体育会との両立で学生生活も充実!伊藤塾で辿り着いた合格というスタートライン!

\予備試験ルートで司法試験合格 /
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A.Kさん:  慶應義塾大学法学部卒業
◆予備試験合格時/慶應義塾大学法学部4年

司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練、司法試験演習秋生など

※プロフィールは、2020年度合格時点のものです。

はじめに

高校生のときに法律家に対する憧れがあったこと、また、大学でせっかく4年間学ぶなら専門的な知識を身に着けたいと思ったことから、司法試験を受けてみようかなという気持ちになりました。そこで、大学受験後の高校3年の12月頃に、伊藤塾で高校生向けのガイダンスに参加してみることにしました。当時私は司法試験についてまったくと言っていいほど知識がなかったのですが、伊藤塾長をはじめとする講師の方々、スタッフの方々に懇切丁寧な説明を受け、伊藤塾でなら安心して勉強できそうだと思いました。また、当時私は、大学入学後に体育会の部活動で選手として活躍したいとの気持ちがあり、勉強と両立できるか不安を感じていました。そのようなときに、伊藤塾長がガイダンスで「受験勉強だけの生活にしないように」とのおっしゃっているのを聞き、励まされたことが、伊藤塾入塾の決め手となりました。このような経緯から、大学1年生の春から伊藤塾で学習をはじめました。

 私の勉強法

<基礎学習について>

とにかくモデルスケジュールに沿って講義を聴き、遅れをとらないようにしていました。私は、体育会の部活動が週56日あったため、講義はインターネットで視聴し、答練や特進ゼミのみ塾に登校して学習しました。また、翌年の予備試験短答式試験を見据え、講義に沿って短答式試験の過去問を何回も解くようにしていました。伊藤塾のテキストは、項目ごとにナンバリングされており、内容がすっと頭に入るような構造になっていると感じました。また、論点は「博士くんマーク」でまとめられ、判例は事案と判旨が掲載されていたので、情報が一元化されている唯一無二の優れたテキストだと感じました。予備試験、司法試験を通じて必要な知識がまとまっているため、基礎学習から試験直前の対策まで「わからないところがあったら基礎マスターのテキスト」というくらいに、重宝していました。これから学習をされる皆さんも、インプット用教材は基礎マスターのみで十分だと思います。失敗した点は、論文でのアウトプットをする機会が少なかった点です。答練やゼミで解いた問題を何回も書き直したり、関連する分野について、論文で書くとしたらどう書くか考えながら、学習するべきだったと反省しています。また、講義で指定されたランクごとにメリハリをつけてインプットすることをせず、すべて中途半端にインプットしてしまったことも反省しています。1年目は覚えるべきことがとにかく多いので、まずは重要箇所の学習に力を入れるべきだと思いました。
私は講義視聴後、問題研究に掲載された旧司法試験の過去問を何回も解くようにしていました。しかし、2年目の学習の際には、予習が不十分となり、答案例の構造をそのまま頭に入れてしまおうとする傾向があったため、考えることを怠ってしまったと反省しています。そのため、これから学習をされる皆さんは、予習の際に作成した答案構成と答案例を照らし合わせて、その問題が解けなかった原因を考え、どうすれば解けるようになるのか考えることを怠らないで欲しいな、と思います。また、予習の際にまったく問題に歯が立たなくても、解けないのは当たり前と考えて、焦らずに基礎マスターでインプットしなおしたり、解く手がかりはどこにあったのか探ったりすることを辛抱強く行って欲しいな、と思います。振り返ってみると、2年目は、「論文が書けない、そもそも答案構成ができない」と、もがき苦しんだので、1番つらかった時期だったと思います。学習されている皆さんも、2年目は特にあきらめたくなる時期だと思いますが、問題研究掲載の問題を何度も解きなおして向き合っていれば、グッと伸びる時期がやってくるので、あきらめないで欲しいな、と思います。

予備試験を目指した理由

法曹の世界に早く飛び込んで学ぶ方が魅力的だと感じたこと、日々の学習の成果を知る良い機会だと思ったことから、予備試験を目指すことにしました。また、予備試験合格後に気づいたのですが、予備試験合格者のみ参加できるインターンや事務所説明会があり、将来の可能性をより広げてくれる良い試験だと思いました。

<コンプリート論文答練を受講して>

入門講義の受講を終えた学習3年目は、塾に通学してコンプリート論文答練を受講しました。コンプリート論文答練は主要科目各8回、実務基礎科目各4回と多数回にわたって行われるので、網羅性があり、底力を上げるのにとても有益でした。また、主要科目については毎回2問ずつ、制限時間2時間20分で行われるので、試験本番に近い形で答案練習できたことも、事務処理能力アップに役に立ちました。そして、答練に合わせて各科目の勉強をし、答練に臨むようにしていたので、学習のペースメーカーとして有用でしたし、毎回成績優秀者の番号が一部示されるので、「成績優秀者になれるように頑張ろう」とモチベーションの維持にも効果的でした。

<予備試験論文過去問マスター・論文過去問答練を受講して>

予備試験に合格した年は、1月から週に23問ほどのペースで予備試験の論文過去問を解き進め、「予備試験論文過去問マスター」を視聴して復習していました。また、「予備試験論文過去問答練」を利用して答案の添削をしていただき、自分の弱点を知り、改善に努めました。「予備試験論文マスター」では、合格レベルに達するにはどの程度書けていれば良いのかということ、今後は何に注意して学習すれば良いかということについて短い時間で丁寧に示してくださったので、部活動で忙しかった私にとって非常に有益でした。また、「予備試験論文過去問答練」では、自身で復習していた際には気づけなかった弱点を指摘してくださるので、弱点克服に有用な講座でした。

