勉強を開始して18年。家族や友人の支えで合格することができました。

\ 予備試験ルートで司法試験合格 /
顔アイコン
合格アイコン

M.Iさん:公務員
◆ 予備試験合格時 /公務員
◆ 出 身 大 学 /法政大学法科大学院(既修)修了 
いわき明星大学人文学部卒業

受講講座
司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、司法試験論文過去問マスター、司法試験全国統一模試など

※プロフィールは、2020年度合格時点のものです。

はじめに

司法試験を目指したのは、社会人として仕事をしはじめた頃、目標としていた職種に就けず、何か専門的な知識を活かした仕事がしたいと思ったのがきっかけです。法律家とりわけ弁護士は、独立して自己の主義・主張に沿った仕事ができ、社会的弱者を救済するというイメージがあったので、真っ先にやりたい仕事の候補となりました。ちょうどその頃、書店で伊藤塾長が書いた本に出会い、弁護士になりたいという思いをますます強くしました。それが法律家を目指した理由であり、決して嘘ではありませんが、本当は、当時日本で一番難しい国家試験と言われていた司法試験に挑戦したかっただけなのかもしれません。伊藤塾に入塾したのは、書店で伊藤塾長が書いた本を手に取ってみたのがきっかけです。社会人になりたての頃なので、もう18年くらい前になります。若かったこともあり、いいことを書く人だなぁと共感したのを覚えています(今でも共感している部分がありますが…)。そのような経緯もあり、伊藤塾の入門用書籍を買って読んでみると、法律の素人である私にもわかりやすい解説がされていたので、伊藤塾の本科生として、本格的に司法試験を目指して勉強することにしました。
 

私の勉強法

〈基礎学習について〉

私が基礎マスターを受講していた頃は、在宅でのDVD受講でした。基礎マスター段階では、DVDを視聴してからテキストを読み、さらに試験対策講座を購入して、受講した該当部分を再確認するという作業を行いました。試験対策講座は伊藤塾が出版する書籍ですので、基礎マスターの内容と連動しており、このような作業が知識の定着に役立ったと思っています。とにかく、合格に必要な知識のほとんどは基礎です。基礎の重要性はいくら強調してもしすぎることはありません。答案でも、原則(基礎)を明示したうえで、そこから問題の事案に応じて少しの応用(工夫)を加えるだけです。原則(基礎)を確実に書くことが合格につながるので、基礎マスターは繰り返し学習すべきだと思います。
論文マスターは、問題を読んで、まずは自分で答案構成を行い、その後参考答案やDVDを視聴するという作業を行いました。最初のうちは全く答案構成ができないというのも多々ありましたが、参考答案や解説を見る前に一度は自分の頭で考えるということが大切であると思います。最初は苦しくても、その作業を繰り返しているうちに自ずと答案は書けるようになります。そのやり方で論文マスターを3~4回繰り返せば、答案を書く力はかなり向上するのではないかと思います。
 

司法試験に向けた学習について

私がペースメーカー論文答練を受講したのは、だいぶ勉強が進んでからだったので、実際に手を動かして試験時間内に答案を書く訓練のためにそれを活用しました。知識としては分かっているつもりでも、いざ答案に書くとなると、うまくまとめられなかったり、流れのよい記述にできないことはよくあります。また、何より試験時間内にいかに要点を捉えた答案を書くかということは答練でしか演練できません。そして、他の受験指導校と比べても、伊藤塾の問題はよく練られており、考える力を養成するのに役立ったと思います。

〈司法試験論文過去問マスターを受講して〉

司法試験においては、過去問で問われたことが繰り返し問われているので、過去問を反復することは非常に重要だと思います。私も、実際に自分が受験した過去問も含めて、全ての過去問の答案作成を行い、それを出題趣旨や採点実感と照らし合わせるという作業を行いました。そして、その作業を行ったことが合格に直結したと思っています。その意味で、論文過去問マスターは、実際に答案作成をするという形で活用すると有意義であると思います。

〈短答式全国実力確認テストや全国統一模試を受講して〉

私は全国模試を受講しましたが、実際の試験時間と同じ時間で答案を作成し、短答問題を解くという体験は全国模試でしかできないので、4日間試験を受け続けることの心身への負担を実感する意味でいい訓練になったと思っています。また、ふだんの答練の延長としての意味でも有用であったと思います。

〈その他の講座を受講して〉

入門講座の全てが役立ったと思っています。

 〈司法試験対策に必要となる勉強について〉

司法試験も「試験」である以上、答案にどんなに素晴らしいことを書いても、それが出題趣旨や採点基準に合致していなければ点数が摂れずに不合格となります。私も最初は知識の修得に重点を置くあまり、実際に答案を書く訓練や論文過去問を検討する時間が不足し、結果的に合格まで時間がかかってしまいました。司法試験の合否はほぼ論文式試験の結果で決まり、その論文式試験では、ごく基本的な知識をおさえたうえで、それをいかに事案に応じて的確に応用するかということが問われています。そのため、伊藤塾の講座でいえば、基礎マスターレベルの知識を確実におさえ、それをいかに使いこなす(応用する)かを常日頃か答練等で演練することが合格に直結する道であると思います。
 

おわりに

伊藤塾は教材がよくできていましたし、何より伊藤塾長をはじめ個性的な講師がたくさんいたのが一番よかったと思います。特に、講義中に、意図的に試験とは別の意味で勉強になる雑談を取り入れていたのが本当によかったと思います。せっかく合格できたので、今後も勉強を継続することを忘れずに、専門家としての盤石な知識・技術を備え、依頼者の悩みにともに寄り添って、最善の解決を提案できるような法律家になりたいと思っています。私が合格できたことの半分は家族や友人の力によるものなので、その方たちへの感謝を今後、何らかの形で表現していければと思います。司法試験に合格することは簡単なことではありませんが、合格すれば、大いなる喜びと広い未来が開けます。そのような試験に挑戦することは非常に価値あることですので、司法試験を目指す人は最後まで諦めずに一念を通してほしいと思います。