1年でも早く実務に出ることができる予備ルート。合格の先の様々な経験に時間を使うことができます。

予備試験ルートで司法試験合格

伊藤 涼太 さん(22歳)
 

合格者イラスト
慶應義塾大学法学部4年在学中
◆ 予備試験合格時 /慶應義塾大学法学部3 年在学中
◆ 受 講 講 座 /司法試験入門講座本科生+ リーガルトレーニング、司法試験演習秋生、司法試験論文マスター、基礎マスター労働法、司法試験対策ゼミなど

※プロフィールは、2013年合格時点のものです。


はじめに

私は、以前見たテレビドラマをきっかけに、法律の学修に特有の、複眼的な視点や論理的な思考方法を駆使して事件の社会的に妥当な解決を目指す姿勢に魅力を感じ、法律の学修を志しました。そこで、大学は法学部を選び、大学入学後、1年生の6月頃に伊藤塾に入塾しました。受験指導校については、実際にいろいろなところからお話を伺いましたが、最終的には大学の知り合いからの評価も良く、窓口の方も親身に相談に乗っていただけた伊藤塾を選びました。その後、伊藤塾東京校の方のすすめで、2年生の時に予備試験に挑戦し、短答式試験には合格しましたが、論文式試験には惨敗でした。しかし、3年次に再挑戦して、予備試験に最終合格し、その後、4年次に司法試験にも、無事合格しました。今まで、伊藤塾には、本当に親身になって法律の学修を支えていただき、とても感謝しています。

予備試験を目指した理由と予備試験ルートのメリット

伊藤塾に入塾した当初、法律の学修をするために法科大学院に行こうと考えていました。予備試験を受験したのも、基礎マスターの学修が終わりそうになった頃に、伊藤塾東京校から電話を頂いて、予備試験受験をすすめられたのがきっかけです。そこで、たまたま学修をはじめてちょうど一年ほどで短答式試験に合格することができ、もしかしたら、予備試験に最終合格することができるかもしれないと思い、翌年も再度挑戦することに決めました。その当時は大学2年生でしたが、予備試験に合格しても、法科大学院に行こうかなと考えていました。しかし、予備試験に合格してみると、法科大学院までで行うことができる法律の学修についてはある程度満足し、法科大学院に行くのではなく、実務に出て法律の実践をできる場に身を置くか、または、さらなる学問的な法律の学修を目指して法学の道を志すか、はたまた、就職や全く違う道に進むなどと、様々な道に興味が出てきました。そこで、予備試験に合格することで、進路をどうするかを考えるための時間的な余裕もできてとても良かったと感じています。また、当然、法曹になりたい、という強い志のある方でしたら、一年でも早く実務に出ることができる予備試験は魅力的なルートだと思います。法科大学院では、受験的にも実務的にもあまり役に立たない科目もあるようで、または興味がない科目もあると思われますが、成績を取るために余計な時間を割くことを余儀なくされるようですので、法科大学院に通っている友人を見ていると、あまり魅力を感じなくなりました。
また、予備試験は、合格率こそ低いですが、問題としては難しい試験ではありませんし、正しい勉強方法で適切に法律を学修していけば、必ず合格することができる試験です。それも、学修をはじめて2年-3年ほどで合格することも可能だと思います。実際に私も学修をはじめてから、ほぼ3年で合格しています。ですから、予備試験の低い合格率だけをみて躊躇をする必要はありません。さらに、予備試験も、法科大学院の入試も、司法試験も、同じ法律の知識を用いる試験ですから、予備試験がだめだったとしても、法科大学院の入試、ひいては司法試験の受験に必ず役に立ちます。したがって、特別に予備試験のために学修する必要がある科目はありますが、法律実務基礎科目なども、法律基本科目の理解に必ず役に立ちますし、予備試験に向けた勉強をすることで損をすることはないと思います。
また、法科大学院入試は4年生までありませんから、大学生の方は、短期的な目標として予備試験を設定してモチベーションの維持に利用すると良いのではないでしょうか。

