大事なのは立ち止まらずにまずは講義を聴き終えること

\ 法科大学院ルートで司法試験合格 /
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T.Cさん:早稲田大学法科大学院(既修)修了
◆ 出 身 大 学 /早稲田大学法学部卒業

受講講座
司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、司法試験演習秋生など

※プロフィールは、2020年度合格時点のものです。

はじめに

私は生まれ育った環境がとても恵まれていたため、何ら苦労をせずに大学まで進学してしまいました。そして3年生となり、いよいよ就活して社会人になるのかと考えたときに、果たしてこのままなんの苦労もしたことがない自分が社会でやっていけるのだろうかと自分の中でモヤモヤした気持ちが湧いてきました。そんな時、両親からせっかく法学部生なのだから司法試験でも目指してみればいいのではないかと言われ、興味を持ったのが司法試験受験のキッカケです。

私の勉強法

〈基礎学習について〉

とにかく早め早めに講義を消化するようにしていました。ネットでの講義は全て2倍速で受け、一日で多い時は20コマを受けていました。どうせ一発で全てを理解することはできないと割り切っていたので講義毎に予習も復習をすることはせず、全ての講義を一通り聴き終えることに重きを置いていました。そして各科目全ての講義を聴き終えてから総復習をするというように学習していました。講義を聴くにあたって何種類ものペンを使い分ける人が多いですが、私はシャーペン1本しか使っていませんでした。そうすることで後から、もう覚えたから必要ない箇所を消せるという利点がありました。
 
論文マスターの問題は講義を聴く前に全ての問題の答案構成だけをしていました。時間がかかるため、どの問題も10~15分程の答案構成に留め、答案の作成まではしていませんでした。論文マスターの講義も2倍速で受けていましたが、論文マスターの講義は基礎マスターの講義と異なり全ての科目を最低4周は受けました。多くの人が論文マスター講義は1度聴けば十分だと言いますが、私は目で見るより耳で聞いた方が覚えやすいので最終的には講義を復唱できるぐらいになっていました。 

司法試験に向けた学習について

本番と同様の環境で実施するため、答練は時間配分を決めるために活用していました。特に、行政法は読む分量が多く、刑法は書く分量が多いことから科目ごとに時間配分が異なるため、答練は科目ごとの時間配分を決めるのに役立ちました。 

〈司法試験対策に必要となる勉強について〉

多くの人が口を酸っぱくして言っていることですが、とにかく過去問をやりこむことが大事であり、かつそれで十分だと思います。私は過去問以外の問題集は一切使っておらず、本番もそれで十分だったと思いながら問題に臨めました。ただ、過去問は1問解くのに2時間かかる上に、その後に解説や出題趣旨、採点実感を読み込むことになるため、1問終えるのにかかる時間は4時間程かかります。そのため、どうしても取りかかるのが億劫になってしまうので、どれだけ自分を奮い立たせることができるかが大事だと思いました。

おわりに

 親身になって教えてくれた講師、切磋琢磨した仲間、アドバイスをくれた先輩、応援してくれた友人や家族、最後まで諦めずにやり切った過去の自分、本当にありがとうございました。律を学ぶのであれば伊藤塾ほど安心して学べる場はないと思います。司法試験はあくまで手段であって、決して目的ではありません。時間をかければかけるほど手段が目的になってしまうことも多々あります。やると決めたのなら短期間で集中して1年でも早く合格を勝ち取ってください。勉強を頑張りすぎて死ぬことはないのでこれでもかと勉強をしてみてください。