短答式試験が得意だという自信・実力があれば、司法試験期間を前向きに過ごせます

\ 予備試験ルート・法科大学院ルートで司法試験合格 /

C.A さん

合格者
中央大学法科大学院(未修)修了
◆ 予備試験合格時/中央大学法科大学院(未修)3年
◆ 出 身 大 学 /私立大学政治経済学部
◆ 受 講 講 座 /司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング・司法試験演習秋生・司法試験論文過去問マスターなど
※プロフィールは、2019年合格時点のものです。

はじめに

司法試験を目指したのは、高校3年生のときでした。当時、本当に多くの方々の応援や支えがあったため、将来は恩返しをしたいと考え、弁護士を目指しました。とはいえ、18 歳から司法試験の勉強を継続するのは非常に過酷で、大学2年生まではあまり法律の勉強に真剣に取り組んでいませんでした。一度司法試験をあきらめようとしましたが、初心を思い出し、本格的に法律の勉強をはじめました。

私の勉強法

〈基礎学習について〉

私はインプットをメインに司法試験の勉強を行っていました。知識がないのにどうやって答案を書くのだろうという疑問があり、とにかく知識を詰め込み、理解を進めることを重点的に行いました。インプットのための教材として、伊藤塾の基礎マスターテキストを用いました。何度も条文を引き、基本的知識・論点を徹底的に理解し、暗記しました。基礎マスターテキストの情報量が多いことがよかったです。ほとんどすべての基礎知識・論点が掲載されているため、これさえ正確に理解すれば怖いものはないと思えました。もっとも、インプット重視の勉強法は、精神的に不安になる面があります。私はアウトプットによって自分の知識レベルを確かめる機会が少なく、過去問の起案をはじめたのも遅かったので、他の受験生よりも勉強の進度が遅れているのではないかという不安は常に感じました。バランスよく勉強することが大事だと、今さらながら思います。

〈司法試験に向けた学習について〉

私は法科大学院の期末試験をはじめ、司法試験の過去問の起案まで途中答案を絶対に書きませんでした。どんな問題でも必ず最後の問題まで解ききり、「以上」と書くことを常に意識しました。その結果、自然に起案の際のタイムマネジメント能力が身につきました。途中答案を絶対にしないこと。この感覚はぜひ重要にしていただければと思います。

おわりに

短答式試験の勉強をしっかりと行いましょう。短答式試験は司法試験の最終日に行われます。短答式試験が得意だという自信・実力があれば、論文式試験で少々ミスをしても「短答式試験でこのミスはチャラにできる。気にする必要はない」と前向きに司法試験期間を過ごせます。おすすめの短答式の勉強法は、「各科目、短期間でかつ連続で問題集を2周する」ことです。例えば、民法の肢別問題集を1日300 肢、20 日で2周する。その後、憲法を1日400 肢、1週間で2周するといった方法です。短期間で2~3周することによって忘れにくい知識になります。ぜひ取り入れてみてください。