「基礎造り」で呉講師に勝る方はいない。司法試験合格のための基礎を学んだと実感しています

予備試験ルートで司法試験合格

安藤 眞史 さん(24 歳)
 

合格者イラスト
明治大学法科大学院(既修)修了
◆ 出 身 大 学 /明治大学法学部
◆ 受 講 講 座 /司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング など

※プロフィールは、2017年合格時点のものです。

はじめに

私は、高校2年生のときに、「ミナミの帝王」「ナニワ金融道」を読み、法曹資格の有無に関わらず、法律を知っていることが日常生活でどれだけ大事かということを痛感しました。それをきっかけに法学部に進学し、法学の勉強に取り組んでいく過程で、目標を持とうと思い、自然と法曹を目指すようになりました。

私がとった勉強方法

基礎的な法知識・法理論の修得について

私は呉シケタイクラス(現:呉・基礎本クラス)で、司法試験合格のための基礎を学んだと実感しています。合格までの過程で、他の伊藤塾講師を含め、受験指導校講師を複数見てきましたが、「基礎造り」という点 では、呉講師に勝る方はいないと感じています!具体的には、講義を繰り返し聴く時間的余裕はなかったので、1回の講義の中で理解できない ことがあれば、いちいち講義を止めて自分で調べる、友人と議論するという形をとっていました。その結果、1つのコマを聴くのに数時間かかったこともよくありましたが、かけた時間の分だけ、1回で理解することができたと感じています。逆に、そういう議論をせず、単に「そういうもんか」程度で聞き流していた論点については、本番直前で苦しめられた記憶があります。

直前期と試験当日の対策について

直前期は答練・模試の復習、これらの過去問演習を行って、いわゆる拡大型の勉強をしていました。これは短答式試験対策を通じて、一度問われた知識は確実に修得していることを前提にするもので、当該知識が危ういうちは、まずここを押さえることに専念すべきだと思います(復習専念)。論文知識はまとめノートを作成し、当日はそれだけを持っていきました。休憩時間はたくさんあるようで、ほとんどないので、たくさんの教材を持っていっても見る余裕はないです。さっと全範囲見られるものを準備しておく必要があると思います。

学生生活との両立について

私は、司法試験と予備試験と学部で要求されるスキルと、法科大学院で要求されるスキル、受験指導校の答練で要求されるスキルはすべて異なると思っています。そのためそれぞれの試験で要求されているもの、出題意図などをきちんと読み解き、対応を考える必要があります。もちろん法律を扱う以上、共通する部分もあり、その流用だけで乗り切れる 試験があることも事実です。しかし、その場しのぎでのごまかしでは司法試験合格には絶対に結びつきませんし、100歩譲って結びついたとしても、下位合格に留まると思います。

最後に

法曹志望人口が減少し、法科大学院自体の存在が議論されている昨今の状況下では、単に合格率やネームバリューだけでは、法科大学院を選べないと思っています。各法科大学院に良くも悪くも特徴があり、自分の勉強スタイルに合致する学校を選ぶことが司法試験合格という最終目標への近道です。巷で有名な受験指導校講師の言うことを標榜するだけでは、司法試験には受かりませんし、受かったとしても実務家として通用しないでしょう。受験指導校を使うことは合格へのツールとして有用でありますが、その一方で「試験を受けるのは自分自身であり、当該講師ではない」 という意識を忘れないでいてください。いい意味で批判的に取り組む意識を持ちましょう。