判例、通説を書き換えるような仕事をする創造的な法律家になりたいです

\ 予備試験ルートで司法試験合格 / 

江藤 深さん

合格者
京都大学大学院政治学研究科修了
◆ 予備試験合格時 /京都大学大学院政治学研究科修了
◆ 出 身 大 学 /京都大学法学部
◆ 受 講 講 座 /司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング・司法試験演習秋生・司法試験論文過去問マスターなど
※プロフィールは、2019年合格時点のものです。

はじめに

司法試験を目指した理由は、企業にいれば40代半ば以降は管理職生活をしなければならず、現場から遠ざかることになる一方で、法曹は知力体力の続く限り、最先端の場所で社会との接点を持ち続けられることが羨ましく思ったからです。依頼者と直接向き合い、近くでその権利の擁護、実現のため働くことができることも、会社員では得られない魅力であると感じました。過去の合格実績、何よりも試験の合格のためという直近の目標のためにカリキュラムを設定している点、伊藤塾長の社会的な活動ぶりや発言に共感するものがあり、2016 年秋に伊藤塾に入塾しました。

私の勉強方法

〈基礎学習について〉

基礎マスター、論文マスターともWeb受講しました。基礎マスターはテキストの読み込みと、問題集を繰り返しました。論文マスターは、カリキュラムから遅れないことを重視しました。講師は予習を充実させるようにとの教えでしたが、やはり最初は全く書けません。答案が中途半端にしか書けない場合でも、とにかく遅れないことを優先させました。また論文マスターで扱われる問題のうち、とりわけ講師がA、B+と指定される問題は良問ばかりで、毎度毎度何らかの気づきがあるので、司法試験直前まで何度も解く価値があります。最終的に司法試験のような長文問題に取り組んだうえで振り返ると、結局、論文マスターレベルの問題がどれだけきちんと書けるかが合否を決めるのではないかという気がしています。論文マスターをこなすなかで基礎マスターテキストに立ち返ることで、自然に知識が追いついてきます。

〈司法試験に向けた学習について〉

司法試験対策に必要となる勉強としては、一にも二にも基礎マスターと論文マスターです。問題数をこなすという意味ではリーガルトレーニングの答練もよい機会でした。そのうえで予備試験、司法試験の過去問を2回ほど解き、ペースメーカー論文答練も少し取り組みました。もっともこれは伊関講師からも指摘があったことですが、ペースメーカー論文答練よりも過去問の繰り返しを優先させるべきだったと反省しています。

おわりに

伊藤塾を利用してよかったことは、優秀な若い学生さんに出会え刺激を受けたことです。受験生時代は判例や通説といったものをある程度所与のものとして勉強してきたわけですが、将来は判例、通説を書き換えるような仕事をする創造的な法律家になりたいと思います。司法への要請が少数者保護にあるのならば、法律家の供給源は法学部生を核としながらも多様であるべきで、さまざまな属性、キャリアを持つ方に司法試験にチャレンジしてほしいです。