伊藤塾には大手受験指導校ならではの良さを感じました。受験生の母数が多く、自分の客観的な位置を把握することができました。

\ 予備試験ルートで司法試験合格 /
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K.Tさん: 慶應義塾大学法学部卒業
◆ 予備試験合格時 /慶應義塾大学法学部4年

受講講座
司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、司法試験論文過去問マスター、司法試験演習秋生など

※プロフィールは、2020年度合格時点のものです。

はじめに

私が法曹を志したきっかけは、法律の勉強に楽しさを感じたことにあります。内部進学の私は、これと言える理由もなく法学部に進学しました。しかし、いざ大学の授業を受けてみると、どんどん法律学に魅了され、「法律をもっと勉強したい」「法律を使った仕事をしたい」と考えるようになりました。そこで私は、学部2年の秋頃、司法試験の受験を決意しました。私の周りの法曹志望者のほとんどが伊藤塾を利用しており、周りからの話で伊藤塾を知りました。周りからは、テキストのわかりやすさを耳にすることが多く、自分の中ではそれが伊藤塾を選ぶ大きな要因となりました。また、伊藤塾はシェアナンバー1であって、多数の人が利用していることから、伊藤塾を選びました。

私の勉強法

〈基礎学習について〉

とにかく、反復です。僕は、11月という中途半端なタイミングで入塾したのですが、4月から開講している基礎マスターに3月の行政法に追いつきました。何回も復習するのだから、まずは講義を消化することを優先しました。1日10時間勉強するとして、講義を6時間(2日分)、復習を4時間という感じで行っていましたが、復習が間に合っていないときは講義3時間、復習7時間にして調整はしていました。とにかくまずは先に進む。わかってなくても、復習ができてなくても、どうせまた戻ってくるのだから、このような精神でした。また、11月に入塾した際には、伊藤塾のスタッフさんからは、半年後の短答までに、憲法、民法、刑法、と時間があればプラス1科目の基礎マスター終わらせて、その習熟度確認を5月の短答で確認する感じで行いましょうと話されていました。ですが、どうせ受けるなら受かってしまおう、という謎の反骨精神で勉強を行いました。このような気持ちも大事かもしれません。論文は暗記じゃないなんてよく言いますが、そんなことないと思います。論証を覚えておくことは当然の前提。その上で、論文の書き方、解き方をパターン化して暗記します。あてはめの仕方も結局は暗記です。事実をどう使えばよいのか、暗記です。そのために、問題研究がとても役に立ちました。短文の事例問題をとにかく解くことで、解法をパターン化し、暗記する。そのためにはとても有益な教材だと思います。何回も回しました。問題文のはじめの一行読めばどんな問題だったか思い出せて、問題文全部読まなくても答案構成できるくらいにやり込みました。基礎の反復・強い気持ち・暗記。これが全てです。
 
問題研究と論文ナビゲートテキストを使っていました。問題研究を行い、気づいたことを論文ナビゲートテキストに書き込む。そして論文ナビゲートテキストを読んでそれを覚える。その繰り返しです。問題研究は、インプットのためのアウトプットのような感じでした。今まで学んできたことを、論文で使うためにはどのようにして整理すればよいのか、アウトプットを通じて学んでいきます。1週間ある科目の問題研究を解いて、論証覚えて、最後答練でその成果を発揮します。答練でできなかったことを分析し、改善策を考える。はじめて知った論点をストックする。そしてまた1週間後の答練に向けての準備をする。この繰り返しです。いきなり答案は書けるようにはなりません。地道に頑張りましょう。 

司法試験に向けた学習について

〈ペースメーカー論文答練を受講して〉

受講はしていましたが、優先度は高くなく、過去問が終わった後にまとめて解きました。意図としては、初見の問題を解く訓練をすることと、書く感覚を維持するためです。内容的にどうこうというよりも、初見の問題に触れる機会を確保する意味で役に立ちました。そのため、復習には時間をほとんどかけませんでした。 

〈司法試験論文過去問マスターを受講して〉

過去問マスターは、自分で出題趣旨・添削実感を読み解いていく手間が省けるので、重宝していました。答案例が、出題趣旨・添削実感を踏まえて作成されているので、それを見るだけで試験委員の求めていた正解を把握することができます。 

〈短答式全国実力確認テストや全国統一模試を受講して〉

TKC模試は、自信につながりました。受けた時期がまだあまり勉強が完成していない時期だったにもかかわらず、高順位だったことで、精神的な余裕が生まれました。模試の内容を押さえることも大事ですが、模試の価値は自分の位置を知ることにあると思います。模試の結果が良かったからこそ、勉強の方向性を変えずに続けられました。  

〈司法試験対策に必要となる勉強について〉

問題文の長さ、時間の少なさへの対応が大事です。内容が難しいのは当然で、限られた時間の中でいかに考えている風を装うかです。あの時間制限の中で、深い思考をすることは困難なので、いかに添削官に好まれるような答案を書けるようにするかの練習が不可欠だと思います。 

おわりに

伊藤塾に入り、大手受験指導校ならではの良さを感じました。答練や模試の母数が多いことから、自分の客観的な位置を把握することができます。また、多くの受験生が同じ答練や模試を受けることは、そこで出てきた論点についてもし本番で出た時に、周りの多くの受験生はその論点について書けるということになるので、その点でも周りに差をつけられないという意味で良さがあると思います。