基礎マスターを土台に、論文マスターをしっかり繰り返していれば、合格水準に達せられる

合格者イラスト
Z さん  早稲田大学法学部4年
 
◆学部成績
GPA 3.62 / S(A+、優以上):A(優):B(良):C(可)=37:55:35:8
◆受講講座
司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、予備試験全国公開短答模試など

◆合格校
慶應義塾法科大学院(既修)
早稲田大学法科大学院(既修)半額免除
中央大学法科大学院(既修)半額免除

はじめに

私は検察官のドラマを観て、それ以来検察官というのは捜査機関であり、社会正義を実力を持って体現できる職業と思い、法律家を目指しました。志望校については、近年確かに司法試験の合格率自体は高くなっていますが、その内訳を見ると、予備試験組といわゆる上位法科大学院が大半を占めています。そのような観点から、仲間と切磋琢磨できる環境を重視して志望校を選んでいました。

私の勉強方法

【基礎学習について】
基礎マスターよりは論文マスターに重きをおいて勉強していました。というのも法科大学院入試もさることながら、司法試験で一番のポイントは論文試験にあると思い、まずは書けるようにならないといけないと思ったからです。実際、論文マスターを中心に繰り返し勉強していくと論点同士のつながりがわかり、文言に引っかけて考えていくというのができるようになっていったと思います。もっとも、基礎マスターを疎かにしたということではなく、論点同士を繋げるためにはそのための周辺知識が必要不可欠になります。その知識を補充するという意味で、基礎マスターは役立てていました。理解ができるようになってくると、論証を自分の言葉に置き換えられるようになってきて、楽しくなってきました。
 
【法科大学院対策について】
共通していえることは、過去問をしっかりと解いて傾向を把握することだと思います。またできることなら、各法科大学院の答案用紙の枚数などを確認しておくと、どのくらいの分量を書くのかというのが把握できると思います。私は各法科大学院について、具体的な対策は過去問を解くということと試験時間を調べるということ以外やっていませんでしたが、論文マスターをしっかり繰り返していれば、私立の法科大学院には合格できる水準に簡単に達せられるので、論文マスターで、論文の形、処理手順、論証とあてはめをどうするかなどを身につけていくことが重要だと思います。

おわりに

私は、法科大学院入学後は弁護士事務所だけでなく民間企業などへエクスターンに出向いて、法律をどのようにビジネスに落とし込んでいくのかということといった、自分が目指す進路以外にも目を向けていきたいと思います。これから法科大学院を目指す人にとって一番の難所は、就活が終わる7~8月だと思います。周りの友人が次々と進路が決まるなか、自分だけが取り残されているような気がするかもしれません。ですが、法科大学院を受験する人は少なからず同じ気持ちを持っていると思いますので、メンタルを強く持っていくことが一番だと思います。