はじめに

私は社会人を約10年間過ごした中で、世渡りがあまり上手な方ではなく、様々な矛盾を抱え込んでしまうタイプの人間であり、人並み以上に苦労をして生きてきたように思います。それ故に、世の中の様々な圧力に対する一個人の弱さを克服するために、自分がどうあるべきか、深く悩んだ末、法曹を目指すことを決めました。伊藤塾への入塾は、予備試験合格後に、司法試験プロジェクトに申し込んだことがきっかけです。

 法科大学院での学習について

私は法科大学院一本で、司法試験の直前までやってきましたので、法科大学院の学習が司法試験のほとんど全部を占めています。法科大学院の学習は、最終的な司法試験で書く答案の質に直結すると思います。さらに、伊藤塾の講座を通じて、法科大学院で学んだことを、答案によりわかりやすく、切れ味よく表現する技術を身に付けることができました。

 司法試験に向けた学習について

司法試験に向けては、インプットとアウトプットのバランスを考えながら学習に励みました。インプットに関しては、各科目それぞれ、基本書、演習書、判例集を決めて、計画的に読み込みました。なお、民法や刑法に関しては、分野ごとの基本書も読み込みました。これらの作業は2020年3月頃までに一通り終了しました。他方でアウトプットは、司法試験の過去問を1周させることを必達目標として、2019年10月頃から一日一題を解いて、友人同士で討議するということを繰り返しました。5月には、伊藤塾のペースメーカー答練を受講しました。受講をした理由は、TKCの全国統一模試の優秀答案を見た際、文面が非常に秀逸だったからです。

〈司法試験論文過去問マスターを受講して〉

司法試験過去問マスターは、一年分だけ、添削をお願いしました。自分の実力がどの程度であるかを、客観的に評価してもらう機会として、指標とさせていただきました。

おわりに

伊藤塾は日本最大の司法試験受験指導校として、比類ない実績とノウハウを保有しているので、これを活用しない手はないと考えます。私は、伊藤塾の講座を利用して、法科大学院では身に付けることのできない技術を学びました。将来は、今まで私を育んでくれたところにお返しができるよう、一分一秒も無駄にせず、努力をしたいと思います。私のような非法学部出身で、未修、そして社会人でも、努力をすれば一発合格できるのだということを、証明したいと思います。これから、法曹を目指される方も、頑張ってください。