子育てしながら合格!決断の責任とリスクを負う覚悟さえ持てるのなら、いつだってやりたいことをやっていい。それこそが「自由」ということ

予備試験ルートで司法試験合格

Y.I さん(34 歳)
 

合格者イラスト
早稲田大学政治経済学部卒業
◆ 予備試験合格時 / 早稲田大学政治経済学部卒業
◆ 出 身 大 学 /早稲田大学政治経済学部
◆ 受 講 講 座 /司法試験入門講座本科生、司法試験演習秋生、司法試験論文マスター、司法試験論文過去問答練など

※プロフィールは、2017年合格時点のものです。

はじめに

私は学生時代、法曹を志したものの、実質2年ほどで勉強をやめてしまいました。しかし、当時伊藤塾で聴いた講義は強く心に残り、法律家への想いをどこか抱えたまま過ごしていました。そして、多くの実務家のお話を見聞きし、改めて弁護士に魅力を感じるようになり、旧司法試験受験時代私を応援し続けてくれていた祖父母が相次いで亡くなったことをきっかけに、本気で司法試験を目指そうと決意しました。その当時私は30歳を過ぎ、妊娠中期の頃でした。

私がとった勉強方法

基礎的な法知識・法理論の修得について

伊藤塾の基礎マスターは、講師の方が実務のお話をとても楽しそうにするので、モチベーションの維持にもつながりました。伊藤塾長の憲法講義は、基礎の修得ということ以上に大きな価値のある必聴講義だと思います。予備試験、司法試験の最難関たる所以は、何よりも量の多さだと思います。脳が情報を忘れていくスピードに負けないように、継続的にインプットを続けなければ、前に進めない状態に陥ります。私は基本的に1日に3時間程度しか学習時間が取れなかったので、とにかく毎日法律に触れない日はないように心がけました。可処分時間の少ない受験生にとっては「継続」が合格のポイントになると思います。

論文式試験対策について

ペースメーカー論文答練、論文過去問答練を受講しました。私は予備試験後、1日の勉強時間が平均4時間半ほどに限られていたため、出題趣旨や採点実感の分析などはほぼしておらず、その代わり伊関講師、岡崎講師の解説を、一言一句漏らさないつもりで聴き、答練ごとに敗因分析表をつくり、まとめていきました。何度も解く時間は取れなかったので、敗因分析表に、解いていて感じたことや、陥りやすい思考の癖などをまとめ、何度も見直しました。

子育てしながらの学習方法について

学生でも働いてもおりませんでしたが、司法試験学習時は子どもが2歳でしたので、なかなかまとまった学習時間が確保できませんでした。司法試験は予備試験と違い、起案に2時間かかりますので、どうしてもまとまった時間の確保が課題になります。そこで、予備試験に合格した2016年の年末頃からは週3回短時間保育からはじめ、直前期は週4回、保育施設の一時予備試験受験を目指した理由と予備試験ルートのメリット預かりを利用して、最低でも4時間程度の学習時間が確保できるようにしました。

予備試験受験を目指した理由と予備試験ルートのメリット

予備試験受験の一番大きなメリットは、ライフスタイルに合わせて自由に学習することができるため、仕事を辞めることなく、また、育児をしながらも司法試験受験資格を得られることだと思います。

最後に

私が妊娠中に司法試験を目指そうと決めた時、「赤ん坊を育てながら受けられる試験ではない。予備試験なんて受かるわけないし、考えが甘すぎる」というメッセージをもらったことがありました。この時、諦めなくて本当に良かったと思っています。Mas vale tarde que nunca.これは「何もないよりは、遅いほうがよい」というスペイン語 の格言です。何歳になったって、やりたいことはやった方がいい。自分の決断の責任とリスクを負うことにはなりますが、その覚悟さえ持てるのなら、いつだって、やりたいことをやって良いのです。私はそれが 「自由」ということだと思っています。自分の人生ですから、挑戦したいと思ったことは他人の目や世間の常識など気にせずやりましょう。また、可処分時間が少ないなど困難な環境でも、覚悟して臨み、本気で考えぬけば突破口は必ず開けるはずです。応援しています。