仕事と学習の両立は大変でしたが、予備試験ルートで合格しました。

\ 予備試験ルートで司法試験合格 /
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T.Hさん:会社員
◆ 予備試験合格時 /会社員
◆ 出 身 大 学 /慶應義塾大学法学部卒業

受講講座
予備試験口述模試、司法試験全国統一模試など

※プロフィールは、2020年度合格時点のものです。

はじめに

司法試験を目指した理由:私は社会人8年目、年齢として30歳になる、人生のいわば節目と言えるタイミングで、司法試験への挑戦を決意しました。その理由は、法律の専門家として人の挑戦や困難からの救済を手助けする弁護士の仕事に、大変強い魅力を感じたからです。また、私は大学時代に旧司法試験を受験して失敗しており、そのリベンジの意味も含まれておりました。伊藤塾に入塾した時期や理由:私は予備試験ルートで司法試験に合格したのですが、予備試験の口述試験対策として、伊藤塾の口述模試を受講しました。またその後、司法試験の模擬試験でもお世話になりました。伊藤塾を選んだ理由としては、受講生の数が多く、自分の現在地を知る良い機会だと思ったからです。また、口述模試や司法試験の模試は、本番を想定して作られているため、事前予想を参考にしようとも思いました。

私の勉強法

〈基礎学習について〉

 基本路線としては、アウトプット中心の勉強を行いました。比率としては、アウトプット8、インプット2といった感じです。予備・司法試験の過去問と、受験指導校の問題集を何度も回して押さえて、基本的な解釈論や答案の型を覚えてゆきました。伊藤塾の講座は、口述模試と司法試験の模試を受講しました。いずれも本番を想定した問題ばかりで、本番のシミュレーションをするには最適の内容でした。また、伊藤塾の口述模試は、過去の口述再現も貰えるため、大変お得な講座だと思いました。勉強当初からアウトプット中心のスタイルを貫いたおかげで、合格に直結した勉強ができたと思っています。特に工夫した点としては、問題を解くたびに時間を測り、本番を想定した練習を繰り返したことです。時間を測って勉強する習慣を身につけることで、メリハリのある勉強ができたと思います。一方で苦労した点としては、限られた時間の中で、いかに多くの問題を回すかという点でした。私は社会人受験生であったため、平日は3時間程度しか勉強時間がありませんでした。そのため、全ての問題を答案作成まで行っていては、とても本番まで間に合いませんでした。そこで、平日は答案構成だけに留めるなど、メリハリのある勉強を心がけました。

私は勉強を開始した当初から過去問・問題集に取り掛かっていたため、基礎学習とその後という区別はありませんでした。受験指導校の問題集を解く⇒予備試験の過去問を解く⇒司法試験の過去問を解くという順番で、1つでも多くの問題を解くことを心がけていました。次に、ある程度の合格答案が書ける様になったら、その問題で問われている分野の本的な知識をアウトプット教材で振り返り、正確な理解に努めました。これにより、初見の問題が出たとしても、これまでの知識や答案練習を応用して、問題に対応できる力を養うことができました。この勉強方法で特に注意すべき点は「なんとなく解く」ことにならないよう、気を付けることです。何度も問題を回していると、答えがある程度分かっている分、適当に流してしまうこともあったのですが、その都度、自分の中で理解が曖昧な点が無いか、細部に亘りチェックすることを心がけていました。この心がけがあったおかげで、問題に向き合うたびに新たな発見があり、楽しく勉強を続けることができました。受験生の皆さんも、毎日の勉強で、ただなんとなく勉強する時間があるかと思います。そんな時は勉強方法や場所、取り組み方を多少変えてみるなどして、楽しみながら勉強されることをおすすめします。

働きながらの学習方法について

 仕事と学習の両立について、工夫した点・苦労した点:私は社会人受験生であったので、平日の勉強時間の確保に苦労しました。そのため、通勤時間やお昼休憩の時間など、隙間時間を使って勉強に充てることを心がけていました。また、なるべく仕事を定時で終わらせ、腰を据えて3時間はじっくり勉強できる様な環境作りにも努めました。伊藤塾の講座・受講方法などで役に立ったこと:他の受験生のレベルを知ることができたのが、最大の収穫だったと思っています。私は地方で、ほぼ独学で勉強をしていたため、周りの受験生の状況が分かっていませんでした