私がとった勉強方法 

基礎的な法知識・法理論の修得について

司法試験は、発展的な内容を含む問題が出題されますが、合否を分けるのは、基本的な事項を人並みに書けるか否かです。したがって、司法試験の合格のためには、特別な能力や技能が必要というわけではありません。正しい方法で適切な努力をすれば、必ず受かることができる試験です。一方で、誤った方法で勉強を重ねたとしても、いつまでたっても合格することができなかったり、無駄な努力をすることになったりします。
以上のことは、司法試験のみではなく、予備試験でも共通していることです。そして、伊藤塾は、初学者を正しく導くことに長けていると思いますので、はじめのうちは、伊藤塾長をはじめとする講師の方々の指示に従って勉強することが、合格への近道となるのではないでしょうか。
また、私は、(1)知識の正確な理解(2)なるべく暗記量を絞る(3)わかりやすいアウトプットを、法理論・法知識の修得に際して、意識をしていました。まず、前述のように、司法試験は、基本的な事項の正確な理解が最重要です。そこで、基礎知識については、なるべく正確な理解を心がけました。私は、基本書を辞書代わりに用いていましたが、基本的には基礎マスターによって法律知識のインプットを行いました。その際、講師がAやB+と説明している点については、確実に理解するように心がけました。また、法理論は、様々な制度が相互に有機的に連関しているため、制度相互間の関係・趣旨・定義など、知識と知識の関係について意識をしてインプットしました。幹としての基礎知識を確実に正確に理解し、それに枝葉を付けていくイメージです。また、有益な無駄として、様々な論文や雑誌の記事を読んで知識を深めていましたが、これは必要不可欠な事項ではないと思います。ただ、知識を多角的に見て整理するのにとても役に立ちました。真似をすることについてはあまりおすすめしませんが、もし、多くの記事を読むことが得意で、物事を多角的な評価の下に、ひとつのイメージを作り上げることが得意な方がいらっしゃいましたら、論点ごとにまとまっている雑誌の記事を読んでみるのも、勉強の息抜きとしてはよいと思います。ただ、その場合も、必ず、有意義な無駄として、勉強とは峻別して時間を掛けすぎずに行うことをおすすめします。次に、私自身は、暗記が苦手だったので、なるべく暗記量を絞る方向で勉強しました。論証でも、コアになる理由付けや、規範としての言い回し等だけを覚えて、それ以外は一度理解してそれを再現できるようにしておけばいい、といった程度の気持ちで暗記をしました。論点ごとの関係性を意識していれば、共通項や相違点が理解でき、そこだけを覚えればよいので、記憶の効率性も上がると思います。特に、伊藤塾では、講義の際、ランク付けを指摘してくれるので、メリハリ付けがきちんとついて参考になりました。さらに、わかりやすいアウトプットをひたすら研究しました。書いてあることが正しいだけではなく、論理的に正しいナンバリングや読みやすい文字といった形式的な要件に始まって、論述する順番、語順や表現方法まで、とにかく採点する人にとってわかりやすい記述を意識して勉強しました。
また、アウトプットを意識したインプットを志すことは大切だと思います。敵を知らずに戦うことはできません。最終的に、どのような形で試験を問われて、どのように解答すればよいのかを意識しつつ、問題を解いていくことが肝要です。具体的には、できる限り早い段階で、直近の過去問には目を通しておくべきだと思います。また、過去問には司法試験委員が問いたいことが表現されていますし、それを問うてみた結果としての採点実感等が公開されています。最終的には、司法試験では、近い年の過去問は全て解いて分析しておくことが必要ですが、この点、司法試験過去問分析講義(現:司法試験論文マスター)はきわめて優良な講座だと思います。
法律の学修では、特に、どのような勉強をとればよいのか右も左もわからない初学者の段階が一番大変だと思います。そこで、細かいことは後でもよいので、重要な部分だけ、なんとなくのイメージをつかみつつ、ざっくりとでもよいので講義を聴いてみるといいと思います。それを何度か理解するまで繰り返しているうちに、いつの間にか、何もわからなかった「法律」というものが、なんとなく、外観がつかめてきて、勉強の方向性や進め方がわかってくると思います。そこまで行けば、一山越えた感じです。なるべく早く、法律の学修の感覚をつかんでください。 

