司法試験合格のためには、当日にいかに余裕を持てるかだと思います。心の余裕を持つため、会場で一番おしゃれな受験生でいようと、毎日かわいい服を着て行きました

予備試験ルートで司法試験合格

岡本 麻梨奈 さん(27 歳)
 

合格者イラスト
慶應義塾大学法科大学院(既習)修了
◆ 予備試験合格時 / 慶應義塾大学法科大学院(既習)3年在学中
◆ 出 身 大 学 /慶応義塾大学法学部
◆ 受 講 講 座 /司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、司法試験演習秋生、司法試験論文マスター、司法試験論文過去問答練など

※プロフィールは、2017年合格時点のものです。

はじめに

私は小学生の頃、漫画の影響により、かっこいいという理由のみで刑事という職業に憧れを抱いておりました。他方で、叔父が弁護士であり、たまに法律家の話を聴いていました。そのような中で、警察官を指揮できる検察官という職業があることを知りました。検察官になるには司法試験という難関試験を突破しなければならないと聞き、難しい挑戦を課すことを良しとしていた負けず嫌いな根性により、司法試験を目指そうと決めました。

私がとった勉強方法

基礎的な法知識・法理論の修得について

私は大学2年生で伊藤塾に入塾しました。法学部に在籍していましたが、基本書だけを読んでもどのような知識が重要で、これがどのように問題になるのかなど、独学では全然理解できませんでした。伊藤塾の基礎マスターはランクを示してくれたので、やみくもにすべての知識を覚えなくてはならないということもなく、メリハリのある勉強ができたように思います。しかし、私は基礎マスターを受講するだけでは足りませんでした。予備試験の短答式試験に2度不合格であった経験からも裏付けられます。基礎マスターを受講しただけで知識がついた気になっていましたが、過去問などを繰り返し解いて知識の定着を図ることが必要でした。それでも基礎マスターテキストの知識や論証をベースに基礎力を高め、法科大学院入試では全額免除合格を勝ち取ることができました。

論文式試験対策について

論文ナビゲートテキストを使用して論証を覚えることからはじめました。これにより、ある程度内容のある論文にはなってきました。しかし、 覚えるだけで通用するのはせいぜい法科大学院入試レベルだと考えます。司法試験合格レベルにまで高めるには、なぜその論点が問題になるか、どのような場面で問題になるかという論点と事実のつながりにまで気をつけて考えたうえ、あてはめについても問題文中の事実を使い切る、奇をてらわない程度に自分なりの評価を入れ込むということが必要だと実感しました。その能力は伊藤塾のペースメーカー論文答練で、どこまで攻めた答案を書くことができ、それがどう評価されるかを試してみることで高めていきました。

法科大学院での受験対策・伊藤塾の活用法

周りの友人も司法試験合格という同一目的を持った、法科大学院という勉強するには最高の環境に身を置いていましたが、その環境を十分に利用できなかったように思います。その理由は、自主ゼミというものが嫌いであったことにあります。そのせいもあり、答案を書いても自分で出題趣旨や採点実感と照らし合わせるだけになり、客観的な評価が得られていない状態でした。そのような状況で、伊藤塾の司法試験論文過去問答練は添削者の方に厳しい評価をいただくことができ、自分の実力がどの程度かを客観的に知ることができたので、非常に有用でした。

最後に

司法試験に合格するためには、司法試験当日、いかに自分の中に余裕を持てるかにあると思います。私が心の余裕を持つためにしたことは、 会場で一番おしゃれな受験生でいるために毎日かわいい服を着ていく、 ということでした。これにより、勉強以外に気を遣う余裕がある!と自分の中に余裕が生まれました。もちろん、知識も何もなく他のことに気を遣うのは本末転倒です。だからこそ司法試験当日まではがむしゃらに、1秒たりとも無駄にしないように勉強を続けました。今後受験を控えた皆さんには、ぜひ健康に気をつけて、本番では余裕をもって司法試験に臨めるよう日々を大切に頑張ってほしいです。