予備試験を目指した理由

フルタイムで働きながら、受験ができると思ったからです。私は受験を決意した時にすでにフルタイムで働いており、安定した収入がありました。そのため、安定した収入を得つつ受験をしたいと思ったため、予備試験ルートを採用しました。予備試験ルートのメリットとしては、司法試験の合格に直結した勉強ができることが、最大のメリットだと思います。毎年、司法試験合格者の内訳では、予備試験合格者が最高の合格率を出しており、予備試験の勉強をする=司法試験の勉強をすることになると思いました。そのため、非常に効率的に勉強ができる方法こそ、予備試験ルートだと思います。

〈その他の講座を受講して〉

  私は、予備試験 口述模試を受講しました。伊藤塾の口述模試は、本番を想定した形で、入室~退室までのシミュレーションも行うことができ、とても参考になりました。また、私は地方でほぼ独学で勉強をしていたのですが、口述模試を受講するために伊藤塾を訪れた際、休憩場所で他の受講生が真剣に口述の練習をしている様子を見て、このままでは本当に落ちると危機感を持つことが出来ました。正直なところ、口述模試を受けた最大の収穫は、この様な危機感を持てたことで、直前まで集中した勉強が出来たことだと思っています。これから予備試験を受験される方は、伊藤塾の口述模試を受講されることを強くおすすめします。問題の品質もさることながら、他の受験生の熱気を感じるだけでも、大変意味のあるものだと思います。

司法試験に向けた学習について

予備試験対策と大きな差異はありません。アウトプット中心・過去問重視の勉強を続けました。また、予備試験に合格した後も、予備試験の過去問を繰り返し解きましたし、一方で、予備試験対策の段階で司法試験の過去問にも着手していました。

〈短答式全国実力確認テストや全国統一模試を受講して〉

 私は、司法試験の全国統一模試を受講しました。本番を想定した練習として、伊藤塾の模試は大変役立ちました。伊藤塾の模試は、本番を想定して難易度や形式面がしっかり作り込まれており、また、最新の判例にも配慮されているため、現在の自分の実力を測るには最適な模試でした。さらに、伊藤塾の模試は受験生の母数が多いと聞いており、これを受講しないこと自体が、他の受験生に後れをとることになると思いました。模試を受講するタイミングは、なるべく早めのタイミングをおすすめします。直前まで取っておく人もいるかもしれませんが、模試も過去問同様、練習教材の1つに過ぎないため、早めに着手して本番までに完全に押さえた状態にしておくべきです。

〈司法試験対策に必要となる勉強について〉

司法試験対策に必要となる勉強についての考え:一言で表現すると「継続すること」だと思います。受験生の皆さんには、それぞれにご予定や事情があると思います。1日の全てを勉強に費やせる人は、少数派なのではないでしょうか。それでも、毎日勉強することが重要だと思います。日によっては30分でもいいです。それでも毎日勉強する、この姿勢が合格に重要な考えだと思います。工夫した点・苦労した点:私は社会人受験生であったので、平日の勉強時間の確保に苦労しました。そのため、通勤時間やお昼休憩の時間など、隙間時間を使って勉強に充てることを心がけていました。また、なるべく仕事を定時で終わらせ、腰を据えて3時間はじっくり勉強できる様な環境作りにも努めました。

 おわりに

 私はフルタイムで働きながら、司法試験に一発合格できました。これも全て、これまで私を支えてくれた家族や講師の方々のおかげだと思っています。これからも、この感謝の気持ちを忘れず、日々精進して、国際社会に貢献できる法曹になりたいと思います。これから司法試験の受験を目指す皆さんにおかれましては、ご自身が置かれている状況を正確に分析し、法科大学院に行くのが最適なのか、予備試験ルート一本で臨むことが最適なのか、じっくり検討されることをおすすめします。そして一度決めた勉強スタイルは、微修正を行うことはもちろんですが、決してブレずに貫くことが大切です。司法試験は、正しい努力を積み重ねれば、必ず合格できます自分にとっての正しい努力とは何かを、日々自問自答して、勉強を続けてください。最後となりましたが、伊藤塾の講師の方々には大変お世話になりました。どうもありがとうございました。