短答式試験対策について

まず、短答式試験は、基礎マスター段階でもインプットと同時並行して行うのが良いと思います。基礎マスターで学習した知識が、使える形でインプットされているかどうか試すためには、実際に短答式試験の過去問を解いてみるのが一番です。学習した直後やそれからしばらくしてから、伊藤塾で提供されるものや市販の短答式試験の過去問の該当範囲を解いてみて、ほぼ正解するくらいまで学習しておくと、その後、その知識は最終的に論文までつながっていく基礎固めに役立つと思います。短答式も論文式も問われている根底に差異はありませんから、相互の関連を意識すると良いと思います。具体的には、短答式の問題で問われていることが、論文で出た場合、どのように書けば良いかを想起できない場合や、詳しい理由付けが思い出せない場合、また、判例の知識に欠落がある場合、周辺知識に不安がある場合などには、逐一、入門講義テキストやその他の教材に戻って確認していく、その繰り返しが大切です。
あとは、短答式試験については、基本的には反復・積み重ねが肝要ですから、8割・9割の正答率になるまで繰り返し、また忘れてしまいますので定期的に学習することがこつだと思います。 

論文式試験対策について

そもそも、論文式試験の前提として、前述の通り、正確な知識が不可欠だと思います。基礎マスター段階の知識で不安がある場合は、まずはそこを固めることを中心に学習することがスタートだと思います。ただ、アウトプットとインプットは同時に行うこと方が効率的ですので、論文マスターの講義を利用しつつ、講義で扱ったところの論文の知識で不安があるところ(とその周辺知識)を逐一固めていく、という風に学習をしていました。
また、論証についてですが、前述のように、なるべく絞って覚えていました。試験前に知識を見直せるように知識を一元化しておくのが効率的です。私も、暗記しておかなければならない論証を、論証パターンのような形でノートに知識を一元化していましたが、直接論文で聞かれることのない論証については、全てノートから外していました。当てはめで結論に差がつくものは共通項でくくられる規範だけを覚え、残りは現場で再現する、基本的な定義や趣旨だけ覚えておけば再現できるものはそれだけを覚える、芋づる式に論点が出てくるものはまとめて一元化しておく・・・といったように、なるべく覚える量を減らしておくのが、暗記の力があまりない私には効率的でした。
また、わかりやすい論述は絶対に意識するべきだと思います。その訓練のためには、論文式試験の問題を解いた場合には、必ず、他人に目を通してもらうことだと思います。はじめの方は、そもそもどのような論述をすれば良いのかわからないでしょうから、論文マスターなどを通じて論文の書き方を覚え、答案構成ができるようになってください。論文マスターを受ける際には、講義の前に、それぞれの問題の答案構成をしておくと、理解に資すると思います。そして、はじめのうちは、目を通してもらうために伊藤塾の答練を用いると良いと思います。答案を書くことは、なかなか労力がいることですし、学習が進まないと嫌煙しがちですが、論文をかけるようになるためには、インプットと並行して、論文を書いてみることが不可欠だと思います。論文を書いてみて書けないことを理解し、抜けている知識をインプットする。そして、インプットの際に、論文で使えるようにインプットをしていって、それを基にアウトプットをする・・・というように、相互に密接に連関していますから、同時並行をして有機的に学習をしていくことをおすすめします。また、初学者のうちは、伊藤塾のゼミが丁寧な指導をしてくれますので、基礎マスターゼミや論文マスターゼミ、予備試験ゼミとレベル別に受講してみることをおすすめします。また、最終的には、ペースメーカー論文答練と並行して自主ゼミなどを用いて友人や先輩などから、細かいところまで答案の書き方や内容について、アドバイスをもらうと飛躍的に論述の力が増していくと思います。
なお、初学者で論文の勉強をする時には、学習した基礎知識をどういう風に論文に用いるのか、という点で躓くことが多いようですが、私は、伊藤塾のゼミできめ細かい指導を受けたことに加えて、論文の基礎ゼミ・論文の基礎ゼミ実践編を用いて答案の書き方を体得しました。上記のゼミは、今でも、ステップアップ論文講義・ステップアップ論文講義実践編として、小教室の形式になっているようですから、かかる悩みを持っている方へはおすすめいたします。
また、前述しましたが、アウトプットとして、論文の訓練をする時に、最も良い素材は過去問だと思います。あまり、直前にとっておくのではなく、一定のレベルになった段階で、必ず過去問を検討し、求められている力を理解したうえで学習に臨むことをおすすめします。この点で、論文過去問分析講義(現:司法試験論文マスター)はとてもおすすめです。また、新司法試験の問題だけではなく、伊藤塾の論文マスターで素材にされているような、旧司法試験の過去問も良問がありますので、きちんと検討しておくことをおすすめします。もっとも、初めて見る問題に対する対応の仕方や書き方を身につける必要もありますから、定期的に伊藤塾の答練を受けていました。 

