院(既修)
岡山大学法科大学院(既修)
◆適 性 試 験/第1回:167点 第2回:208点
◆学 部 成 績/GPA:3.6/4 (A 101、B 16、C 16)
◆受 講 講 座/司法試験入門講座本科生+論文答練、法科大学院別論文対策講座

※プロフィールは2011年合格時点ものです。


はじめに 

 私はもともと経済学部で、大学2年生の時に法学部に転学部しました。伊藤塾を知ったのは転学部試験があった2月頃です。司法試験合格者の合格体験記や無料体験講義を聴いているうちに、「どうせ法学部に転学部するなら法曹を目指して真剣に勉強してみよう」と考えるようになりました。
 私は「呉基本書コース」を受講しましたが、その理由は(1)基本書を使用する点で大学と受験指導校の両立が取りやすいと考えたこと(2)呉講師の説明がわかりやすく、法学初心者だった私にも理解しやすかったことの2点です。 

私がとった勉強方法 

基礎的な法知識・法理論の修得について 

 呉講師の講義はランク分けがしっかりしており、A、B+、B、Cのどれにあたる知識か常に指摘してくれるので、復習の際もA、B+の知識は最低限覚えるようにしていました。理想の復習としては、覚えたうえで択一問題に取り組むことなのですが、大学2~3年はアルバイトやサークルの活動が忙しく、講義を受け、見直すまでしかできませんでした。そのため、知識はあっても全体像がわからないという状態に陥ってしまいました。
 これでは駄目だとわかり、適性試験の対策がだいたい終わった5月から基礎マスターの講義(約500時間)を2ヶ月で再度受講し、講義の重要部分をまとめたノートを作成しました。このノートを作成する際は、体系を常に意識し、知識と知識のつながりを自分で後から読んでもわかるように注意しました。この2ヶ月で知識の整理ができたからこそ、第一志望の法科大学院に合格できたのだと思います。

実践段階の学習について 

 私は論文マスターが始まった時、何をどう書けばいいのか全くわかりませんでした。そこで、呉講師の言う「問題提起→たしかに(反対説)→しかし(必要性)→また(許容性)→よって(結論)→あてはめ」のフレームで論文が書けるように、論文マスターの答案を構成がわかりやすいように自分で再度書き写すという作業をまずやりました。
 伊藤塾の論文の答案はフレームがしっかりしているのは当然ですが、大事な知識やフレーズは基礎マスターで覚えたとおりに何度も使われています。構成を意識しながら書き写す作業は、論文のフレームを学ぶのみならず、基礎マスターの重要な知識を覚えるためにもとても有益だったと思います。
 また、呉講師はおかしな日本語を使った答案がある場合、厳しくそこを指摘します。知識を覚えていること、体系的に理解することは当然として論文ではいかに正確でわかりやすく伝えられるかが大事だと学びました。 

伊藤塾の学習と大学生活との両立、学習フォローについて

  伊藤塾の講義はすべてインターネットで受講していました。自分の予定に合わせて受講できたので、アルバイトやサークルと両立することもできました。講義でわからない点は「塾生の部屋」でいつでも質問でき、電話で回答してもらえるため、インターネット受講だからといって不利なことはないと思います。 

最後に 

 法科大学院への進学の道を選ぶか、就職の道を選ぶか悩んだ時期がありましたが、法科大学院に進学する前に本気で悩むことができてよかったと思っています。悔いの残らないように一発合格を目指して本気で勉強する覚悟ができました。悩むことはとてもしんどいですが、学部時代にしか十分に悩む時間はないと思います。「悩みながらも勉強する」ことができるように頑張ってください。