受験生としての心構えまでフォローしてくれたのは、私にとってかけがえのない貴重な経験でした。

法科大学院ルートで司法試験合格

S.Yさん(26歳)
 

東京大学法科大学院(既修)修了

◆出 身 大 学 /東京大学法学部
◆受 講 講 座 /司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練、司法試験演習生、最新判例講義

※プロフィールは、2011年合格時点のものです。


はじめに

専門的知識をもって仕事ができる点に魅力を感じ、大学入学当初より弁護士を志していました。入学後、司法試験に合格した先輩に伊藤塾出身者が多いことや、他の受験指導校に比べて所属講師の評判が非常に高いことを知り、大学2年生の直前、伊藤塾に入塾することを決めました。
初めての講義で驚いたのは、伊藤塾長の圧倒的な熱意でした。単に知識を教えるだけでなく、試験に臨む受験生としての心構えまでしっかりとフォローしてくれる講義を受けることができたのは、私にとってかけがえのない貴重な経験だったと思います。

私がとった勉強方法

以下に私の勉強方法を挙げますが、参考にできるところは参考にしつつ、各人にとって最良の方法を独自に見つけ出してください。

基礎的な法知識・法理論の修得について

基礎知識の修得こそが、試験対策として最も重要であることは言うまでもありません。知識の面で他の受験生に後れを取ってしまうことは何としても避けなければなりません。
とはいえ、独学で基礎知識を修得することは簡単なことではありません。教科書・論文の類は、一人でその全てを理解することは困難ですし、その量も膨大であり、メリハリをつける必要があります。
私は、基礎マスターで使用した教材を何度も見返すことで、基礎知識の修得に努めていました。基礎マスターの講義では、特に注意しておくべきポイントをその都度講師がわかりやすく解説してくれるため、メリハリのついた勉強ができます。また、基礎知識を深く理解できていれば、それらの知識を用いて応用的な問題に対応することが可能ですから、私は基礎マスターの復習に最も多くの時間を費やしました。今考えれば、司法試験に合格できた最大の要因はそれだったのかもしれません。

短答式試験対策について

司法試験では、試験最終日に7科目全ての短答問題が出題されます。これらについては、情報シートをフル活用しつつ、条文・判例マスターで学んだことを復習していけば十分に対応可能です。私は、この情報シートをどこにでも持ち歩き、電車の中やその他待ち時間の間に読んで勉強していました。情報シートは持ち歩きがしやすいコンパクトなサイズでありながら、司法試験まで全て対応可能なほどの情報量を有しています。条文や主要判例は全て網羅していますので、教材はこれ一冊あれば十分なのではないかと思います。

論文式試験対策について

試験対策としてより重視しておくべきなのが、この論文式試験です。論文式試験は今までの勉強の積み重ねがモノをいうため、大学学部・法科大学院を通して対策をしておくことが重要です。
論文の基本的な書き方については、論文マスターで使用した問題研究にある参考答案を真似るのが効果的です。参考答案を見ることで、インプットした知識を文章に落とし込む方法が学べます。また、教科書・参考書でもはっきりしない部分を丁寧に論述している答案もあるため、通常の勉強ではなかなか身につかないことが学べるのも、この教材の長所だと思います。そのほか、論証パターン集も使用は、論点ごとに論証例をまとめたものであり、答案での書き方を確認するには非常に有効です。私はこの論証パターンや、問題研究の参考答案をファイルにまとめて持ち運びしやすくしたうえ、情報シートと同様どこででも確認ができるようにしていました。
さらに、法科大学院2年目の秋からは本番を意識して、ペースメーカー論文答練を中心に論文式試験の対策をしていました。新司法試験の論文式試験は文章が長く、問題文を読んでポイントを把握するだけでもかなりの時間がかかってしまいます。現に、本番の試験を受けた友人は皆一様に「時間が足りなかった」と言っていました。時間内に答案を書くことの難しさを早めに知っておくとともに、そのための訓練の場を設けることを強くすすめます。