直前期と試験当日の対策について

まず、直前期の学習方法ですが、絶対に新しい教材には手をつけないことをおすすめします(例外的に、その年の重要判例解説は読んでおいた方が良いと思いますが)。今までの学習の成果をきちんと固め、知識を定着させることを意識しましょう。試験時間中に、手元にある六法だけで、今まで学習してきた成果を遺憾なく発揮できるような準備をすることに全勢力を傾けてください。
そのためには、知識の一元化をしておくことをおすすめします。基礎マスターテキストでは、少し分量が多いので、A6程度のノート状のものや論証ナビゲートテキスト(論証パターン集)などに一元化しておくと良いと思います。私は、自分が最低限覚えなければならない論証を中心に、word形式でまとめておきました。イメージは、上述の論文の基礎ゼミ実践編で用いたテキストのような形です。実践的にそのまま書けるような形で論証を、なるべくコンパクトに整理しておきました。それに加えて、短答式試験で聞かれるような付随論点や留意点などがあれば、書き込んでおいた、というイメージです。全部でも、基礎マスターの入門講義テキスト1冊分にならない程度の分量にまとめました。必ず、試験期間中や一週間前などに見直せる量にしておくことがポイントだと思います。試験会場にも、それを持ち込みました。自分の必要な知識はそこに詰め込まれていて、それを直前に見直しているという安心感があります。
また、直前期については、上述のような知識の確認作業を中心に行う方が良いと思いますが、それでも、定期的に答案は書いていました。どうしても答案の作成は、ペンの動かし方から、答案構成、答案の作成に至るまで、感覚が大切なので、それを鈍らせないように週に2通程度は答案を作成していました。その際も、新しい問題に手をつけるのではなく、すでに一度確認してある過去問を中心に書いていました。
私は、北海道出身なので北海道で受験をしました。司法試験は、中1日休憩を挟んで全部で5日に渡る長丁場の試験ですから、体力勝負です。実家でゆっくりできる環境がもしあるのであれば、そちらで受けることを検討されても良いと思います。特に地方であれば、知り合いにも会わないので、精神衛生的にもおすすめです。また、当日の持ち物ですが、周りには色々たくさん重い荷物を持っている方がいましたが、六法と自分が一元化に用いた教材、短答の日であれば、短答用教材のみを試験会場に持参しました。あまり休憩時間も長くないですし、きちんと一元化されていれば、ひとつを見直せば十分安心できるはずです。
直前期には、模試については受けた方が良いと思います。本番さながらの時間の使い方(試験時間中もそれ以外も)を再現でき、当日は落ち着いて過ごせるのではないかな、と思います。その点、私は日程が合わず、参加できなかったため、不安が残っていました。伊藤塾の全国公開模試を利用して、全体的な時間の使い方や、答案の書き方、未知の問題への対応の仕方等々、試験本番に向けて微調整をしていくと良いと思います。 

