職域が広がると考え、司法書士として働きながら受験。困難な状況にある方を助けられる法曹に

\ 予備試験ルートで司法試験合格 / 
 予備・司法 働きながら合格

T.Tさん

合格者
司法書士
◆ 予備試験合格時 /公務員
◆ 出 身 大 学 /東北大学法学部
◆ 受 講 講 座 /司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング・司法試験演習秋生・司法試験論文過去問マスターなど
※プロフィールは、2019年合格時点のものです。

はじめに

将来、家族の介護やサポートなどで実家の近くに住む必要が生じた場合のために、異動のない仕事に就きたいと考え、公務員として働きながら伊藤塾の司法書士入門講座を受講し、平成26年に司法書士試験に合格することできました。その後、訴額の制限なく訴訟活動ができる弁護士資格も取得した方が職域が広がると考え、伊藤塾の司法試験入門講座を受講し、司法試験(予備試験)を目指しました。

私の勉強方法

予備試験合格・司法試験合格に必要な基礎的な法知識の約8割は、伊藤塾の基礎マスターで修得することができたと思っています。テキストの読み込み、定義趣旨などの記憶、短答過去問を解くなど講義終了後の復習を速やかに着実に行うことが、知識の定着のために大切だと感じました。呉講師は講義のメリハリが上手く(特にマーキング指示は秀逸だと思います)、時間がないなかでも、効率的に復習をすることができました。ただ私は、予備試験受験段階で論文を書く時間を十分に確保できず、また、予備試験短答合格を優先したため、後に論文式試験(特に司法試験)で苦労する原因の一つになってしまったのだと思います。

働きながらの学習方法について

私は電車で通勤しており、また電車での移動が多くありましたので、乗車している時間を有効に活用するようにしました。実践していたのは、テキストを読むことと頭のなかで論文問題の答案構成をすることです。後者はスマホなどに問題を保存しておけば気軽にできるため、教材を持ち歩けないときにはぴったりの勉強でした。仕事を続けながらの勉強だったため、疲れや仕事上のストレスから、勉強が手につかないこともありました。そのようなときでも、勉強できなかったことに対して必要以上に後ろめたさを感じないように努めました。その後ろめたさが更なるストレスとなり、勉強の能率が落ちるからです。集中できるときに徹底して勉強すればよいと割り切って取り組んでいました。

 予備試験を目指した理由

細切れ時間を活用するように努めました。具体的には、スマホで論文問題・解答例の写真を撮り、地下鉄や電車内でその写真(論文問題)を見て答案構成をし、昼休みに写真(解答例)を見て復習するなどしていました。私は予備試験合格後、公務員を辞め、司法書士の研修を受けた後に1回目の司法試験を受験しました。その後、司法書士事務所の事務員を経て(1回目の司法試験は不合格となり)、同事務所にて、勤務司法書士になりました。司法試験受験のために仕事を辞める場合でも、少なくとも2~3年間は無職でも生活できるだけの貯金と、再就職するための資格など(私の場合は司法書士資格でした)があった方がよいと私は考えます。

おわりに

伊藤塾の優秀な講師の方々の指導のおかげで、迷うことなく勉強ができ、司法試験合格まで辿り着くことができました。また、1回目の不合格になった後も、見捨てることなくご連絡をくださった伊藤塾スタッフの方々には、精神的に支えられました。また、私は東日本大震災による津波で被災した際、伊藤塾に無償で教材(司法書士試験の講座)を貸与していただきました。伊藤塾長をはじめとする伊藤塾の皆さまには、本当に感謝しております。さらに、周囲の方々の支え、職場の方々の理解や協力がなければ、司法試験合格は実現できなかったと思っております。今後、困難な状況にある方々の声にしっかりと耳を傾けられるような法律家になりたいと思っております。