<短答答練・全国公開短答模試を受講して>

全国公開短答模試・全国公開論文模試を受験させていただきました。伊藤塾の模試は母数が多いので、提示していただいた偏差値や合格ラインは信ぴょう性が高く、自分の学習の方向性や立ち位置を確認する良い機会となりました。また、模試会場の雰囲気は本番に近かったので、本番に向けての良い予行練習になりました。伊藤塾の模試にとても満足しています。

<その他の講座を受講して>

予備試験論文式試験・口述式試験に向けて「予備試験マンツーマン指導」を受講させていただきました。論文対策では、週12回、直近の予備試験ルート司法試験合格者の方に、予備試験過去問の答案を添削していただいて、より良い答案を書くにはどうすればいいのかについて具体的にアドバイスをしていただきました。指導してくださった講師の方は、合格者の思考プロセスや問題との向き合い方、学習の仕方、細かい質問など何でも答えてくださったので、レベルアップに非常に役に立ちました。また、口述対策は試験直前に4回ほど、口述式試験の過去問や模試の過去問を使って問答練習をしていただきました。緊張感ある雰囲気で練習を積むことができたので、怖がらずに本番へ臨むことができました。

 司法試験に向けた学習について

<司法試験論文過去問マスターを受講して>

私は、試験対策に必要な知識は十分あるものの、時間内に書くことを苦手としていたため、主要科目については、アウトプット8割・インプット2割のイメージで学習を進めました。具体的には、司法試験の過去問を112問ずつ2時間計って解き、その後復習として、「司法試験論文過去問マスター」の講義視聴、出題趣旨・採点実感熟読、お友達と答案の見せ合いをしていました。試験の延期が発表される4月までは、2019年~2012年までの司法試験の過去問を23回程度解き、試験の延期が発表されてからは、2011年~2006年までの司法試験の過去問にもチャレンジするようにしていました。司法試験論文マスターでは、何を書くことが求められていたのか、合格レベルはどれほど書けていれば良いのか、今後対策すべき点や注意点なとを1時間でまとめて解説してくださったので、時間のない予備試験ルート受験生にとってはありがたかったです。

<短答式全国実力確認テストや全国統一模試を受講して>

TKC全国統一模試は、自分の立ち位置や、弱点、学習の方向性の正しさ、試験の雰囲気・疲労感を知るのに非常に役立ちました。特に、選択科目については、3月の模試でE判定を出し、まずいと思って本格的に対策する契機となりましたし、その後、7月の模試ではA判定まで伸ばすことができ、勉強の成果を確認する良い契機となりました。また、私は疲れると思考が停止してしまうことを模試で知り、疲労感に慣れる練習を普段の学習の際に取り入れ(過去問を13問起案を3日連続など)、本番で思考停止に陥らずに乗り切ることができました。

<その他の講座を受講して>

岡崎講師の「司法試験合格答案徹底分析講義」は、優秀な成績で合格された方がどのような答案を書いているのかを参考にし、その良い点を自分の答案にも取り入れるのに利用させていただきました。また、試験の延期が発表された4月以降は、時間的な余裕があったことを利用して、知識のブラッシュアップを図るべく、岡崎講師の「判例百選読み込み講義」、秋島講師の「基本書/百選で学ぶ重要分野完成講義」を受講しました。これらを通じて自分では気づいていなかった知識の抜け漏れを確認したり、重要分野の知識をさらに深めたりすることができ、非常に役に立ちました。

<司法試験対策に必要となる勉強について>

特に予備試験ルートの方々は、選択科目の対策に力を入れるべきです。予備試験合格後から司法試験までは半年しかないので、過去問演習を通じてインプットをするというのが手っ取り早いと思います。私は労働法を選択し、インプットは伊藤塾の「試験対策講座」(弘文堂)を用いて2週間程度でざっとインプットをし、その後は司法試験の過去問をテキストを読みながら解く、慣れてきたら何も参照せずに解くという学習方法をとりました。労働法は百選掲載判例を題材とした出題が多かったので、復習の際に百選掲載判例を論証化して覚える作業もしていました。また、司法試験は、事務処理能力が非常に大事な試験です。私は、日々過去問を起案することを通じて、知識の抜け漏れよりも、答案構成の仕方・マーキングの仕方・時間配分などの事務処理面で悩まされることの方が圧倒的に多かったです。最終的に事務処理の仕方を確立することができたのは、試験の10日前でした。司法試験を受験される方は、もしご自身が時間内に書き切ることを苦手としていると感じたら、早急に事務処理面をどうするかについて対策を練ることを強くおすすめします。

 おわりに

わたしは、司法試験の学習を始めてから、終わりの見えない不安や、劣等感、疎外感などに押しつぶされそうになり、つらいなと感じることが多くありました。しかし、そんな中でも、理解できるまで徹底的に指導してくださった伊藤塾長をはじめとする講師の方々、懇切丁寧に対応してくださるスタッフの方々、伊藤塾で励ましあいながら一緒に勉強してくれたお友達、受験生活を支えてくれた家族の存在のおかげで、ここまでたどり着くことができました。これからも苦しいことがたくさんあると思いますが、将来一人前の法律家になって、社会に自分の能力を還元することで、恩返しをしていきたいなと思います。ここがスタートラインだと考えて、歩みを止めずに努力していきたいです。