伊藤塾での学習は司法試験合格を目指すにあたっての軸となる

\予備試験ルートで司法試験合格 /
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J.Gさん  京都大学法科大学院(既修)3年 
◆予備試験合格時/京都大学法科大学院(既修)2年
◆ 出 身 大 学 / 京都大学法学部卒業

司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、司法試験演習秋生など

※プロフィールは、2020年度合格時点のものです。

はじめに

私は大学1年の秋に予備試験合格を目指す友人に誘われる形で予備試験突破のために入塾しました。もともと高校時代に担任の先生に伊藤塾という有名な司法試験受験指導校があると伺っていたため、興味はあったのですが、周囲の法曹志望者の入塾率の高さやこれまでの合格実績の凄さに惹かれました。独学も考えましたが、やはりこういった専門的な知識を扱うにあたってノウハウなしに勉強し続けるのは怖いと思い、思い切って入塾を決意しました。

私の勉強法

<基礎学習について>

最初のうちは13コマ基礎マスターを受講して、その後前日分の講義を復習していました。ただこのペースでは全科目の基礎マスターを終えるまでにかなり時間がかかってしまうということで、途中からは1日のコマ数を増やし学習速度を速め、その代わり何度も復習を繰り返すことで記憶を定着させ理解を深める方式に変えました。基礎マスターは予備試験のみならず司法試験にも十分対応できるレベルのテキストだと思いますが、この中身を1度講義を受けたのみで完璧に理解することは難しいです。また科目間のつながりといったものも学習するにつれ徐々に見えてくるものです。そこで私は基礎マスターの内容を繰り返し復習しながら、論文マスターの問題にも取り組み、インプットとアウトプットを素早く繰り返すことを心がけました。また基礎マスターは知識を視覚的に吸収するのに非常に役に立つテキストで、最初のインプット教材としてベストだと思います。
論文マスターでは、主に旧司法試験の問題について、確たる実績を誇る伊藤塾講師の方々がレジュメ等を用いながら、丁寧に解説してくれました。私は、論文答案の書き方というものを知らなかったため、論文マスターを通して、司法試験において最も重要である三段論法や趣旨・規範の流れなどについて学ぶことができました。旧司法試験の問題に対して伊藤塾作成の答案があったため、模範答案を参考にしながら自分でもそれっぽい答案をとにかく作成してみて、論文力の基礎が養われていきました。また問題の解説の際に講師の方が作成してくださるレジュメ等があり、その問題における重要な論点や、規範へのあてはめ方なども大変学びやすく、また基礎マスターを併用した横断的復習も知識を効率的に深めることに非常に役立ちました。

司法試験に向けた学習について

ペースメーカー論文答練では、学習がある程度進んだ段階で、未知の問題と向き合う貴重な機会を得ることができました。演習書などを何周も繰り返すことで、特定の論点に対する理解やそれが出題された際の反射力は身につきますが、未知の論点や現場思考の問題が出題された際にそれに柔軟に対応する力はなかなか普段の学習で養われません。ペースメーカー論文答練では、未知の問題と向き合うことでそれらの力を養うことができ、また自分の知識のどの部分に欠けができているのかを正確に把握することができました。

<司法試験論文過去問マスターを受講して>

司法試験の過去問は非常に試験対策として重要ですが、なかなかその対策は1人では難しかったので、司法試験論文過去問マスターは過去問の効率的な分析に非常に役立ちました。特に今年は民法が改正され、それにより答案の内容が旧民法と違ってくる箇所がありましたが、司法試験過去問論文マスターではこれにも対応してくださったため大変助かりました。

<短答式全国実力確認テストや全国統一模試を受講して>

模試は本番の形式に慣れることのできる唯一の機会といってよく、体力の削られ方や時間制限のプレッシャー、年々変わりゆく問題形式といった様々な困難への対応の予行練習として司法試験受験において非常に重要な意味を持ちました。また今年は民法が改正され、改正民法下での司法試験形式の短答問題や論文問題はかなり貴重であったため、これらの問題に取り組めるという意味でも非常に重要でした。また解説冊子は非常に丁寧に記載されており、復習を直前期に効率的に行えました。

<司法試験対策に必要となる勉強について

司法試験は、予備試験と異なり、論点を知っていることは前提であてはめの巧拙により点差がつく試験だったので、予備試験後はあてはめの記述方法に焦点をあてながら学習を進めました。また刑法や刑訴法で近年学説を問う問題が出題されていたため、これらの科目については自説のみならず反対説や反対説に対する批判といった部分にまで踏み込んで学習するよう心がけました。また120分という時間の中で、問題の検討・答案構成・答案作成をどのような時間配分で行うのが自分に合っているのかをペースメーカー論文答練等を通じて繰り返し試しました。

おわりに

私にとって、伊藤塾での学習は司法試験合格を目指すにあたっての軸となるものです。これがなければ膨大な知識の効率的な吸収もできず、答案作成の作法についてもなかなかコツをつかめなかったと思います。合格したことでひとつの区切りはつきましたが、これは伊藤塾をはじめとするたくさんの人々の協力あってものであり、自分自身が何か急激に偉くなったりしたわけではないということを忘れないように気をつけます。これからは依頼者に寄り添える優秀な弁護士となるべく、日々謙虚に努力を積み重ねていきたいです。