伊藤塾での勉強をベースにしながら良い成績を獲得したことが、早期卒業に有利に働いた

合格者イラスト
 平川 優希さん  慶應義塾大学法学部3年
 
◆学部成績
GPA 3.67 / S:77:A:33:B:2
◆受講講座
司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、予備試験答練パック、法科大学院別過去問分析講義+法律科目論文模試 など

◆合格校
東京大学法科大学院(既修)早期卒業

はじめに 

 大学入学後、法曹になるための勉強を始めようとしたところ、一番シェアの高いと言われている伊藤塾に入れば問題ないと考え、伊藤塾を選びました。実際に周りの法学部生を見ていると伊藤塾のテキストを開いている人が多く、その中での戦いだと感じていました。

私の勉強方法

【基礎学習について】
 法科大学院を受験するまで、主に使っていたのが伊藤塾の論文マスターでした。論文マスターは旧司法試験を中心とした問題集になりますが、基本的な書き方はここで学びました。とはいえ、初めは問題を見ても全くわからず、どう書けばよいかもよくわかりませんでした。しかし、問題・解説を見て理解しつつ暗記する気持ちで熟読していくにつれ、答案の型というものがよくわかってくるようになりました。この過程を踏む最初の一歩として解答を暗記することも、私はありだと思っています。この考えは数学を暗記として解くという勉強法が合っている方には、おすすめできるかと思います。
 
【法科大学院対策について】
東京大学法科大学院対策としても、論文マスターが役立ちました。他の問題集に浮気しようかと迷ったときもありましたが、論文マスターを何回もやり直す方が知識の定着も確実ですし、時間の制約もある以上妥当だと思います。そのため、基本的には論文マスターで学習すればよいかと思います。ただ、東京大学法科大学院にはイレギュラーな出題があるので注意が必要です。特に、今年の問題の公法系は手続的な問題が出題され全く解けず、試験後涙が出てくるほど大変落ち込みました。ただ、それでも合格できました。この経験からすると、まずは論文マスターと予備試験の過去問をしっかりとこなすことで、合格レベルには達することは可能であるといえます。そして、突飛な出題がなされたとしても周りの受験生の半分が書けるくらいの論点をしっかり書くことができれば、合格ラインは超えるのではないかと思います。ただ、余裕のある方は最新判例、マイナー論点の確認、手形法の勉強などをすれば安心して上位合格を勝ち取ることができるかとは思います。

早期卒業・飛び入学合格について

私は早期卒業資格での受験になりましたが、大学の成績が受験で有利に働いたかと思っています。大学の試験では、伊藤塾での勉強をベースにしながら、教授の方々の自説に合わせるなどしてカスタマイズして臨むとよい評価が得られると思います。ただ、特別の対策なく、かつ普段の勉強のみで最高評価を得られる授業もあるので、良い成績を取ることは可能だと思います。

おわりに

今後は予備試験合格に向けて勉強していくつもりですが、最終的には自分なりの進路選択ができるよう頑張っていきたいです。私には私にしかできないことがあると思いますし、読者の方には読者の方にしかできないことが必ずあると思いますので、人の支えとなる法曹となれるよう頑張っていきましょう。