予備試験からの司法試験対策

予備試験合格者の方であれば、正しい学習方法を実行できているはずですので、そのまま半年ほど勉強すれば、必ず司法試験に合格できると思います。
まずは、予備試験が終わった直後(合格発表前であっても)選択科目の学習に取りかかってください。選択科目については、すでにゼミや授業で取り扱っているなど特段の事情がない限りは、教材や講座がそろっている受験者の多いものをおすすめします。具体的には、労働法か倒産法が良いのではないでしょうか。私は、労働法を選択しましたが、民法の雇用部分に絞って、民法の原則に修正を加えていく分野ですので、比較的取り組みやすかったです。そうはいっても、時間がない中である程度の点数をとらなければならないことを考えると伊藤塾の基礎マスター選択科目や「試験対策講座」(弘文堂)などの教材を用いて学習していました。これも、前述したノートの要領で論証の形にまとめ直しておきましたが、効率よくインプットをすることができたと思います。
また、予備試験合格者の方であれば、短答式試験は問題ないと思いますので、直前期に一気に短答式試験は確認しておけばそれで十分だと思います。
論文式試験については、前述したように、必要な知識や勉強方法が変わることはありませんので、そのまま勉強を続けて問題ないと思います。ただ、司法試験の形式へと変化することに対応する必要がありますから、前述した過去問分析講義(現:司法試験論文マスター)で司法試験の分析をしたうえで、ペースメーカー論文答練などで、感覚をつかむと良いと思います。
いずれにせよ、法科大学院出身者は、長い時間をかけて、様々な判例を読んでいたり、学習をしていたりしますので不安に感じるかもしれませんが、マイナーな知識を知らないと解けないような問題は、過去にも出題されていないので、予備試験ルートの方としては、基本事項の正確性や表現力などで勝負をすれば必ず合格できると思います。

伊藤塾のゼミについて 

伊藤塾のゼミは、論文を中心に、きめ細やかな指導をいただけたと思います。特に、初学者のうちは論文の書き方などに悩むことも多いので、ゼミを利用して、何でも相談していました。ゼミに参加しているうちに論文が何となく書けるようになってきて、上述のように、論文の基礎ゼミ実践編を受講して、論文の書き方を体得した、という印象です。
また、長い受験生活を乗り切るために、同じ試験を志す仲間ができて、とても楽しくゼミを受けていました。

学校生活との両立について 

私は、1年生の6月ごろ本格的に法律の学修を始めましたが、大学の授業に加えて、サークル活動や、NPOの活動、大学の自治会の責任者をしたり、バイトをしたりと、意外と多忙な毎日でした。そんな中で、講義は出席できない日も多かったため、インターネットフォローは非常に便利でした。時間がないシーズンは、インターネットフォローを中心に見て、時間ができると講義に出席して・・・といった具合でした。特に、二倍速にできるインターネットフォローは、集中力が切れて聴き逃したところや、理解不足だったところを聴き直す等非常に便利で活用していました。
そんな、なかなか勉強時間をとれない中でも、勉強を始めて3年ほどで、司法試験の最終合格までいけたのですから、時間がなくても必ず合格することは可能です。特に、私は、前述した3つのポイントを意識しつつ要領良く勉強していきました。正しい方法で適切に努力をすることができれば、さほど時間をかけることなく、受かっていくことができると思います。特に、いろいろなことに挑戦をして時間が足りない大学生や、お仕事でお忙しい社会人の方など、時間のない方にこそ、予備試験ルートから司法試験へとがんばっていただきたいと切に思います。

予備試験からの就職活動 

私は(周りの在学中および卒業一年目の方々も)、皆さん、大きな法律事務所に内定を頂いている方がほとんどで、特に、就職活動に不安はないと思ってかまわないと思います。特に、私は、予備試験に合格したことで、少し時間的な余裕があり、法曹以外にも様々な選択肢を検討することができました。ただし、法科大学院生と違って、予備試験生向けに長期間のインターンシップなどがなく、1日の説明会がある程度なので、もしかしたら事務所選びには少し苦労する面があるかもしれません。

最後に 

再三申し上げましたが、予備試験および司法試験は、正しい勉強方法で適切に努力を続ければ、必ず、それもあまり長い時間を掛けることなく合格することができる試験です。特に、なるべく早く法曹になりたいと考える方々にとっては、時間的負担も経済的負担も少なく、その分、他の様々な経験にそれらを割くことができるルートです。ぜひ、皆さんにもがんばっていただきたいと思います。
末筆になりましたが、伊藤塾長をはじめとして、親身にご指導いただいた伊関講師や石川講師など伊藤塾講師の方々には大変感謝しています。また、経済的にも支えてもらった家族、いつも一番近くで支えてもらったとても大切な友人に重ね重ね感謝を申し上げさせていただきたいと思います。ありがとうございました。
ちなみに、ボールペンは、jetstreamの0.5mmが圧倒的におすすめです。